デイリーレポート
ジャズらしいジャズサウンドが満ちた店内
▶レイモンド・マクモーリン(ts) さんのデビューアルバム「Ray Mack」がこの6月、全米リリースされました(日本ではまだ店頭にはなくAmazonでのみ発売中)。昨夜はその発売記念ライブ。このアルバムは全曲レイさんのオリジナル曲で、録音メンバーはNYで活躍中の大学時代のお仲間と録音もNYでした。
▶昨夜のメンバーは、羽毛田耕士(tp) 片倉真由子(pf) 粟谷巧(b) 濱田省吾(ds) さんそれにレイモンドさんで行われました。羽毛田さんと粟谷さんは当店初出演。羽毛田さんは東大ジャズ研出身でプロになった方で、トランペットも上手かったのですが最近はオーケストラのアレンジで活躍されています。東大ジャズ研では彼だけがプロになったそうですが、昨夜は同じご出身の当店常連さんと再会され、とても楽しそうでした。粟谷さんは札幌の方で、今回は札幌から上京参加してくださった音色の素晴しい、一拍がゆったりしたベースらしいベースでした。お二人とも、プレイも人間的にも素敵な好青年でした。真由子さん濱田さんともすぐに仲良しになって楽しく演奏を繰り広げました。
▶1st.stage…♪All of A Sudden…テナーサックスとトランペットが気持よく鳴っていました。♪Bald Head (つるっぱげ)…これはレイモンドさんのお父様の事、彼はアメリカ生まれですがご両親はジャマイカ出身、幼いころ家ではレゲエが流れていてその時はあまり好きではなかったけど大きくなって良さが解った、とこれはレゲエ調の楽しい曲でした。その頃はよく教会に行ってサックスも兄弟でよく吹いていたそうで♪Only by The Grace of God…折しも昨夜は台風が都内を反れてくれて神に感謝。♪For My Brother Andy…いつも二人でサックスを吹いていたその弟のこと。
▶2nd.stage…♪Genkis Groove…元気すぎるご長男元気クンに、バラード♪You Don’t Know What Love Is…このスタンダード中のスタンダード曲はイントロのピアノがとても綺麗でテナーとトランペットが切々と吹きました。♪Procrastination (後回し・怠慢)…ご自分のことを曲にしたと。レイさんはテナーとアルトの中間のサックス(楽器の名前は知りません)をペットとユニゾンで吹かれました。この楽器は音程を取るのが難しいそうですがトライしているようです。♪Teers…子供同士の言葉で日本語では説明出来ないそうです、サックスとペットのバトルが入りました。アンコールは♪KOMURO Blues…11年前に最初に日本に来た時は千葉の小室小・中学校で英語の先生でした。その時に急にメロディーが浮かんで紙切れに書いたという思い出の曲で終りました。
▶そのアルバムのライナーノーツに、レイさんを当店に初めて連れて来た大学の先生でトロンボーン奏者のスティーブ・デービスさんが書かれています。レイさんはとても思慮深く知性豊かだと(英語ですが裏側の懐に日本語のライナーノーツが入っていました)その通り、彼はとても優しくて日本語も喋るし礼儀も正しいので、皆に好かれます。昨夜も大勢の人が応援にいらしゃいました。アルバムも沢山お買い上げくださいました。レイさんよかったね。多くのミュージシャンに接してきてつくづく思います。演奏を超えて、人柄って大切ですね。
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