デイリーレポート
ジム・ホールさんの思い出が蘇って賑わった夜
▶《井上智ジム・ホール・トリビュート「Plays Jim Hall」リリース記念ツアー第2弾》ステージにはジムさんの大きな写真を飾って、ジムさんの愛弟子 井上智(g) さんと片倉真由子(pf) 横山和明(ds) 増原巌(b)さんで行われました。井上ギターと真由子ピアノのコンビネーションが絶妙で、ジムさんのアイデアでビル・エバンスとのデュオが大ヒットしたのも頷ける演奏でした。ステージではジムさんのエピソードも披露されました。
▶井上さんはNYに20年滞在してジムさんのご近所に住み、長い間レッスンを受けられました。ジムさんはとてもジョークが好きな方で、日本の漢字に興味を持ちということでした。ある時、お習字で書いた文字をファックスして来て何を書いてあるか分からなくて問い合わせると「Peace」だという和の字を書いたらしいのですが…昨夜はそのファックスを皆さんにご披露されましたが、ちょっと違うヘンな「和」でした。私がまだ若かった頃、ジムさんが大昔 六本木のお店に来た時、ジョージ・ムラーツ(b)さんとカウンターに寄り添ってお二人で大層お酒を飲んでいた姿が思い出されました。本当にジムさんは子供のような可愛い方でした。
▶1st.stage…♪Something Special、♪Walk Soft、バラード♪All A Cross The City…いずれもジムさんの曲です。アメリカの有名な漫画家にジムさんが贈った曲♪Whistle Stop…列車が止まる時の音だそうです。ジムさんの奥様は精神分析医で作曲もする方で♪The Answer Is Yes…ジムさんはいつもイエスと云っていたのでしょうね。
▶2nd.stage…R.ロジャース♪My Funny Valentine、J.ホール♪Waltz New、ジムさん風の♪赤トンボ…途中で一寸ピアソラの曲が入った素敵な赤トンボ。♪Be Careful…この曲名は、ジムさんが自分の曲がいろいろあって分からなくなるから、とつけたそうです。素晴らしいドラムソロが入りました。アンコールはスタンダード曲♪You’d Be So Nice To Come Home Toで終りました。井上さんが信頼するサイドメンバーで、とても良く曲を理解していて素晴らしく、ジム・ホールさんに捧げた素晴らしい演奏を気持の良く楽しむことができまいた。
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