デイリーレポート
思わぬハプニングにお客さまも演奏者も大感激
▶一日中雨降りだった木曜日の昼下がり、パルコ劇場に小曽根真さんの奥様、神野三鈴さんが出演されている「タンゴ・冬の終わりに」のお芝居を観に行きました。主役の奥様役で、お芝居全体を支えるような演技力に感激しました。前回6月の「メアリー・ステュアート」の舞台では演劇賞にノミネートされているようで、先日公開された映画「日本のいちばん長い日」でも準主役、大活躍されています。小曽根さんご夫妻は、お二人が好きな仕事をされてお互いに高めあって生きている素晴しいパートナーのカップルだ、と私いつも感銘を受けています。
▶夜の当店は、近藤和彦(as,ss)クァルテット、レギュラーメンバー、サイモン・コスグローブ(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんです。雨にもかかわらずこのクァルテットのファンの方はじめ、外国人のお客さまもいらしてとてもいい雰囲気の店内。そんな中、いい演奏を聴いて楽しまれていたお客さまにラッキーなハプニング、その小曽根さんご夫妻がいらして演奏に参加され盛り上がりました。
▶1st.stage…近藤さんアレンジの♪Body And Soul…オープニングで聴くのは久しぶりです。♪University Place 11th st…マンハッタンのNY大学の近くにあったジャズクラブ「ブッラドリー」の所番地で、私も昔NYに行った時はよく行きました。夜中には仕事が終わったミュージシャンがよく立ち寄るお店でした。O.コールマン♪Bird Food、♪A Child Born…近藤さんソプラノサックスを吹いたバラードで優しい気持になる曲です。近藤作♪Not By Guts Alone(根性だけでは辿り着けないよ)…以前は、The Place That Cannot Reach Only By Spirit でしたが、その後英語の先生に直されてシンプルな曲名になったそうです。
▶2nd.stage…近藤作♪Sweet and Pungent、♪Blues For Salvador…フラメンコのリズムでエキゾティックに。♪2012.1.10(年男になって作られた曲)C.ヘイデンの美しいバラード♪First Song、近藤作♪Buleria…フラメンコのリズムを使っての曲。この時小曽根さんご夫妻がお店へ、近藤さんいきなり呼び出しをされて昨夜にふさわしい曲♪September in the Rain…サイモンさんに代わって小曽根さんがピアノ参加。一旦終わったのですが、皆さん大喜びで拍手が止まず、オープニングでのアレンジされた演奏と違って今度は素直な♪Body And Soul を小曽根さんと演奏、最後はサイモンさんと連弾に。オープニングの時とまた一味違う、音の広がりが素晴しい「社歌」になりました。
▶ピアノの側にいらしたアメリカ人グループの方も思わぬハプニングに大喜び。皆さん口々に来て良かったありがとうとお帰りになられました。三鈴奥様は昨日はマチネもあり2回公演、小曽根さんは新しいバンドでの三鷹でのコンサートを終えてから。今日から関西地方で3カ所演奏して、来週はブルーノート東京で3日間の出演、奥さまのパルコ劇場は9/27が楽日。本当に超多忙の中、駆け付けてくださって、いつもながら温かいお人柄とそのタフネスには頭が下がるばかりです。お身体お気をつけてくださいね。ありがとうございました。
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