デイリーレポート

お待たせしました:体調がまだ完治しませんが…そろそろブログ再開
5/9(金)の《佐藤洋祐リーダークァルテット》佐藤洋祐(as,vo) 石田衛pf) 山本裕之(b) 片山晴翔(ds) さん
GWに風邪をこじらせ4日ほど店を休み臥せっていましたが、まだ倦怠感と微熱がとれませんが (高齢なので回復が長引くようです)、あまりブログを貯めてしまうと大変なので、徐々に追って掲載させていただきます。まずは、5/9(金)の《佐藤洋祐リーダークァルテット》佐藤洋祐(as,vo) 石田衛pf) 山本裕之(b) 片山晴翔(ds) です。空けてしまった5/4〜5/8のレポートは、追って、順次追っかけて掲載いたします。出演者の方ご来店下さったファンの方、ごめんなさい。何卒、ご了承下さい。
◉佐藤さんはヴォーカルを勉強して出演のたびにドンドン上手くなってきています。実は昨夜、厨房を手伝いながら聴いていましたが、あまり素敵なヴォーカルだったで客席に行って改めて聴きました。“酸いも甘いも噛み締めた”ような大人の男の歌に感動し(特に♪She を聴いて) こんな男性ヴォーカルを待っていたと思いました。
先日来、体調を崩して、何しろ高齢でなかなか完全回復とは参りません。客席にいつもの K さんがいらしていたので、ステージレポートをお願いしました。
===== K さんの投稿転載させていただきます======
まずセットリストから
▶2024年3月/6月/7月/9月/2025年1月に続き、BODY&SOULで6回目になる、サックス奏者&ヴォーカル佐藤洋祐さん(as, vo)さんのリーダーライブが開催されました。共演は石田衛さん(pf)、山本裕之さん(b)、片山晴翔さん(ds)でした。
▶スタンダード曲を中心に演奏されました。セットリストを佐藤さんがわかりやすく書いて下さいました。
▶1st.set…毎回演奏するバンドのオープニング曲♪Groovin’ High、ミディアムテンポで♪East Of The Sun、ソニー・ロリンズのアップテンポナンバー♪Airegin、バラードナンバー♪I Left My Heart In San Francisco、ルイス・エサのボサノヴァ♪The Dolphine。
▶2nd.set…リクエストに応えて歌で♪She、ジミー・ヴァン・ヒューゼン♪Imagination , デューク・ピアソンのバップナンバー♪Jeannine、シナトラで有名なスインギーなナンバー♪The End Of Love Affair、歌伴の名人でピアニストのジミー・ロウルズ♪The Peacocks、ガーシュウインの曲をキーを上げながら♪But Not For Me。アンコール曲は♪Fly Me To The Moonをバラードで演奏しました。
続いてステージのレポートです。
▶佐藤さんがご挨拶とメンバー紹介をされ、佐藤さんのアルトサックスから、一斉に勢いよく♪Groovin’ Highの演奏が始まります。思わず目が覚めるようなパワフルな音色です。アルトソロになると、佐藤さんは前を真っすぐに見ながら、観客に語り掛けるように吹いていきます。抑揚と語尾が独特で、佐藤さんの歌を感じる演奏です。刺激的な音を放って、華やかに吹いていき、呼応してトリオの演奏が大きくなっていきます。
▶ピアノソロでは、石田さんは目を閉じて、音の感触を確かめるように弾き、速度を上げていきます。譜面を見ない、というより、そもそも譜面がありません。京子ママがおっしゃるには、石田さんはすべての曲の譜面を記憶していて、自在に演奏していくのだそうです。メンバーを見て、微笑みながら、川の流れのように綺麗な音色で弾く石田さんを、ステージ右に移動している佐藤さんが楽しそうに見ています。
▶山本さんのベースソロでは、太く、生き生きとした音色を響かせながら弾き、右手の人差し指と中指が弦の上を歩いていくようにして速度を増し、繊細なタッチで速弾きを魅せます。聴き惚れる音色で、観客が集中して演奏を聴いています。
▶佐藤さんがセンターに戻り、アルトとピアノの合いの手で、ドラムソロになります。片山さんは一曲目から勢いよく豪快に叩いていきますが、表情はとても静かです。アンサンブルで、ひと際華やかに、このバンドのオープニング曲を演奏されました。
▶二曲目の♪East Of The Sunになると、メンバー全員が優しい表情になり、リラックスして演奏されているようでした。佐藤さんがアルトソロで刺激的な音で吹き、伸びやかな音色で大きく吹いていきます。石田さんが本当に嬉しそうな表情で佐藤さんを見ながらピアノを弾き、山本さんは穏やかな表情でゆっくりと音を楽しむようにベースを弾いて、片山さんは注意深く佐藤さんを見ながら思い切りよくドラムスを叩きます。
▶三曲目は♪Aireginを勢いよく、疾走感豊かに演奏していき、一転して、バラードナンバー♪I Left My Heart In San Franciscoを、山本さんのベースフィーチャーでしっとりと演奏します。山本さんはベースソロで、柔らかく、綺麗な音色を奏で、残響を操り、情感を込めて、強く弦を弾いていきます。
▶佐藤さんのリーダーライブでは、すべての曲で、ソロ演奏の後に、観客が必ず大きな拍手をおくります。バラードナンバーではなかなか拍手が起きにくいのですが、佐藤さんのバンドは観客との信頼関係をすぐに築いてしまい、観客は純粋に、素晴らしいソロ演奏に拍手をおくりたくなります。その大きな拍手でバラード曲の雰囲気が損なわれることは全く無く、メンバーお一人お一人が笑顔で受け止め、会場は温かい雰囲気に包まれます。
▶2nd.セットの初めに、リクエストに応えて、♪Sheを演奏されました。佐藤さんはアルトサックスではなく、マイクを持ち、温かく、深みのある声で歌っていきました。♪Imaginationでは、佐藤さんはゆったりとアルトを吹き、繊細に語尾を震わせ、優雅さと親しみやすさを感じさせます。片山さんのしっとりとしたブラシに、佐藤さんが嬉しそうに振り返り、笑顔を交わします。
▶♪Jeannineでは、石田さんがピアノソロで静かな表情でぐんぐん弾いていき、少しお顔を歪めるほどパワフルに弾き、まるで高速道路を運転しているような疾走感と迫力でした。♪The Peacocksでは、佐藤さんのアルトと石田さんのピアノのデュオで演奏し、片山さんがブラシを回して、山本さんがポツリとベースを弾いていきます。佐藤さんはまさしく孔雀が羽を大きく広げるように、鮮やかな色彩を感じさせながら、この曲の美しいテーマを吹いていきます。
▶♪But Not For Meでは、片山さんがドラムソロで、豪快な演奏を披露されました。涼やかなブラシワークとは対極にあるようなダイナミックな演奏で、一心に、真摯に、パワフルにドラム、シンバルを叩きます。その凄まじい音が連なる抑揚から、片山さんの歌が聴こえてくるような演奏でした。
▶この日はメンバーの皆さんが共に演奏できることを心から喜んで、演奏を楽しんでいらっしゃるようでした。魅力的なスタンダード曲を様々なアレンジで演奏し、観客の心を躍らせ、しっとりとした想いに耽らせながら、あっという間の二時間を楽しませていただきました。また次回も楽しみです!!










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