デイリーレポート

クラシックの香りがする美しい世界を堪能

▶昨夜は、嶋津健一(pf) さんと加藤真一(b) 今村健太郎(ds) さんのトリオは満席の店内で、大勢のお客さまを迎えて大いに楽しみました。嶋津さんは10年以上前、NYから帰国された頃、私が彼のピアノが好きで、ほとんどレギュラー的に出演していただいていました。でもまだ、知る人ぞ知るピアニストで、思うようにお客さまが集まりませんでした。
▶10数年ぶりの昨夜は予約の段階で満席になり、お知り合いや同級生やお弟子さんなどが皆さんお知り合いの方ご同伴でいらしてくれて満席。「昔ご迷惑をかけたので、今回は恩返しです」とおっしゃっていましたが、私も久しぶりに彼の職人芸的な美しいピアノサウンドを聴かれて嬉しかったです。満席のお客さまも、バランスのとれた美しい彼の世界が好きで楽しんでいることがよくわかりました。男性は皆さんジャズが良く解っている方と言う感じ。女性が多かったのは彼のロマンを感じるからでしょうか。多くの方がこのピアノトリオサウンドに魅せられていることを嬉しく思いました。
▶1st.stage…嶋津作♪宙の音、♪意志。ジョニー・マンデル♪Scascape、♪El Cajon…嶋津さんはクラシック畑の作曲家マンデルが好きということでした。同じく好きだというA.C.ジョビン♪モノクロームの肖像、♪Luiza…とても美しい曲で今村さんのタッチもきれいでした。嶋津作♪組曲NO.2…これもクラシックの香りがする美しい曲。A.C.ジョビン♪3月の水。ほとんどがアルバム「ザ・コンポーザーズ III」に入っています。
▶2nd.stage…M.ルグラン♪シェルブールの雨傘、嶋津作♪Nocturne…この2曲に皆さんうっとり。B.ストレイホーン♪Upper Manhattan Medical Group(U.M.M.G)…病院の名前ですね。バラード♪More Than You Know、バイオリニストパガニーニの作品をピアノソロで♪Caprice NO.24 （24の奇想）、V.ヤングの懐かしい♪遥かなる山の呼び声、嶋津作♪桜桃…日本の香りがしました。アンコールは♪Harapeko…アップテンポのジャズで終りました。レパートリーも広く、加藤さんも今村さんも素晴らしいサポートでした。アルバムもお買いあげいただき、とても良いライブになりました。次回は、来年になります。お楽しみに。