デイリーレポート
演奏者同士の音の会話がライブらしいジャズ
▶近藤さんリーダーの近藤和彦(as) サイモン・コスグローブ(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんのクァルテットは、ピアノが途中でサイモンさんに変わりましたが他のメンバーはずっと同じ。長く続いていますが、毎回 Something New に挑戦しているのでライブジャズらしい聴き応えがあります。例えば…メンバー同士がお互いを尊重しあって楽器で会話をしていて、良いフレーズが出ると演奏者同士がニンマリするのです。昨夜もそんな場面がありました。同じことは二度起きないのがライブジャズ、だから1音1音がとても大切にされます。このユニットはそんなライブジャズならではの醍醐味と緊張感、そして楽しさのあるステージです。
▶1st.stage…スタンダード曲♪Star Eyes、D.ブルーベックがエリントンに捧げた曲♪The Duke、近藤作♪Plum Blossem(梅の花)…桜は大騒ぎされるけれど梅こそ春の訪れを教えてくれる大切な花、と近藤さんが梅に捧げた曲。3.11の後亡くなられた方を思い作曲したバラード♪Our Prayer…綺麗な曲で近藤さんのアルトがとても美しく、涙が溢れそうになった女性が感動されていました。近藤作♪For Real ? ではドラムソロが入りました。
▶2nd.stage…O.ピーターソン♪Blues Etude、近藤作4年前の曲♪What Happend To The Man On The Oriental Zodiac ? (年男に何が起きたのか)…をソプラノサックスで。新曲愛犬トイ・プードルに捧げた♪Little Pale Brownie、名盤「Something Else」に入っている素敵なバラード♪Dancing In The Dark、近藤作♪Estrella Fugaz…スペイン語で流れ星のことだそうです。アンコールは♪I’m Getting Sentimental Over You…とても気持の良い演奏でした。
▶3月は多くの会社の決算期。当店でもここ何日か客席の寂しい夜が続いています。特に当店では、私自身が満足する演奏を期待しますから、ミュージシャンも一生懸命に準備をして本番に備えています。だから演奏がいいとよけい客席が寂しいとお気の毒になります。できるだけ多くのお客さまの前で演奏させてあげたい。でも日本ではこの時期が一年で一番忙しいかもしれません、皆さんお忙しいようで…大変残念な想いのする今日このごろです。
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