デイリーレポート
歌心あふれる上品でバランスの良いトリオ
▶昨夜は、嶋津健一(pf) 加藤慎一(b) 今村健太郎(ds) さんのトリオ。嶋津さんは高学歴理科系の人ですが、何故か音楽の道に入りNYで勉強して、しばらくは「天使の歌声」と言われたジミー・スコットさんのバッキングをされていました。帰国してからは歌伴の名手といわれていて、今は多くの生徒さんを教えながら、ライブ活動をされています。
▶アルバムはすでに、A.C.ジョビンの曲とご自分のオリジナル曲の入ったアルバム2枚リリースしています。とても美しく聴きやすいアルバムですが、昨夜もその中から演奏されました。バランスの取れた「歌心」溢れる上品なピアノトリオを堪能させていただきました。
▶1st.stage…ロシア民謡の♪Dark Eyes (黒い瞳)、ミュージカル ショウボートの中から♪Can’t Help Lovin’ Dat Man (愛さずにはいられない)、スタンダード曲 D.エリントン♪Cotton Tail、A.C.ジョビン♪Luiza、嶋津作♪Long And Navron Road、C.ポーター♪So In Love…当日昼のピアノ練習中にアレンジが出来た、と初演でした。♪「70年目の恋文」…この本は戦死した夫へ綴った大櫛ツチエさんの94歳の恋文で、その朗読のために書いたという曲、美しいバラードでした。生徒さんの練習曲として書いた速い曲♪Upstairs。
▶2nd.stage…嶋津作♪桜桃、W.ショーター♪Ana Maria…とても綺麗でした。O.ハーマンスタイン♪Surry With The Flinge On Top (飾りの付いた四輪馬車)、バラード♪More Than You Know…素敵な曲です。A.C.ジョビン♪Portrait In Black & White、嶋津作♪Pere My Soul、NYで作った曲♪Harapeko (ハラペコ)…帰国してから曲名を失敗したと思ったそうです。アンコールはJ.マンデル♪Sea-scape (大海原)。
▶客席には女性客が多く、嶋津さんには女性ファンが多いのがよく分かるステージで、とてもロマンティックな感じがした夜でした。
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