デイリーレポート
アルバムのキャッチ通りの洗練されたジャズ
▶昨夜は、ドイツ生まれで今日本で活躍されているデニス・フレーゼ(ds)さんの2枚目のアルバム「rollon’」(流転)発売記念ライブ。このアルバムのピアノはドイツの方ですが、昨夜は菊池太光(pf)さんが選ばれ、ベーシストはレコーディングに参加した中村健吾(b)さんです。メンバー皆さんきちんとスーツ姿でピシっと決めて、ステージが引き締まって素敵でした。ステージは、まず、こうでなくてはいけません。
▶MCはデニスさんが、まだ流暢とは言えない日本語で行いましたが、一生懸命さに好感がもてました。彼は真面目で人柄のとても良いシャイな好青年なのです。その通り彼のドラムはタッチが綺麗で、無駄な音がなく、バランスのとれた素晴らしいトリオ・サウンドです。オリジナル曲も仲々良い曲が多いです。
▶1st.stage…デニス作♪Deggen McBobben…ドイツ語ですが意味を聞くのを忘れました。デニスさんの好きだという G.シエリングの♪Conception…G.シアリングはバードランドの子守唄で有名な盲目のピアニスト。健吾さんをフィーチャーして♪No Moon At All…全体をアルコ(弓)で弾きました。美しいイントロピアノからM.タイナーのバラード♪You Taught My Heart To Sing、デニス作♪Scandir Man…ドイツ語で散歩する男、という意味らしいですが、ぶらぶらしている様子が表現されていましたよ。デニス作♪Wi-Fi…出だしは4ビートで、すぐアップテンポになりドラムソロがあってスカッと終りました。
▶2nd.stage…デニスさんは故シダー・ウォルトンが好きで尊敬していると言って彼の作品♪Dear Ruth、E.ハインズ♪Rosetta…太光さんは若いのに古い曲も良く知っていてとても良かったです。健吾さんがアルコでソロをとりましたが、素敵でした。J.コルトレーンが奥様に捧げた♪Naima…何が始まるのか分からないイントロでした、でも素敵な入り方でしたよ。デニス作♪K-Town Bound、B.ストレイホーンの綺麗なバラード♪Flower is Love Something、C.ウォルトン♪Firm Roots…ドラムソロが入りました。アンコールはデニス作♪Moduro Tag。
▶「確固とした伝統に根ざした新鮮さ、進化し洗練されたジャズを味わってください」というアルバムのキャッチフレーズ通りのサウンドに、聴きにいらした方は皆さん熱心にお聴きになりCDもお買い上げくださいました。
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