デイリーレポート
音楽で幸せな満足感に満ちた一日
▶夕刻オペラシティーホールの「小曽根真・ゲイリー・バートンのデュオ・コンサート」に行ってきました。1,600席という大ホールは3階まで満々席状態。バークリーの学生だった真さんが、先生だったゲイリーさんに出会ったときから、真さんとゲイリーさんの30年間の歴史が凝縮された2時間半にわたる演奏も、あっという間に過ぎました。
▶お二人とも全曲を「暗譜」で演奏されたのには驚きました。デュオとは思えない音の広がりに、いつもながら私は圧倒され、心が豊かになった気分。でも、もうこのデュオが聴けなくなるのです。アンコールの拍手が鳴り止まず、2曲演奏してもまだ止まず、お二人とも客席に降りて握手・握手・握手…ゲイリーさんは引退するには早すぎると思いました。音楽界の大きな損失です。でもゲイリーさんは、これから音楽の世界から離れて、好きなガーデニングをしたり外国に演奏ではなく観光旅行に行ったりしたいそうです。
▶ちなみに最後のツアーを日本にしたのは、19歳の時に初めての海外ツアーでジョージ・シアリングのバンドで来日して日本が大好きになったことと、真さんの故郷でもある日本を選んでデュオ演奏で引退したかったのだそうです。
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▶遅くなってしまい、楽屋にも寄らず大急ぎでお店に来ました。「南青山六丁目楽団」セクステット、メンバーはいつもの 岡崎正典(ts) 片岡雄三(tb) 山岡潤(euph) 野本晴美(pf) 大塚義将(b) 高橋徹(ds) さんの 2nd セットがもう始まっていました。で、セットリストをいただきました。
▶1st stage…レイ・ブラウン♪Ray Idea、マイルス♪So What、ブルックメイヤー♪Minuet Circa’61、♪How Are Things in Glocca Morra?、♪D.ガレスピーの「Gillespiana」に入っている♪Toccata。
▶2nd.stage…♪Do-Re-Mi、T.モンク♪Misterioso、L.アームストロングの♪Struttin’ With Some Barbecue、H.シルバー♪Peace、W.ショーター♪Yes or No、アンコールはJ.コルトレーンの♪Blue Train。
▶小曽根さんとゲイリーさんの会場には、当店にいらっしゃる多くのお客さまがいらっしゃいました。セクステットの皆さん、かち合ってしまってごめんなさいね。こちらのステージも、バランスのいい楽器がよく歌う気持ちのよい演奏で、スタンダードナンバーの名曲が多彩に選曲されていて聴きたい曲ばかり。音楽は素晴らしい、とつくづく思い心が豊かになった一日でした。
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