デイリーレポート
緊張感溢れる独自のピアノ世界に浸った夜
▶イスラエル出身で世界で活躍するピアニスト、シャイ・マエストロさんのソロステージ。当店3回目の出演で前2回はピアノトリオでしたが、今回はソロピアノになり客さまの反応を心配しましたが、予約が多く入ってきて知名度が上がっているのを実感しました。お陰さまで店内は丁度いい感じ。演奏が始まると、客席の皆さんの目と耳が彼に集中して、緊張感のある空気が店内を満たしました。
▶そんな中、演奏はピアニッシモの部分が多く、カウンターで出すドリンクを作る音も気になるほどの静けさ。全体に綺麗で叙情的で、スケール感のあるピアノが響く素晴らしい演奏でした。ほとんどがオリジナル曲で、鍵盤を前に集中力を高めて弾き出す即興の曲もあったと思います。彼は絵を描くのが好きで、夜中に自分の描いた絵を見ながらピアノを弾いているとインスピレーションが湧いてきて、作曲されるそうです。絵画的な情景が浮かぶ音楽はそのせいかもしれません。正式の曲名はほとんど分かりませんでした。
▶そんなステージでしたが、♪Body And Soul のとても説得力がある演奏が印象的でした。あと私がわかった曲はD.エリントンの♪Prelude To A Kiss…メロディーが物凄く綺麗に聴こえました。そんな訳であとの演奏曲名は不明ですが、とにかく凄い才能の持ち主だということは確かに感じました。お客さまも最後まで彼の音楽世界に引きこまれて浸り、別世界に連れて行かれたような時間をお過ごしになったと思います。気持の良いライブでした。
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