【今年も暮れはサードプレイスで】
今年一年頑張ったご褒美に
仕事と娯楽ライフの締めに
いいライブジャズと美味い酒
慌ただしい師走の居場所はここ!!
来春1月スケジュール更新他ご案内
(2024年12月1日付 Dec.1st.)

デイリーレポート

勉強にもなり色んな思いで聴いた和のテーストのジャズ

勉強にもなり色んな思いで聴いた和のテーストのジャズ

Kyoko

2021年03月27日 土曜日

0 コメント

▶昨夜は「笛吹かな」さんの《笛吹かな篠笛クァルテット》サイドメンバーは、中嶋錠二(pf) 清水昭好(b) 二本松義史(ds) さん。かなさん、昨夜は多くの篠笛と能管(のうかん)を持ってきて、笛のプロフェッショナルらしい解説をされながら「笛吹かな」さんならではのステージでした。
▶かなさんが篠笛にハマッたきっかけは「フルーティストかな」さんのもとに真竹で手作りした篠笛が送られてきて、最初はかなり難しかったようですが、挑戦するうちに面白くなりハマってしまい「篠笛かな」になったとのこと。篠笛のサイズは「調子」で表現し、番号が小さくなるほど大きなサイズになるようです。昨夜も様々な「調子」の篠笛を曲によって持ち替えて吹かれました。竹で出来ているので割れないよう藤の細いつるを巻いてあるものを「総巻」といい、昨夜は6本調子の総巻もありました。能管(のうかん)は横笛の一つで、能だけではなく歌舞伎や祇園囃子でも用いられる竹製のエアリード楽器。篠笛はドレミ音階が普通にありますが、能管は特殊な和音階になっています。ちなみに、薄片の振動ではなくフルートなど空気の振動で音を出すエアリード楽器は、金属でできていても木管楽器に入ります。フルートも竹の篠笛も能管も、木管楽器です。
▶木管楽器は、かなり体力を使います。昨夜も2ステージ10曲演奏。小柄なかなさんですからキツいと思いますが終始にこやかに演奏されている姿をみて、プロ根性が入っているなと思いました。奥が深い世界に、今も挑戦し続けているかなさんは素敵ですね。選曲も唱歌や童謡もあり、篠笛クァルテットの和のテーストのジャズで心が癒やされました。
▶1st set…G. ガーシュイン♪Our Love Is Here To Stay…6本調子の篠笛演奏、宮城道雄の箏曲♪春の海 とD. ブルーベックの♪Take Five の融合アレンジを10本調子の篠笛で演奏、♪ずいずいずっころばし…3本調子で。♪五木の子守唄…1本調子ですから短いサイズです。♪もののけ姫…6本調子の総巻の篠笛で。
▶2nd set…ハロルド・アーレンの♪My Shining Hour…6本調子で、♪通りゃんせ…3本調子で。能管で♪春の小川。チック・コリアさんを偲んで♪Spain…02本調子という大きな篠笛と10本調子の小さな笛で演奏。アンコールは松任谷由実の♪春よ来い…6本調子の笛でした。
▶箏曲「春の海」を聴いて、大昔のことを思い出しました。私の母はお琴と三味線の先生で、私が小学生の頃は元旦にはNHKのTV(当時はモノクロ画面)にも出演していました。その母は、新潟の疎開先でも父が戦地から帰ってきてしばらくも、お弟子さんをとって私等兄妹三人と義理の母親の生計を支えていました。「芸は身を助く」の諺通りです。昨夜は、いい勉強になったり昔の思いに触れたりして、色んな思いでつい饒舌になってしまった篠笛ステージのレポートでした。

Comments are closed.