デイリーレポート
最前線のピアノといい4ビートを楽しんだ宵
▶昨夕、サントリーホールで行われた「チック・コリア&小曽根真デュオコンサート」を聴いてそれからお店に出ました。2,000席のホールは満席。師弟関係のおふたりは阿吽の呼吸で、前もって一応のリハはされたようですが、ほとんどがその場の成り行き任せのインプロビゼーション(即興)。自由奔放にリラックして2時間以上のステージでした。
▶メロディーが僅かに追えたのは最初の曲♪Someone to Watch Over Me と2度目のアンコールに応えた最後の♪Spain だけ。でもその演奏は、創造性に富んだピアノ音楽の最高峰といった物凄いプレイでした。お二人の美しいタッチはほとんど同じで、どちらが弾いている音なのか、あるいは途中で乗り代わっても境目もわからず、とにかくすごい演奏でした。途中で譜面を捨ててみせたり、客席に向かって写真を撮ったり、ステージングも即興で、お二人の楽しいお茶目ぶりも堪能しました。
▶チックさんとは久しぶりにお会いしたかったですが、お店の大切なお客さまが待っておられたので楽屋にご挨拶する時間もなく引き上げました。当店に出演している若いミュージシャンたちに聴いてもらって、インスパイアされて、ぜひこのお二人のようなビッグな演奏家になってほしい、と思いながらお店に向かいました。
▶お店に着くと 鈴木央紹(ts) 若井優也(pf) 佐藤ハチ恭彦(b 原大力(ds) さんの 2nd セットが始まるところ。久し振りのこのユニットの出演に、ファンの方がいらしていて、こちらは4ビートのサックス・クァルテットのサウンドが気持よくお店を満たしました(1st セットは終わっていましたので演奏曲は省略します、ごめんなさい)
▶2nd.stage…B.エバンス♪Very Early、♪Solar…鈴木さんソプラノサックスを吹きました。テナーでバラード♪I Cover The Waterfront…鈴木さんのセクシーなテナーにピッタリの良い曲です。♪Beautiful Friendship、アンコールはCパーカー♪Now’s The Time。久し振りにこのクァルテットを聴いて、コンビネーションが良くてとてもクールだと思いました。いい音楽を楽しんだ春の宵、2つの音楽を堪能した良い一日でした。
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