デイリーレポート
アルトの音色が素晴らしい久々のリーダー出演
▶何年かぶりにじっくり聴かせてもらったけど…いやー、篤っちゃん、よかった !!。アルトの池田篤さんがリーダーとして久しぶりに出演されたカルテット、あまりに美しい音色と凄い演奏に、彼を応援するジャズ好きの方々は感動し、私も胸が熱くなりました。池田篤(as)さん率いるメンバーは熊谷泰昌(pf) 池尻洋史(b) 濱田省吾(ds) さん。
▶池田さんは肺ガンを見事に克服して、今は国立音大で教鞭をとりながらライブ活動をされています。管楽器の奏者ですから一時は、回復しても吹けなくなるんじゃないか、と思われましたが、昨夜は本当にいい演奏でした。空白期間があって復帰したとは言え、ご自分のリーダーバンドをする機会がなかったのですが、昨年他のユニットの一員で出演され、その夜にお願いして昨夜になりました。
▶池田さんのアルトの音色はとても素直で私は好きなのですが、秘めた情熱が演奏の奥深いところにあって音楽にそれが現れてきます。メンバーもそんな池田さんを慕って演奏されているのがよく分かるとてもいいステージでした。TOKUさんも聴きにいらして「涙がでるほどいい」とツイートしてくださったら Ustream ライブ中継の視聴者数が30人も跳ね上がりました。
▶1st.stage…W.ショーター♪Yes or No、ソプラノサックスで♪Ad In Simi Tum、バラード♪Flame of Peace はアルトで。熊谷作♪Pirarucn…アマゾンいる古代魚ピラルクのこと、変な顔の魚と紹介すると濱田さんがその顔をして大笑い。アルトから出たJ.コルトレーン ♪Central Park West…テナーでなくアルトでもとても良かったです。J.コルトレーンでお馴染みの♪Giant Steps…これもアルトでもとても良くて胸が熱くなりました。
▶2nd.stage…W.ショーターの友人の曲をソプラノで♪Depois do Amor o Vazio、池田作♪Is It Me…尊敬するリー・コニッツの作品「If You or No」のコード進行で書いた曲でした。亡くなったブラジル歌姫エルべジナのヴォーカルを聴いて演奏したいと思った曲♪Folhas Secas (枯葉の意味)、辛島文雄に捧げた曲♪Spipg Island…辛島バンドで演奏したら難しいから自分のバンドで演奏しろ、と辛島さんに言われたそうです。辛島さんも、闘病中で時々一緒に演奏されています。アンコールはバラードで♪It’s Easy To Remember…アルトの音色があまりよくて、涙がこぼれてしまいました。次回は5月31に決まりました。ぜひお聴きになってください、きっとファンになられると思います。
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