デイリーレポート
趣向を凝らせいろんな組合わせの熱い演奏
▶4本マレットを駆使するビブラホン奏者、赤松敏弘さんの組んだメンバーと編成、リズムセクションのトリオは 生沼邦夫(b) 小山太郎(ds) 福井ともみ(pf) さんに、テナーの三木俊雄(ts) さん、ギタリスト加藤一平さんをフロントサイドに迎えての豪華編成でした。
▶三木さんはバークリー音楽大学の同級生、ともみさんは同じ市川秀男(pf) さんの門下生、加藤さんは皓正バンドのレギュラーですが最近大変興味を持った、というミュージシャンたちで、赤松さんがぜひ一緒に演奏したいメンバーでした。昨夜も、それぞれを活かす選曲をされて、いろんな組み合わせのステージングで演奏されましたが、演奏する楽しさや嬉しさが音楽に滲み出ているような熱の入ったいい演奏でした。
▶1st.stage…まず、市川作♪Reminiscence を福井さんを入れてクァルテット演奏。続いて加藤さん三木さんを呼び込んで♪Sound of Focus…これは30年前バークリー時代に作曲して三木さんと演奏したという曲。♪The Song is You…旧いスタンダード曲ですが現代的にアレンジされていました。バークレー時代に作曲された♪Snob、ヴァイブとピアノのデュオで赤松作♪The Gleaner、R.ワインライトの♪Beautiful Child を全員で演奏。
▶2nd.stage…ヴァイブのソロで♪We’re All Alone…1990年のデビューアルバムに入れた思い出の曲だそうです。ヴァイブとギターのデュオでB.ストレホーン♪Isfahan、同じ作曲者の♪Chelsea Bridge をギターを抜いた楽器で。スローなラテンのリズムで私の好きな曲です。全員で演奏で小山作♪Beat The Blues、赤松作♪Avenue-11、♪On Green Dolphin “Bb” Street はピアノなしで演奏、全員でS.スワローのノリのいい♪Ladies in Mercedes、アンコールはC.ウォルトン♪Bolivia。
▶赤松さんも張り切って、ポスターを作り、早くからリハーサルし、豪華メンバーを揃えて色んな趣向を凝らした力の入ったステージでしたが…真冬なみの寒さがぶり返したせいか客席が思いのほか寂しい土曜日で、もったいなかったり残念だったり、悔しい思いで熱い演奏を聴いた夜でした。
読者の投稿