デイリーレポート
店内賑わって、気持ちのいい3月最終日の夜
▶3月最終日は椎名豊(pf)本川悠平(b)大坂昌彦(ds)さんの椎名さんのリーダートリオ。期末のお忙しい時期でしたが、昨夜は椎名さんがガンバって、高校の同級生やお知り合いそしてファンの方に広く声をかけてくださったようで、賑わいのある客席でした。まじめ一辺倒に見える椎名さんのMCも中々ユーモアがあって楽しく、皆さま熱心にお聴きになって、バランスの良いピアノトリオでジャズの楽しさを満喫されたようでした。
▶1st.stage…椎名作♪Future Swing、椎名作♪Even…ピタッとトリオの息が合って、良くスウィングしていました。G.ガーシュインの同名のミュージカルからの曲♪Nice Work If You Can Get It、椎名作♪Flowers…かつて椎名さんのこの曲にあわせて、華道家がステージの上で花を生けるパフォーマンスをやったら、曲の評判も良くてライブでも演奏するようになったそうで、そんなことを想像しながら聴いてください、と。演奏後に客席に向かって感想を聞くと、80歳の常連さんが答えたのには「プロポーズしている場面を想像した」ということで、椎名さんすかさず「その結果は」に「イエスだったよ」「それは良かった」…そんなやりとりで大笑い。男性は幾つになっても夢見る動物なんですね。椎名作♪Movin Forces、映画「悪の教典」から♪Mack The Knife。
▶2nd.stage…♪Blues Up and Down…この曲はフロント2管で作られた曲でその演奏も多いですが、ピアノトリオでもいけますね。H.カーマイケル♪New Orleans…Stardust や Georgia on my mind(我が心のジョージア)も同じ作曲者ですが、良い曲ですね。聴きにいらしていた篠原正樹(tp)さんを呼出して一緒にC.ブラウンの♪I Remember April、H.カーマイケル♪Stardust、アンコールは椎名作のブルース♪Tuck-A-Way。
▶ご友人たちへのご挨拶回りに忙しい椎名さんの休憩時間でした。同級生の方々は久し振りに椎名さんに会って、音楽に触れて大変喜んでおられ、この次も聴きに来ますと明るい顔でお帰りになりました。気持の良い演奏で気持よく3月が終わりました。さあ今日から新年度です。スタッフ一同、気持ちを引き締めて皆さまのお越しを心からお待ち致しております。
▶この3月は気候の変化が例年になく激しくて、特に上旬は寒い日が多く、お客さまの出足も鈍りがちでお店としては大変厳しい日々でした。寒さが緩んできて少しずつ客足も回復していましたが、最後の週末は桜のお花見に奪われてしまった感じでした。出演者によって客層も違えばファンの数やいらしてくれるお客さまが違うのは当然ですが、昔と違って聴きたい出演者を目指して訪れる方が多くなりました(昔は「ジャズを聴きに」お店に来られる方がほとんどでしたが、最近は「その出演者を聴きに」いらっしゃるのです)
▶お陰様で今週は、期末で条件が悪い月曜・火曜でしたが、客席が賑わう出演者の方は、当店出演のためのチラシを作られたり(今はプリンターがあれば簡単なものはすぐ作れる時代です)Facebook やTwitter などソーシャルネットでお知らせしてお誘いしたり、皆さん一様にマメに熱心に努力されています。ここを読まれているミュージシャンの方には、ぜひそうした心構えでお願いしたいと思います。演奏するからには多くの方に聴いていただく方が演奏者にとっても、いいことに決まっていますものね。
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