デイリーレポート
セクシーなテナーとセンスのいいピアノ…味わい深いステージ
▶3月になったとは言えまだまだ寒い夜でしたが、鈴木央紹(ts)さんと若井優也(pf)さんのアコースティックサウンド(PAなし)の素敵なジャズ演奏《スーパー デュオ》に心が温まりました。残念ながら聴き手が少なくて申し訳なく思う店内でしたが、このお二人のファンの方が早くからいらっしゃってステージを囲むように座られて、店内も演奏者も知性が感じられるような空気が流れる空間でした。
▶お誕生日の方もいらして、突然はじまった♪Happy Birthday にとても嬉しそうでした。ステージ終了後は、この演奏者二人の熱烈なファンの方のおもてなしで、スタッフともども松岡シェフの料理を御馳走になり、若井さんがその方のリクエストの曲を弾いたり、お酒が好きな鈴木さんも大喜びで高級なお酒を楽しまれました。気がつけば深夜1時過ぎ、皆さんその方のタクシーに同乗させていただき帰宅されました。ありがたいお客さまです。
▶1st.stage…♪A Nightingale Sang The Berkeley Square…歌は確かウィリアムス浩子さんも大好き。T.モンク♪Eronel…この曲はA.ブレーキーとT.モンクの演奏で有名です。♪’The Masquerade is Over…N.ウィルソンさんのC.アダレイとのアルバムに入っていたのを思い出しました。バラード♪Tenderly…この二人のバラードは雰囲気があって本当に素敵です。マイルスの♪Milestone…昨夜の演奏は40年代の古い方のでした。
▶2nd.stage…B.エバンス♪Two Lovely People…サウンドは若井版ですが、彼がピアノを弾くスタイルはどこかエヴァンスに似ているような…。♪April in Paris、S.ローリンズ♪Airegin…若井さんの鍵盤を弾く左手が凄くて、絶妙なタイミングを楽しめました。♪You Are My Everything…普通はバラードでは演奏されませんが、ピアノイントロからのバラードでした。ウェストサイド・ストーリーからL.バーンスタイン♪To Night、アンコールはH.マンシーニの♪Two For The Road…O.ヘプバーン邦題「いつも2人で」のテーマでした。昨夜はカップルが数組、とお客さまは少なかったですが、充実した夜になりました。セクシーなテナーとセンスのいいピアノ…カップルでしっとりと素敵な夜を過ごすには最適のライブだったと思います。
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