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デイリーレポート

O.ピーターソン生誕100年でカナダに招待されたと張り切って演奏

O.ピーターソン生誕100年でカナダに招待されたと張り切って演奏

Kyoko

2025年06月02日 月曜日

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月始め6/1(日)はデイタイムライブ《RINA ピアノトリオ》RINA(pf) 佐藤潤一(b) 濱田省吾(ds) さん

▶早くも6月!!初日は日曜日のデイタイムライブ。RINA(pf) 佐藤潤一(b) 濱田省吾(ds) さんの《RINA ピアノトリオ》ステージ。時々当店に出演されますが、いつも思います。小柄で華奢な細い身体つきですが、ピアノのタッチはとてもしっかりしていて、何を伝えたいか意志のはっきりした演奏をされます。その度にオリジナル曲も披露され、作曲の才能も並ならぬものを感じます。
▶今年はオスカー・ピーターソンの生誕100周年で、出身地のカナダでは盛り上がっているようです。その記念コンサートがこの7月に行われるそうですが、RINAさんはそこに招待されているそうで、費用(いわゆる“アゴアシ”はすべて先方で持ってくれる、と大層お喜びでした。凄いことですね。小曽根さんもO.ピーターソンさんとは深い関係ですが、彼も一緒かしら…。
▶若い時の苦労は買ってでもしろ、といわれますが、また良い経験をされて益々素晴らしいピアニストになられますね。お土産話しも楽しみですね。
▶1st.set…RINA作♪Radio Station、スタンダード曲♪I’ll remember April、♪RINA作♪Eternal Eyes…ファーストアルバム収録のバラード。ソロピアノ演奏でRINA作♪For N.K. … N.K.はウクライナ出身のジャズピアニスト ニコライ・カプースキンさんに捧げた曲。 ハワイのワイキキビーチを訪れたときに作曲♪Transparene Blue。
▶2nd.set…ドラムスをフィーチャーした曲でRINA作♪J.J’s Painting。スタンダード曲♪On Green Dolphin Street、RINA作♪Wonderland、RINA作♪Memories…2nd アルバムの収録曲でボストンとNYにいた時の思い出を書いた曲。F.ショパンの♪ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2。アンコール曲は、通算14回のラテン・グラミー賞受賞者キューバのピアニスト パキート・デリベラの♪Samba for Carmen (McCrae) でした。
=====以下はお馴染みになった K さんの投稿を転載、臨場感あふれるレポートです======
▶昨年12月と今年3月に続いて、国立音大のお仲間での編成で3回目のライブになりました。RINA さんのオリジナル曲、クラシックのオリジナルアレンジ曲、スタンダード曲を演奏されました。ライブの初めに演奏されることが多く、勢いのある♪Radio Station の演奏に続いて、RINA さんがご挨拶とメンバー紹介をされました。
▶♪I’ll Remember April では、佐藤さんのベース濱田さんのブラシからリズミカルに演奏が始まり、RINAさんのピアノが続きます。メンバーを見ながら笑顔で弾き、観客を見渡しながら軽やかに弾いていきます。タッチは強く、音もくっきりと響かせながら速度を上げていきます。RINA さんも佐藤さんも濱田さんも、どこか のどかな表情で笑顔を交わしながら演奏していき、デイタイムライブらしい雰囲気を醸成します。
▶佐藤さんは既に額に大汗が浮かび、ベースソロで濱田さんと向き合いながら弾いていきます。濱田さんはブラシで軽やかにドラム、シンバルを叩き、RINA さんは手を止めて二人を見ています。佐藤さんは表情豊かに弾いていき、RINA さんのピアノが前に出るとトリオで一気に速度を上げ、再びゆったりと平和を感じるような演奏になっていきました。
▶1st.セットでの♪Eternal Eyes、2nd.セットでの♪Memories のバラード曲では、コンポーザーとしての卓越した才能と、曲の情感を表現するアレンジと演奏が、本当に素晴らしく感じます。その表現の幅は、演奏を聴かせていただくたびに大きく広がって、観客を感動させ続けている気がします。
▶時折ピアノソロで演奏をされることもあり、今回はニコライ・カプースチンに捧げた♪For N.K.を豪快に披露されました。この曲のソロ演奏では、あまり観客の方に顔を向けずパワフルに弾き進みました。
▶♪Transparent Blue も、RINAさんらしい作曲と演奏が際立ち、明るく突き抜けるようなピアノの音色が印象的です。佐藤さんが力感豊かな速弾きを魅せ、大きく歌うようなベースソロを弾き、濱田さんがピアノの合いの手のたび、軽快に強度を上げてい、豪快なドラムソロで観客を魅了します。
▶2nd.セットの一曲目の♪J.J’s Painting は、ドラマーのジェローム・ジェニングスさんがブラシでペインティングをするというイメージで作ったそうで、濱田さんがフィーチャーされます。ブラシでドラム、シンバルを叩き始め、しばらく濱田さんのソロ演奏が続き、ベース、ピアノのソロを経てアンサンブルで疾走していく楽しい演奏になりました。
▶ショパンのワルツ第7番のジャズアレンジでも、RINA さんの音楽の多面的な魅力が強く心に残ります。佐藤さんが独り言のように弾くベースソロから始まり、速度が上がると、RINAさんのピアノ、濱田さんがブラシでドラムを叩く音が、勢いよく続きます。RINAさんのピアノが華やかに走っていき、佐藤さんが力強いベースの音色を響かせ、濱田さんがリムショットとシンバル、ドラムで多彩なリズムを刻み、トリオで疾走していきます。そして、濱田さんがこの日一番ダイナミックなドラムソロを披露されました。
▶アンコールでは、学生時代に演奏した曲という♪Samba for Carmen を楽しく演奏して、終演となりました。
▶三人で笑顔を交わしながら楽しそうに演奏を進め、ソロになると他の二人が微笑みながら見守ったり、時には煽ったりしながら、学生時代からの仲間ならではの息の合ったパフォーマンスを披露されました。メンバーお一人おひとりの演奏も素晴らしいですが、こうした雰囲気がとても心地良く、楽しい時間を過ごさせていただきました。
▶RINA さんは、この7月18日、カナダ・バンフで開催されるオスカー・ピーターソン生誕100周年記念コンサートに出演されます。この特別な日に、娘さんのセリーヌ・ピーターソンさんから、唯一の日本人ピアニストとして招待されたそうです。帰国後の公演では、お土産話とパワーアップした演奏を聴かせていただけることがとても楽しみです。

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