デイリーレポート
楽器が会話しどんどん発展するサウンド、ジャズの真髄
▶これまで当店で年に1度位しか聴くことが出来ないケイさんでしたが、今年はこのジャズの真髄を聴くような素晴らしいトリオサウンドを2度も聴くことができました。昨夜のケイ赤城トリオ、メンバーはケイ赤城(pf) 若井俊也(b) 本田珠也(ds)さん。若井さんは若井優也(pf) さんの弟さんでまだ若いのですが、本田さんが推薦してこのトリオのレギュラーに抜擢された方。前回よりさらに素晴しい進歩を聴かせてくれました。
▶本田さんは今年なくなった菊池雅章(pf)さんのレギュラードラマーだったこともありますが、さまざまに活躍されていて、昨夜もその迫力ある凄い演奏に、一体譜面はどうなっているのか見せて頂いたほど。もともとドラム譜は簡単なのですが、その譜面ももっと簡単なもので、すべてケイさんの紡ぎだす音を聴いて反応する、という自由な会話をされているのです。ですから同じ曲も毎回違っています。だからスリリングでスピード感に溢れた緊張感あるサウンドが出来上がるのですね。
▶1st.stage…オリジナル曲♪A Hint Of You。ジャズ黄金時代に活躍し亡くなったサン・シップという素晴らしいドラマーびケイさんが捧げた曲♪Off Step…同じパターンを何度も繰り返してだんだん進化していく曲でした。このメンバーとNYでレコーディングしたアルバムのタイトル曲♪Circlepoint、ケイ作♪2011年#19、イントロでピアノを叩いたりべースを叩いたりテーブルを叩いたりして出た♪Shikakugai Katsudo。
▶2nd.stage…スタンダード曲♪I’m Old Fashiond…ミュージカル映画の挿入歌で「流行遅れ」という意味ですが、とても新しい感じでした。ケイ作 ♪Perhaps With You。美しいピアノイントロから出た♪”Ivory Silhouette”、H.シルバー作美しいバラード♪Peace、ケイ作♪Chasing A Whim…強烈なドラムソロが入りました。アンコールでは、ケイさんが同じパターンを繰り返し、それにべースとドラムスが自由に音をつけてどんどん発展していき、元のパターンに戻った♪犬と蛇。面白くて楽しいけれどクリエイティブで凄い緊張感のあるライブ演奏らしいステージを楽しませていただきました。
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