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訃報: ジェレミー・スタイグさん

Kyoko

2016年05月22日 日曜日

4 コメント

フルートの巨人、ジェレミー・スタイグさんが、去る4月13日、永眠されました。享年73。どうぞ安らかにお眠りください。合掌

私とは当店六本木時代、当店が招請してエディ・ゴメスさんらと一週間にわたって演奏したイベントが彼の初来日でした。その時、演奏の合間もちょっとでも時間があると、すぐ絵を描いていた姿がいまでも目に焼き付いています。帰国するときにはお土産として、その絵をプレゼントされ、でも何かとても難解な絵だったことを思い出します(多分私を描いてくれたのだと思います)その後は、エディさんから風の噂にお元気に相変わらず絵を描いているとお聞きしていました。
20年以上経った3年ほど前、ご結婚された日本人の奥様を連れ立って、突然お店に現れました。横浜に移り住んでスタジオを持って4年ほどになる、ということで私はビックリしました。描いた絵にジェレミーさんが音楽をつけた子供達の絵本のCD版を、奥様とともに制作されているということでした。でも、もう一度ぜひ日本で演奏したいということで、以来、年に1,2回ウチに出演されるようになったのです。昨年暮れに出演された時、そろそろアルバムを出したい、とお話されて、最近まで準備されていました。この夏が過ぎたらまた当店に出演する、そんな予定もありました。
そんな矢先ある筋から、ジェレミーさんが先月お亡くなりになっていることを知り、奥様にお電話すると、彼のご遺志でごく内々にされたいということのようでした。彼ご自身は、身の回りのことは全てきちんと整理されて、覚悟はされていたようですが、あまりに突然のことで、私はいま言葉もありません。とても優しい方でしたが、ご自分の音楽にはもの凄く厳しい姿勢で臨む方でした。もうあの素晴らしいフルートの世界が聴かれない、と思うと、ただただ残念です。  Kyoko