デイリーレポート
説得力ある極上珠玉の感動的に素晴らしい気持ちいい演奏ステージ
6/18(木)は《中林俊也 クァルテット》中林俊也(as) 平手裕紀(pf) 木村優太(b) きたいくにと(ds) さん
▶昨夜は最先端ジャズシーンで活躍する若手たちの《中林俊也 クァルテット》ユニットを率いる中林(as)さん (勉強熱心で当店によく人の演奏を聴きにいらしている ので私はチューリンと呼んでします) と、木村(b)さん きたい(ds)さんのリズム隊は国立音大のお仲間、ピアノの平手裕紀(pf)さんは名古屋音大のトランペット/ キーボード/CM音楽作曲などのマルチプレイヤーです。
▶客席には学生の方も普段もより多く、満席近くに賑わった客席で、ミュージシャンも張り切っていました。演奏曲はすべて中林さんのオリジナル曲でしたが、タイトル名がそのまま曲想を表現している感じのとてもいい曲でした。オリジナル曲ばかりだと途中でお帰りになる方も時々いらっしゃるのですが、演奏も説得力があって、昨夜は皆さん最後まで楽しんでお聴きになっておられました。
▶曲の流れも良いし、演奏がみなよくグルーヴしてスウィングしているので、私ももちろん気持ちよく楽しませていただきました。きたいさんのドラムスも、小曽根さんのアドバイスだというスパイラルシンバル (ボウ面が らせん状になっているシンバル) の音色と、演出センスも素晴らしく、とても素晴らしいステージでした。最後は演奏者から私に花束をお贈り戴き、嬉しかったです。
★なお、このステージはぜひ残しておきたい、という演奏者の皆さん自身によって録音機材やスタッフがセットされ、ライブレコーディングされました。
▶1st.set…
中林俊也作バラード♪Soulful Eyes (魂を宿す眼差し)/中林作♪Take It Easy (気楽に行こうぜ)/中林作♪Chess & Cigar (チェスと葉巻)/中林作♪ルリビタキ (瑠璃鶲=日本を代表する美しい青い小鳥)/中林作♪Cyclic Bloom (繰り返し咲く花)。
▶2nd.set…
中林作♪The Other Side of Daybreak (夜明けの向こう側)/中林作♪Ginga (銀河)/中林作♪The Street Wake to Motion (街が動き始める)/中林作♪Glaucous (海鳥の羽のような淡い青色)/中林作♪Highlight (最も輝く瞬間)/アンコール曲は「社歌」♪Body And Soul でした。
=======【倉田レポート】=======
この編成での中林さんのリーダーライブは、2024年5月/10月、2025年2月/4月/7月/10月、2026年3月に続いて8回目になります。中林さんたちの真摯な演奏に胸が熱くなりました。感動しすぎてしまい、また長いレポートになってしまいました。
▶多くの観客が詰めかけて会場は熱気に満ちています。メンバーがステージに登場して中林さんがご挨拶とメンバー紹介をされ♪Soulful Eyes の演奏が始まりました。一斉に大きな音でスタートし、きたいさんのドラムスのサウンドが響きます。中林さんがアルトサックスを吹き始めソロ演奏になります。華やかな音色で吹いていき、トリオが大きく並走します。中林さんは真っすぐに立って悠々とアルトを吹き、速度を上げて勢いを増し複雑な音を力強く放ちます。
▶平手さんのピアノソロになり、綺麗な音を転がしながらパワフルに弾いていきます。足踏みをしながら弾き天を仰ぎ大きく歌うように弾き進みます。きたいさんが大きく呼応して豪快なサウンドで並走し、平手さんはさらに加速してまるで鍵盤をかき混ぜるようにもの凄い力感で弾いていきました。アルトが戻り情緒的に吹いていき、木村さんが小気味良いベースで、きたいさんが爽快なドラムサウンドでリズムを刻みます。今日は特別なライブ、という熱気が観客席に大きく広がります。
▶タイトルとは異なりハードな演奏になった♪Take It Easy は、スタンダード曲♪There Will Never Be Another You のコントラファクトだそうです。♪Chess & Cigar では木村さんのベースがフィーチャーされ、冒頭からソロで弾き始めます。一音をくっきりと響かせゆったりと弾いていき、残響を操って弾いていきます。中盤には改めてベースソロで、強いタッチでの速弾きを見せ、一転繊細な音で弾きさらに長い残響で情感を増していきます。このような演奏を見せる木村さんは初めてで、その気合が観客席にも伝わり、大きな拍手が起こります。
▶世界で一番美しい鳥と言われているという♪ルリビタキ では、中林さんはゆったりと鳥の鳴き声にも聞こえるような音でアルトソロを吹き、ゆったりと綺麗な風景を描いていきます。きたいさんがブラシを柔らかく回し木村さんがぽつりとベースを弾いて寄り添います。
▶1st.セット最後の♪Cyclic Bloom では中林さんはソプラノサックスに持ち替え、高い音で軽く踊るようにしてソロ演奏を披露します。前後の動きが大きくなり刺激的な音を放ちます。平手さんはピアノソロになると、左手をピアノの中に入れ弦を押さえながら残響の少ない音で弾き、左手を戻し改めて速度を上げて、流星のような勢いで豪快に弾き観客を高揚させます。木村さんが弦を引っ掻くように弾いたり、指の腹を弦の上で滑らせるようにしながら多彩な音でベースソロを弾き、きたいさんがここまでの最大出力で凄まじいサウンドを響かせるドラムソロで観客を魅了します。
▶2nd.セットに入っても、益々高い熱量で演奏が続きます。♪The Other Side Of Daybreak では平手さんがまたしても大熱演のピアノソロを魅せ、ブラジルのサッカーのリズムをモチーフにしたという♪Ginga では、中林さんが軽快にアルトソロを吹き、少しずつ強度を増していつの間にか疾走感豊かに華やかな演奏になっていきます。きたいさんが太い木の束のスティックでリズミカルにドラム シンバルを叩きます。
▶朝の風景を描いた♪The Street Wake To Motion、淡い青灰色をイメージしたバラード曲♪Glaucous と生き生きと躍動する曲、優しいアルトの音色をゆらゆらと揺らしながら情緒的に聴き手を癒していく曲と真摯な演奏が続きます。
▶そして圧巻は、このメンバーで BODY&SOUL での最後の演奏になる大人気曲♪Highlight の演奏でした。中林さんは4年前に小曽根真さんのバンドで初めてBODY&SOUL に出演したこと、その後も京子ママがコンスタントに出演させてくれたことなどを話し、ゆっくりと思い出を辿るようにして演奏を始めます。
▶平手さんが豪快な一音を放ち、きたいさんがマレットでシンバルを大きく共振させます。ピアノだけで華やかに弾きベースドラムスが続きます。中林さんがソプラノサックスでこの曲のテーマを伸びやかに吹いて、鮮やかな情感を描きます。平手さんのピアノソロになり少し腰を浮かせるようにしてもの凄い力感で弾き進み、高速道路をどこまでも速度を上げて疾走していくような勢いで情熱的な演奏を見せます。
▶中林さんのソプラノサックスのソロになり、刺激的な音色を放って華やかに吹き進みます。大きく前後に移動しながらスケール大きく吹き、きたいさんが豪快なドラムスで並走します。その伸びやかな素晴らしい音色に、描く情感の素晴らしさに胸が熱くなります。
▶木村さんが残響の長い音で情緒的に歌うようにベースソロを弾き、平手さんのピアノがゆったりと寄り添います。太く低い音で弾いていくと、きたいさんがスティックでドラムスを叩き始め穏やかな音で演奏が進みます。中林さんのソプラノが戻り、目をきつく閉じて強い想いを感じさせながらテーマを吹いていくと、平手さんが本当に嬉しそうな笑顔を見せます。きたいさんは再び凄いサウンドでドラムスを叩き始めます。
▶そのきたいさんのドラムソロは、本当に豪快そのもので、BODY&SOULで 聴くドラムスの演奏の中でも格別です。次々とドラムスだけを物凄い音で叩いていき、続いてシンバルを大きく連打し華やかなサウンドを放ちます。凄まじい轟音が響く中で繊細なサウンドが聴こえてくるのは、きたいさんのドラムスだけの魅力です。ダイナミックを極めるドラムサウンドに、中林さんのソプラノサックスの音色が重なり華やかなアンサンブルでこの曲の演奏を鮮やかに結びました。
▶大きな拍手と歓声が起こりアンコールを求める手拍子が響き渡ります。中林さんが 「今日で BODY&SOUL でのリーダーライブは最後です。ここがなければここまで来れなかった。ホームが無くなるのは寂しい。京子ママのおかげです」 と話して京子ママをステージへ招きます。大きな花束を持って京子ママにプレゼントし 「ありがとうございます。ママの『あなたは良い音よ』という一言でこれまでがんばってこれました。これからも胸に刻んで人生を生きていきます」 と感謝の気持ちを伝えました。
▶メンバー全員が心を込めて♪Body And Soul を演奏しこの日のリーダーライブを締めくくりました。この場に立ち会うことができて、中林さん平手さん木村さん きたいさんの真摯な演奏を聴かせていただくことができて、本当に幸せを感じたライブステージになりました。




















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