デイリーレポート
寂しい客席にもめげずいい演奏とためになるMC
▶昨夜の客席は週明け雨の月曜日、ということもあったのですが、近年にないわずか一桁(ゴルフで言うと片手シングル)というお客さま。片岡さんも朝から心配されfacebookなどで宣伝したようですが…出演者もお店としても最悪の夜でした。片岡雄三(tb)さんのクァルテット、ピアノは若い田窪寛之(pf)さんと生沼邦夫(b)広瀬潤次(ds)さん。それでもメンバーの皆さんは手を抜かないで、片岡さんのMCもいつものようにユーモアを交えて曲の解説をされました。でも反応がイマイチでお気の毒でしたが、逆に、聴きに来てくださったお客さまには密度の濃い感謝の気持のこもったいい演奏を繰り広げました。
▶1st.stage…♪Close Your Eyes、♪The Jitterbug Waltz(尺取り虫のワルツ)…虫の感じがよく出ていましたよ。ミディアムテンポの♪The Good Life、G.ガーシュイン♪Someone To Watch Over Me、♪The Night Has A Thousand Eyes(夜は千の眼を持つ)…素晴らしいドラムソロが入りました。
▶2nd.stage…♪So In Love…トロンボーンの良さがよく解る演奏でした。バース部分をきれいなピアノソロで♪Someone To Light Up My Life、A.C.ジョビン♪A Felicidade…ドラムソロが良かった。バラード♪The Very Thought Of You…素敵でした。お馴染みの良い曲ですがいつまでも引き継がれますね。最後はチャーリー・バネットオーケストラのテーマソング♪Cherokee…いろんなバンドのテーマ曲について片岡さんの解説がありました。
▶今のジャズをとりまく厳しい状況にミュージシャンも危機を感じている人が多いのですが、解決方法が見つからず困っているようです。ジャズクラブではないお店や、毎日ではなくても、何らかの生演奏をやるお店が多くなり(都内だけで200店以上あるそうです)仕事はそこそこあるけれど、真剣にジャズを演奏する条件が揃っているところがほとんどない、と嘆いていました。先ほどブルーノート東京のスケジュールを見たら、暮れはほとんどジャズ畑ではない歌手が出演されています。ブルーノート東京を埋めるジャズ・ミュージシャンは少ないのでしょうか。若い演奏家でジャズに目覚めプロを目指して勉強している人達も多くなったのですが、そんな若者のためにもウチのような場所が頑張らないといけないと思います。といってもお客さまの応援が何よりの支えです。よろしくお願いします。
読者の投稿