デイリーレポート

出演するたびに進化 落ちゆいた大人の男性シンガーとして益々先が楽しみ
8/12(火)は TAKU(vo) デニス・ランバート(pf) 中村健吾(b) ジーン・ジャクソン(ds) さん
▶三連休明けの昨夜は TAKU さんのヴォーカルステージで、バッキングメンバーは彼の人選した デニス・ランバート(pf) 中村健吾(b) ジーン・ジャクソン(ds) さん。
今回始めて歌伴で入った健吾さんが 「彼はいいシンガーになるねぇ」 と大層お褒めいただきました。バックトリオも一流が揃って、彼も気持ちよく歌われたのだと思います。とにかく低音から高音まで声が綺麗に出て、メロディーと歌詞を大切に丁寧に歌う歌唱が素晴しく、聴くたびに進化しています。
▶アルバイトをしながら頑張っていますが、ステージで歌うようになってまだ日が浅くあまり知られてないですが、当店だけでなく色んなクラブで歌いこんでいけばきっと人気が出ると思います。背も高くルックスも良くお人柄も素直です。落ち着いた大人の男性シンガーとしてさらに進化するのがとても先が楽しみです。
▶客席には、いつもの常連さん倉田さんがいらしていて、熱心にお聴きでしたので、ステージレポートをお願いしました。
===以下 倉田さんの facebook 投稿からの転載です===
▶TAKU さんは京子ママが 「繊細さと力強さを兼ね備えたソウルフルな歌声とナチュラルなグルーヴ感で、歌詞も素直に心に届く表現力の持ち主」 と絶賛している男性シンガーです。’22年10月に初めてB&Sに出演され、その後時々NYにわたり武者修行。何回か出演されていますが、今回は デニス・ランバートさん(pf) 中村健吾さん(b) ジーン・ジャクソンさん(ds) との共演で、両セットともスタンダード曲を歌われました。まず選曲リストから。
▶1st.set…トリオのインスト演奏が2曲。ベニー・ゴルソン♪Along Came Betty とジェローム・カーンの♪The Way You Look Tonight。TAKUさん登場。エロル・ガーナー曲/ジョニー・バーク詞♪Misty。ビリー・ホリディの♪Fine And Mellow。ボビー・ティモンズ曲/ジョン・ヘンドリックス詞♪Moanin’。ヴィクター・ヤング曲/ニューリー・ワシントン詞♪My Foolish Heart。コール・ポーター♪You’d Be Nice to Come Home To。
▶2nd.set…トリオのインスト演奏でブロニスラウ・ケイパーの♪On Green Dolphin Street。TAKUさん登場してバディ・ジョンソン♪Save Your Love for Me、ジミー・ヴァン・ヒューゼン曲/ジョニー・バーク詞♪But Beautiful、アーサー・ヘルツォグ曲/ビリー・ホリディ詞♪God Bless The Child、B&S開店51周年をお祝いして京子ママに♪Body and Soul、アイリーン・ヒギンボサム曲/アーヴィン・ドレイク詞♪Good Morning Heartache。アンコール曲は、アーヴィング・バーリン♪Blue Skies でした。
===以下はステージの様子です===
▶まずデニスさん健吾さんジーンさんが登場し、一斉に♪Along Came Betty の演奏を始めます。ジーンさんのエレガントなシンバルのサウンドが響き、ドラムの上で軽くスティックを滑らせ優雅な音を重ねます。デニスさんは力強い音でゆったりとピアノソロを弾いていきます。鍵盤に視線を落とし静かな表情で弾いていくと、健吾さんの小気味良いベースとジーンさんの涼やかなシンバルとドラムの音が並走します。
▶健吾さんのベースソロでは、低く重厚な音で弾き、速度を上げていきます。残響を操り独特の抑揚で、大きく歌うように弾いていきます。ジーンさんは、ブラシに持ち替え、柔らかくドラム、シンバルを叩きます。デニスさんのピアノが前に出て、ジーンさんのドラムソロになります。スティックに持ち替えて、パワフルなサウンドを創ります。余裕を感じる奥行きのある音で、速度を変え多彩に叩き、デニスさんの合いの手のたび豪快なドラミングになっていきました。このトリオの演奏は、とてもゴージャスと感じます。
▶♪The Way You Look Tonight のインスト演奏に続いて、TAKUさんが登場。ジーンさんの勢いのあるドラムサウンドに、デニスさんの軽やかなピアノ、健吾さんの太いベースが続き、TAKUさんが♪Mistyを歌い始めます。スタンドからマイクを取り、右手に持って柔らかく温かい歌声を響かせます。甘くロマンティックな雰囲気を醸し出し、目を閉じて伸びやかに歌っていきます。
▶TAKUさんは多くの曲をハンドマイクで歌い、ご自身のパートが終わるとステージの左右に移動して、続くソロ演奏を引き立てます。前回はマイクが不要ではないかと思うほど、豊かな声量での歌唱が印象に残りましたが、今回は声量はそのままに、トリオの演奏とより調和してTAKUさんの歌声も楽器のように響き、まさしくヴォーカリストとしての 「演奏」 でした。その歌声は柔らかく温かく、厚みが感じられ、華やかで伸びやかな歌唱です。
▶客席には、トランペッター パトリック・ムーディーさんがいらっしゃり、2nd.セットの♪But Beautiful、♪Body and Soul、♪Good Morning Heartache、♪Blue Skies にシットインされ、穏やかに吹き、高らかに刺激的な音で吹いて各曲の情感を深めます。
▶TAKUさんが、開店51周年を迎えたお店と京子ママにお祝いの言葉を述べ、♪Body and Soul を捧げました。TAKUさんはデニスさんのピアノとデュオで歌い、パトリックさんのトランペットソロでは観客に語り掛けるように吹き、力感豊かに高らかな音を放ちます。デニスさんは微笑みながらピアノソロを弾き勢いを増していくと、ジーンさんが豪快な音で演出します。健吾さんがアルコ(弓)で華やかにベースを弾き、TAKUさんが歌の世界に入って情感たっぷりに、伸びやかな歌声を響かせました。この曲の演奏では、バンドメンバーお一人おひとりの演奏に、特に力が入ります。
▶TAKUさんは一曲目から落ち着いていて、両セットで変わることなく、最後まで安定したパフォーマンスになりました。前回のリーダーライブの後、TAKUさんはジーンさんにご相談をされ、ジーンさんは長文のメッセージを送って下さるなど、色々とアドバイスをされたそうです。ジーンさん始めデニスさん健吾さんも、ずっとTAKUさんを温かく見守りながら、ゴージャスな演出で支え充実したライブステージになりました。また、次回も楽しみです!!
















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