デイリーレポート
寂しい客席にもったいない思いでいっぱいのいい演奏
▶近藤和彦(as,ss) サイモン・コスグローブ(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんの《近藤和彦クァルテット》。お天気が良くて陽差しも強くなってきましたが、真冬のような気温。夜になるとグッと冷えてきてお客さまの出足もイマイチでした。出演者には気の毒になりますが、当店で演奏されるような一流のミュージシャンは手を抜くようなことは決してありません。それだけに余計、せっかくのいい演奏がもったいない思いでいっぱいになります。
▶1st.stage…近藤作♪Plum Blossom…梅の花咲く頃に書いた曲だそうです。スタンダード曲♪Spring Is Here (春が来たと云うけれど)…昨夜のようなことですね。近藤作♪D’s Swing…昨年の11月に亡くなったサックス奏者 宮本大路さんに捧げた曲、近藤さんソプラノサックスを吹きました。C.ポーター♪I Love You…バースからバラードで演奏。M.ルグラン♪You Must Believe Spring…を春の力強さを表すために、とアップテンポで演奏。ロシュフォールの恋人たち」の挿入歌でした。
▶2nd.stage…近藤作♪Sweet and Pungent、♪47…一拍たりないblues、前日に作曲した♪Flip-Flop…最近は天気も気温もコロコロ変わるのでコード進行もコロコロ変わる曲にしました、と近藤さん。M.ウォルドロン♪Soul Eyes…コルトレーンで有名ですが近藤さんのアルトサックスも絶品でした。近藤作♪Block By Block…一つ一つの積み重ねが大切との思いで作った昨年の作品。アンコールは聴きにいらしていたデビット・ネグレテさんを呼び出して一緒に♪Bye Bye Blackbird を演奏しました。
▶バランスのとれた気持ちのよい演奏で、大坂さんが終始ニコニコして演奏されていたのが印象的でした。次回は5月18日、薫風香る新緑の季節とともに、ぜひこのストレート・アヘッドなクァルテット・サウンドでお過ごしください。
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