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デイリーレポート

いいメンバーを選んでジャズの道を歩み始めた若者らしいステージ

いいメンバーを選んでジャズの道を歩み始めた若者らしいステージ

Kyoko

2026年04月16日 木曜日

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4/15(水)は《杉林茜リーダークィンテット》メンバー 杉林茜(pf) 市原ひかり(tp,vo) 河原畑拓巳(ts,as) パット・グリン(b) ジーン・ジャクソン(ds) さん

▶昨夜は若い 杉林茜(pf) さんが人選したメンバー市原ひかり(tp,vo) 河原畑拓巳(ts,as) パット・グリン(b) ジーン・ジャクソン(ds) さんの豪華メンバー《杉林茜リーダークィンテット》メンバーの中に当店でバイトしながらプロを目指していた河原畑さんが入っていたので嬉しかったです。リズムセクションがトップクラスのパットさんとジーンさんでしたから、メンバーも伸び伸びと気持ちよく演奏されていて、とても気持ちいいステージでした。彼女は真由子さんに師事していますが、今の若手はよく勉強しているなぁと感じました。このメンバーは再演ブックしたいと思います。
▶1st.set…
杉林茜作T.モンクへのオマージュ♪SleepingMonk…ソロは(pf)→(tp)→(as)/ジャズの道に入る入口と言われるA.ブレイキーバンド ベニー・ゴルソン♪AlongCameBetty…ソロは(tp)→(as)→(pf)/ジョー・ヘンダーソンのアルバム 「Page One」 収録のケニー・ドーハム♪La Mesha…ソロは(as)→(pf)/ずっと研究材料として聴き込んでいる曲W.ショーター♪WildFlower…ソロは(b)→(tp)→(as)→(pf)/ピアニストホレス・シルヴァーの曲を2管にアレンジ♪St.VitusDance…ソロは(tp)→(as)→(pf)→(ds)
▶2nd.set…
ソニー・クラーク的にスウィンギーに♪Softly As In A Morning Sunrise…(tp)→(as)→(pf)→(ds)/バリーさんに捧げたハッピーな曲 杉林茜作♪To Barry With Love…ソロはtp)→(as)→(pf) /C.ポーター♪Night And Day…(pf)→(tp)→(as)/W.ショーターを好きになったきっかけの曲ホレス・シルヴァーの♪Black Nile…ソロは(tp)→(as)→(pf)→(ba)→(ds)/杉林茜作♪Over Flowing (溢れ満ちるイメージ) でした。
=======【倉田レポート】=======
▶ピアニスト/作曲家の杉林茜さんのリーダーライブは2025/9/21、11/19/2026/2/14日に続いて、4度目です。共演は市原ひかりさん(tp) 河原畑拓巳さん(as) パット・グリンさん(b) ジーン・ジャクソンさん(ds)で、杉林さんが共演を夢見ていたメンバーとのステージになったそうで、杉林さんが大好きなスタンダード曲とオリジナル曲が演奏されました。
▶京子ママのアナウンスでバンドメンバーがステージへ登場。パットさんが太く強い音を響かせベースを弾き始めます。ジーンさんのシンバル杉林さんのピアノ、フロントに立つ市原さんのトランペット河原畑さんのアルトサックスが続きます。
▶ピアノソロになり、杉林さんは顔を少し下に向け生命力に溢れる瑞々しい音で、ゆっくりと弾いていきます。綺麗な高い音を流れるように弾き、速度を上げてパワフルなタッチになっていくと、ジーンさんのドラム シンバル パットさんのベースが大きく呼応します。
▶市原さんのトランペットソロでは、柔らかい音で吹き始め少しずつ音が大きくなり、力強く刺激的な音を放ちます。河原畑さんは端正にアルトサックスソロを吹いていき、前後の動きが大きくなるにつれ華やかな音色を響かせます。勢いのある豪快な音色ですが、どこか上品さを感じさせます。
▶トランペットとアルトサックスの合いの手で、ジーンさんがダイナミックなドラムソロを披露されました。フロント二管が戻り心地良いアンサンブルで♪Sleeping Monk の演奏を結びます。演奏が終わると杉林さんがご挨拶とメンバー紹介をされました。この曲は大好きなセロニアス・モンクが鼾をかいて寝ているような情景をイメージして作曲したそうです。
▶ハードバップの名曲とされる♪Along Came Betty バラード曲♪La Mesha と、パットさんのベース ジーンさんのドラムスのリズムに乗り、杉林さんがピアノを弾き進み絡み合うようにトランペット アルトがテーマを奏でます。
▶杉林さんが今回のライブにあたり、素晴らしいメンバーを迎えて自分の好きな王道系のジャズを中心に、ジャズ以外の音楽に触れて感じていることも考え今の自分にしかできないセットリストを組んだ、と話します。言葉の随所にこの日のバンドメンバーと一緒に演奏できて嬉しいという気持ちが溢れます。
▶♪Wild Flower ではパットさんが強いタッチでベースソロを弾き始め、速度を増してもの凄い力感でパワフルに弾き進みます。続く市原さん河原畑さんもそれぞれ熱量の高いソロ演奏を披露されました。
▶♪St. Vitus Dance では、杉林さんがピアノソロを軽快に弾き一音をくっきりと力強く弾いていきます。ジーンさんのドラムソロでは、フロント二管の合いの手でここまでの最大出力のドラムサウンドを披露されました。アンサンブルではビッグバンドのようなスケールの大きい演奏になりました。
▶2nd.セットでは、杉林さんはジャケットを脱いでTシャツ姿で登場。一曲目の♪Softly, As In A Morning Sunrise はトリオで演奏されました。杉林さんはゆったりとピアノソロを弾き、少しずつ熱っぽい演奏になり、パットさんジーンさんとの演奏を楽しむように粋なフレーズを弾いていきます。パットさんの小気味良いベース、ジーンさんの涼やかなシンバル豪快なドラムの音が並走してとてもゴージャスな雰囲気が醸成されます。パットさんのベースソロは強靭な指で一音を強くパワフルな音で弾き、加速して独特の歌うような演奏で情感を増していきます。ジーンさんのドラムソロは、杉林さんの合いの手のたびに多彩に変化し爽快なドラムサウンドを会場いっぱいに響かせます。
▶市原さん河原畑さんが登場し、二曲目からはクィンテットでの演奏になりました。ジャズピアニストのバリー・ハリスが、大好きなディジー・ガレスピーに向けて♪To Dizzy With Love という曲を書いたそうで、杉林さんはバリー・ハリスのために♪To Barry With Love という曲を書いたと話し、この曲の演奏を始めます。快活な明るいメロディーから弾き始め、杉林さんがまるでオープンカーを運転しているように、自由で開放感に溢れる演奏で観客を楽しませてくれました。
▶杉林さんは、次の曲はスタンダード曲である♪Night And Day を自身でアレンジして二管で書き直しました。テーマは浮遊感無重力です、と話します。リズミカルな杉林さんのピアノソロに続いて、トランペットソロ アルトソロと進み、市原さんと河原畑さんが交互に吹いて一緒に吹き、トリオと共に華やかなアンサンブルになりました。
▶演奏後、杉林さんは昨年大学を卒業して大きく回りの環境が変わり、考え方も変わった。いろいろな音楽と自分のルーツを詰め込んで、♪Night And Day をアレンジしたと話します。
▶最後の曲♪Black Nile はそれぞれのソロパートがあり、河原畑さんはご自身の演奏表現の幅を大きく広げながら、伸びやかで綺麗なアルトサックスの音色を響かせます。市原さんのトランペットソロでは刺激的な音を放ちますが、その勢いの中に深みのある音色を感じさせます。杉林さんのピアノソロでは、師匠の片倉真由子さんを思わせるパワフルでスリリングな演奏で観客を魅了します。パットさんはこの曲でも凄まじいパワーで弾き進み、豪快なベースソロを、ジーンさんはこの日の最大出力で圧巻のドラムソロを披露されました。
▶アンコールでは、杉林さんが「今日は素晴らしいメンバーとの演奏が不安だったが、楽しくてあっという間の時間だった。終わってしまうのが悲しい」と話し、こうした体験ができたのは 京子ママとBODY&SOULの皆様 バンドメンバーの皆様、観客の皆様のおかげです、と感謝の言葉を述べました。ぜひまた杉林さんのリーダーライブが開催されることを楽しみにしております。

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