【秋の夜長の“サードプレイス”】
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(2025年9月29日付 Sept 29th)

デイリーレポート

オリジナル曲も自然体で皆さんの音色もよく緊張感ある若い感性たちの素晴らしい演奏

オリジナル曲も自然体で皆さんの音色もよく緊張感ある若い感性たちの素晴らしい演奏

Kyoko

2025年10月18日 土曜日

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10/17(金)は《中林俊也クァルテット》中林俊也(as) 平手裕紀(pf) 木村優太(b) きたいくにと(ds) さん

▶八丈島を直撃した台風も去ってすっかり秋の風情になった週末金曜は《中林俊也クァルテット》メンバー 中林俊也(as) 平手裕紀(pf) 木村優太(b) きたいくにと(ds) さん。中林さんは当店によく立ち寄られて他のミュージシャンの演奏を聴いておられます。とても身近な方ですから私は短く 「ちゅーりん」 さんと呼んでいます。そのように勉強熱心な演奏家はあまりいません。とても勉強熱心で向上心も旺盛です。楽器の音色もとても良くて私の好きなアルト奏者です。
▶私は長年、生音を聴いていますが、この管楽器は吹き過ぎるとうるさく感じ、大変難しい楽器だと思っています。音楽は心地よく聴きたいですからね。昨夜は中林さんのオリジナル曲が演奏されましたが、曲も演奏も自然体でとても気持ち良い素晴らしい演奏でした。昨夜も倉田さんがいらして熱心にお聴きでしたので、ステージ報告は【倉田レポート】にお任せししました。
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◉この編成での中林さんのリーダーライブは、2024年5月10月、2025年2月、4月7月に続いて6回目になります。中林さんが、盟友 平手さんとのデュオをクァルテットに拡張した特別なメンバー編成です。一曲を除き全ての演奏曲が中林さんのオリジナル曲でした。
演奏曲は
▶1st.set…中林俊也作♪Soulful Eyes、ブラジルのリズムで中林作♪Ginga、朝に街が動き出すイメージで中林作♪The Street Wake To Motion、中林作♪Take A Night Walk、中林作♪The Boy Longs For New York。
▶2nd.set…中林新作♪タイトル未定、Mode(モード)+ Laleidoscope(万華鏡)をタイトルにした中林作♪Modaleidoscope、中林作♪Contrary Contrafact、中林さんアルトサックスソロで♪Body And Soul、中林作♪Typhoon、アンコール曲は、♪There Will Never Be Another Youのコントラファクトの♪Take It Easyでした。
▶BODY&SOUL のお店の前に立つと、既に一曲目の♪Soulful Eyes の演奏が始まっていて、きたいさんのドラムスの音が響いています。お店に入り平手さんのピアノ、木村さんのベース、中林さんのアルトサックス、それぞれのソロパートがあり、最後はこの曲が最後の曲かと思うほど大迫力の演奏になりました。一曲目が、前回は♪Highlightで、今回が♪Soulful Eyesと、大人気スタンダード曲を一曲目に演奏されることが多くあり、中林さんのリーダーライブは遅刻厳禁です(笑)。
▶ブラジル語でサッカー選手の動きを表した♪Zingaでは、中林さんが穏やかな音色でゆったりとアルトサックスソロを始め、少しずつ勢いを増し力感豊かに吹いていきます。どんどん前後の動きが大きくなり、刺激的な音を放ちます。平手さんが躍動しながらダイナミックに弾くピアノソロに、きたいさんが豪快なドラムスで応じ、まるでバトルのような激しい演奏になりました。そこに木村さんのベースも加わり、もの凄い疾走感で進みます。
▶早朝に小学生が通学している様子を見て書いたという♪The Street Wake To Motion、夜の散歩をモチーフにした♪Take A Night Walkに続き、中林さんが国立音大での卒業試験で作曲し演奏したという♪The Boy Longs For New York の演奏になります。
▶平手さんが大きく叫ぶように弾くピアノソロ、中林さんが柔らかく吹き始め激しい音色の演奏になっていくアルトソロに続いて、木村さんがゆったりと残響の長い音で弾き、強く弦を弾いて歌うようなベースソロに、きたいさんのドラムスが大きく呼応して二人だけの演奏になりました。大学の卒業試験で、これほどスケールの大きい曲を作曲し、卒業後も素晴らしいバンドメンバーとご自身のリーダーライブで演奏される、ということに感嘆します。
▶中林さんは、リーダーライブで必ず新曲を披露されます。この日は二曲の新曲があり、まず2nd.セットの一曲目に、まだタイトルの付いていない新曲を演奏されました。ゆったりとした曲調で、各メンバーのパワフルな抑揚が織り込まれとても心地良い一曲になりました。
▶スケールを指す音楽用語”Mode”と万華鏡の”Kaleidoscope”を掛け合わせた♪Modaleidoscopeは、スケールが色々なところにいくことからつけられたタイトルだそうです。中林さんのアルトと きたいさんのドラムスだけの華やかな二重奏、ベース本体を揺すりながら歌っていく木村さんのソロ、体を左に倒し時折椅子から飛び上がるように弾いていく平手さんのピアノソロ、そしてサウンドは豪快ですが叩く姿はしなやかな きたいさんのドラムソロなど、見どころ聴きどころ満載の演奏になりました。
▶コントラファクトとは、コード進行とハーモニーを変えずにメロディを変えることだそうです。二つ目の新曲♪Contrary Contrafactは、♪All The Things You Are のコントラファクトで、一小節に一音から四音の原曲にぎっちりと音を詰めて書いた曲とのことでした。響きの良いベースと涼やかなブラシのリズムに乗って、中林さんが穏やかな音色でアルトを吹く心地良い演奏でした。
▶中林さんのリーダーライブでのこだわりはもう一つあって、必ず一曲ソロ演奏を披露されます。この日はお店の“社歌”♪Body And Soul のソロ演奏を、感謝の気持ちを込めて京子ママに捧げました。観客に語り掛けるように吹き、しみじみと色彩豊かな情感を描いていく演奏でした。
▶2nd.セットライブの最後に、スリリングで疾走感に溢れる♪Typhoon を演奏されました。この曲では“台風役”さながらに、きたいさんがこの日の最大出力で独壇場のドラムソロを披露されました。アンコールでは♪There Will Never Be Another Youの コントラファクトという♪Take It Easy が演奏され、大盛り上がりでこの日のライブに幕を降ろしました。
▶11月9日に開催される国立音楽大学のジャズ専修 15周年コンサートでは、中林さんが卒業生のビッグバンドを率いて演奏をされるそうです。BODY&SOULでの次回の中林クァルテットのライブも、益々楽しみです!!

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