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デイリーレポート

その素敵な音色にバリトンサックスのファンになった気持ちの良い一夜

その素敵な音色にバリトンサックスのファンになった気持ちの良い一夜

Kyoko

2026年06月16日 火曜日

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6/15(月)は《倉田大輔リーダークァルテット》倉田大輔(ds) 宮川純(pf) 清水昭好(b) 岩持芳宏(bs) さん

▶倉田さんはNYで活動後今は名古屋を拠点に活躍されているドラマー倉田大輔さんの当店初リーダー出演もクァルテット、メンバーは倉田さんのほか当店ではお馴染みのオルガニスト宮川純さんがピアノ参加、ベースの清水昭好さん、そしてバリトンサックスの岩持さん。いつもBSでプレイされているお二人と、バリトンサックスがフロントは初めてで、私も楽しみにしていました。
▶バリトンサックの音色がとても良くて素敵だったので後でお話すると「ママとはお会いしていますが覚えてますか」 と。もちろん存じてますよ。岩持さんは小曽根真さんの新しいノーネームホーセスのレギュラーメンバーです。演者の皆さんもこの楽器の音色を理解し素晴らしいサポート。普段聴けない素敵な音色に、私はバリトンサックスのファンになりました。でも大きくて重い楽器で持ち運びも大変。体格の良い人でないと吹きこなすのは大変そうです。
▶演奏曲は倉田さんのNY時代の思い出やご自身がリスペクトする音楽家へのオマージュがメインの選曲構成でした。演奏曲のセンスも良くオリジナル曲も良く、楽しませていただきました。
▶1st.set…
銀座で出会いNYでも大変お世話になったピアノレジェンド ジュニア・マンスに捧げますと♪Jubilation (歓喜)/倉田大輔作 NY滞在中に書た曲で初リーダーアルバムのタイトルチューン♪A Foreign Sky/F.ハバードのワルツ曲♪Up Jumped Spring/NY時代ハーレムでオルガンバンドでよく演奏した曲ハンク・ジョーンズ♪Frame For The Blues/スタンダード曲S.ロリンズの名盤 「Contemporary Leaders」 収録曲♪You。
▶2nd.set…
倉田大輔作NY時代に住んでいたブルックリンの公園♪A Sunset in the Sunset Park/岩持さんのクラリネットをフィーチャーしてスタンダード曲♪Moonglow (月明かり)/S.ロリンズ♪Kim/エリントン楽団の組曲 「Far East Suite」 よりB.ストレイホーン♪Isfahan (イランの古都)/スタンダード曲♪I Remember April/アンコール曲は 「社歌」♪Body And Soul でした。
======【倉田レポート】=======
NYと日本で長年の華麗な出演歴共演歴を誇り、現在は名古屋を拠点にご活躍をされているドラマー&パーカッショニスト倉田大輔さんのリーダーライブは、スタンダード曲を中心に、倉田さんのオリジナル曲も演奏されました。私は2nd.セットから聴きました。
▶メンバーがステージに登場し倉田さんがマイクを取り、改めてご挨拶と一曲目の曲紹介をされました。倉田さんがNY時代に住んでいたブルックリンのエリアの名前が Sunsetpark で、そこには公園があってマンハッタンの方に綺麗な夕日が見えたそうです。「倉田大輔というドラマーをフィーチャー致しまして♪A Sunset In The Sunsetpark を演奏します。張り切ってどうぞ!! との声を張りあげてのトークに観客は大爆笑。
▶倉田さんの掛け声で一斉に演奏がスタート。岩持さんのバリトンサックスソロになり、低く厚みのある特徴的な音色を響かせ大きく演奏していきます。上品な音色で滑らかに速度を上げ軽快に演奏を進めていきます。岩持さんはソロパートが終わるとすっとステージ右に移動します。
▶その勢いを引き継いで、宮川さんのピアノソロでは煌びやかな音でパワフルに弾き進みます。徐々に力感を増していき大きく歌うように弾いていくと、倉田さんが呼応してシャープなドラムサウンドで並走します。岩持さんがフロントに戻りアンサンブルに続いて倉田さんのドラムソロになります。
▶勢いよくマーチのようにドラムを叩き始め強度を増していきます。宮川さんと楽しそうにやり取りしながら、軽やかにダイナミックなサウンドを響かせます。豪快な演奏ですが音が澄んでいて、どっしりとした落ち着きが感じられます。倉田さんは静かな表情で熱いドラムソロを繰り広げ、再び岩持さんがバリトンサックスを吹き鮮やかに演奏を結びます。
▶倉田さんが 「岩持さんのクラリネットをフィーチャーして♪Moonglow を小粋なスイングで演奏します」 と話し二曲目の演奏が始まります。クラリネットにトリオが続き、倉田さんはブラシをリズミカルに回します。岩持さんのクラリネットソロになり優雅な音色でゆったりと吹いていき、一転パワフルな高い音で吹き進みます。爽やかなブラシ穏やかなベースが並走し岩持さんは高らかに吹いていきます。
▶その心地良いスイングの演奏を、お隣で聴いていらっしゃった京子ママが 「この曲ではダンスするのよ」 と教えてくれます。宮川さんのピアノソロになり粋なタッチで弾いていき、ころころと綺麗な音を転がすように弾き進みます。清水さんは穏やかな温かい音でベースソロを弾き始めます。一音をくっきりと弾き、速度を増して速弾きを披露します。残響の短い強い音で歌うように弾いていき、倉田さんのブラシが小気味良くリズムを刻みます。後半では残響を操り、軽妙に歌うベースソロになりました。クラリネットが戻り伸びやかな音で吹いていきました。
▶この日、倉田さんと岩持さんはスーツ姿で演奏されました。倉田さんの大学の先輩にテーラーをされている方がいて、一度仕立ててみたらハマってステージでも着用するようになったそうです。岩持さんも倉田さんにご紹介されて、スーツを仕立てたそうです。バッチリときまっているお二人でした。
▶南青山時代の BODY&SOUL には良く出演しました。ブルーノートで演奏したミュージシャンが頻繁に遊びに来て、僕もロイ・ハーグローヴと一緒に演奏した、と倉田さんが話します。さらに、9月に閉店と聞いてどうしても出演したくなり、ブッキングをお願いしました。ママありがとうございます」 と京子ママに感謝の気持ちを伝えます。
▶♪Kim の演奏ではファンキーに、♪Isfahanの演奏ではしっとりと演奏が進みます。岩持さんの演奏を聴きながら、京子ママが 「バリトンサックスって良いですね」 とお話になりました。
▶2nd.セット最後の♪I’ll Remember April では、倉田さんが聴かせるドラムソロを披露されました。緩急強弱を変え観客の耳を惹きつけ、少しずつ全体的に強度を増していきます。シンバルを連打し勢いを増し、ダイナミックなサウンドを放ちます。ストイックで静かな表情のままとても熱量の高いドラムソロで、2nd.セットを締めくくりました。
▶アンコールでは、京子ママに捧げて、♪Body And Soul が演奏されました。会場にいらっしゃっていたピアニストの平手裕紀さんがシットインされ、宮川さんと交互に演奏されました。バラードではなくダブルタイムで軽快な演奏となりました。
▶渋谷 BODY&SOUL では最初で最後となった倉田さんのリーダーライブに参加できて幸いでした。選曲も演奏も素晴らしく、そして心地良く、京子ママが楽しそうにお聴きになっているのが印象的でした。

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