デイリーレポート
ジャズの醍醐味が凝縮した素晴らしい演奏
▶昨夜は私もとても楽しみにしていたステージ。若井優也(pf) 楠井五月(b) 石若駿(ds) さんの《若井優也トリオ》です。コミニケーションがよく取れていて、目指すところが同じ三人が自由になって、音の会話を楽しみながらどんどん発展していく凄さ…は何と楽しいことでしょう。演奏者たちも自ら楽しんで演奏されていました。演奏者と聴き手が一体になって、ジャズの緊張感・スピード感・スリリングな即興性…が凝縮されたまさにジャズの醍醐味を味わい楽しみました。若井さんのピアノも楠井さんのベースも、もちろんとても素晴らしいのですが、私が言うコンボサウンドのいわば「要」である石若さんの演出力の素晴らしさを強く感じました。
▶石若さんが超ファーストコール・ドラマーでとても忙しく、捕まえるのに苦労します。幼少時から天才だったようですが、彼が芸大高校から芸大に入った時は打楽器専攻のジャズ科が出来たばかりで生徒は一人だったそうです。まさにマンツーマンでみっちり教育を受けた方ですから、才能のほどが分かりますね。近々ブルーノート東京で 3Days をやるようで、しばらくは他所での活動もなくなるかも。当店のこのトリオの次回は、来年の2月6日(土)に入れてもらいました。酷寒の時期、熱いトリオになりますよ。
▶1st set…楠井五月作♪Spring Has Sprung With A Little Melancholy、石若駿作♪New Waltz、M.タイナー♪Inception、B.エバンストリオの♪Young And Foolish、♪Gone With The Wind。
▶2nd set…私の好きな曲で始まりました、B.ストレイホーン♪Chelsea Bridge…H.ハンコック♪One Finger Snap、若井優也作♪Will, Part 1〜Part 3…昨夜は全曲を演奏。石若駿作♪Old Friends, II、アンコールは J.コルトレーン♪Moment’s Notice。オリジナル曲もいずれもとても良い曲でした。
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