デイリーレポート
40年ぶりの共演スケールの大きなトリオ・サウンド
▶《Jun Saito TOKYO TRIO》とユニット名のつけられた 森四郎(pf) 藤原清登(b) JUN SAITOH(ds)さんのトリオ演奏は、40年ぶりだった昨夜のステージ。一人ひとりの個性が上手に表現されたスケールの大きなサウンドで、訪れた彼らの友人の皆さんと一緒に私も楽ませていただきました。
▶この三人はバークレー音大の同窓生。しかも斉藤さんと森さんは高校時代、一緒にバンドを組んでいたお仲間。JUNさんは、17歳で盲目のギタリスト長谷川きよしさんのバンドにスカウトされた方で、森さんの後を追うようにバークレーに留学。その後に入学してきた藤原さんとで一緒にジャムセッションをやるようになったそうです。当時はボストンのレストランでも演奏されていたとか…
▶そんな三人の40年ぶりの演奏は、さすが大ベテランたち、スケールの大きいトリオ・サウンドでした。森さんはNYではギタリストで有名になりましたが(大昔、私が存じ上げている森さんはギタリストでした)本来はピアニストだったことを初めて知りました。現在はハワイのマウイ島に住んで演奏活動されています。お身体が大きい方で、タッチが良くておおらかなピアノ。藤原さんのベースは、太い音で滑らかで音色もいいです。JUNさんはご自分の大きなセットを持ち込んでの演奏で、周りの音がよく聴こえていて自在に叩いて…皆さん、とても楽しそうに演奏されていました。きっと、青春時代を思い起こしながらプレイされていたんでしょうね。
▶1st.stage…♪マイルスも演奏していますがロンカーターの81、スタンダード曲♪Yesterdays、♪Flower Is Not Flower、A.C.ジョビン♪Zingaro、♪Cute、♪Caravan。
▶2nd.stage…♪Old Devil Moon、♪Till I Met You、C.ミンガス♪直立猿人…この曲は久しぶりに聴きました。森さんのアレンジで♪Only You、清登さんのリクエストで♪Moanin’…ニュー・オーリンズで葬式の時に演奏される時は、往きと帰りでリズムも違えて演奏されるそうで、これは帰る時の曲なんだそうです。最後はハッピーに♪Royal Garden Blues。久し振りの演奏でメンバーの皆さんのご友人が大勢聴きにいらしていて、温かい雰囲気がお店を包んだ夜でした。
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