2013.9.1 Sun 最終日に相応しい賑わいの夜 |
▶9月に入りましたが、まだまだ残暑の厳しさが続きそう。 私にとっては久しぶりのお休みです。8月最終日の昨夜は、 素敵なドレスを身にまとった伊藤君子(vo)さんの、楽しくて 極上のステージで、月末土曜の夜に相応しい賑わいのうちに 終えることができました。 ▶紫のクリスチャン・ディオールの素敵なドレスを着て、 気品のある姿で登場したペコちゃんのバックを務めるのは、 黒髪に黒の衣装がよく映える 片倉真由子(pf) さん、ベースを 弾くのが大好きという表情が表れている坂井紅介(b) さん、 そして元気いっぱいペコちゃんのヴォーカルを引き立てる 良きダンナ様、海老沢一博(ds) さんのトリオがサポート。 ▶猛暑の中でしたが多くのペコちゃんファンがいらっして、 一曲一曲丁寧に歌い演奏するステージに引こ込まれ、皆さま 目を輝かせステージと一体となって週末を楽しまれました。 ▶1st.stage…♪Just In Time、♪Time After Time、 津軽弁バージョン♪Summertime、♪I Loves You Porgy、 ノってきたらどうぞ踊ってね、と♪Feeling Good… 皆さま身体でリズムを取りながら楽しまれました。 ちょっと早いですけど、と♪September In The Rain、 ♪Soldier In The Rain、珍しく♪Georgia On My Mind。 ▶2nd.stage…♪Come Rain or Come Shine、 リクエストに応えて♪Yesterday…津軽弁「家出したでー」 伊奈かっぺいさんの詞に、客席はいつも大笑いです。 ♪You Are The Sunshine Of My Life、♪Honey Suckle Rose、 ♪How Do You Keep The Music Playing?、 バラード♪The Very Thought Of You、♪Love For Sale、 松山善三監督の作詞♪一本の鉛筆…の素晴らしい詞に店内は シーンとなりました。真由子さんのピアノが何とも言えぬ 素晴らしさだった美空ひばりさんに捧げた♪Skylark、 さ、皆で歌いましょうと、ドラムソロから入って ♪It Din't Mean A Thing…皆でデュワデュワ。 アンコールは、ペコちゃんの代表歌♪Follow Me。 ▶「ニッパチ」で厳しい8月も、何とかやりくりして乗り 越えることができました。応援してくださった客さま、 ミュージシャン、スタッフ…のお陰です。感謝しながら、 9月に向かってガンバラナくっちゃ、と思いを新たに しています。改めて、よろしくお願いいたします。
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2013.9.3 Tue タイトル未定曲の新鮮なステージ |
▶昨年、秋田さんが結成した関西出身のイケメン トリオ《秋田慎治トリオ》秋田慎治(pf)坂崎拓也(b) 加納樹麻(ds)さんは、年に一度、地方巡業のツアーを されていますが、昨夜は当店がツアーの初日でした。 ▶秋田さんはこのツアーのために新曲を数曲用意して、 ステージに臨みました。題名がまだ決まっていない 曲はツアーの中で公募して、決めようと思っている ということで、本邦初披露曲の多いステージでした。 ▶1st.stage…♪Just Like It、♪Summertime…は、 アップテンポでどんどん発展していく演奏で、夏の 終わりを惜しむかのようなノリの良さでした。 ♪タイトル未定の曲…これは7月に作った曲です。 色々問題あってもシンプルがええやないか、と作った バラードでベースのソロはアルコ(弓)でした。 慎治さんの代表曲♪Road To The Lord(神に続く道) ▶2nd.stage…♪これも4ビートのタイトル未定曲、 次もタイトルなしの♪アップテンポの曲、 ♪Fahlenheit(華氏)…アップテンポでリズムが切れの 良い曲です。失恋した時の曲♪The Portion of Oct.28th、 ♪Spread To The Sky。全曲が秋田さんのオリジナル曲 でしたが、アンコールはスタンダード曲バラードで、 美しい余韻を残して終わった♪The Nearness of You。 ▶これからクルマで関西方面に6個所、ツアーで廻る 予定だそうですが、予測できない気象状況が起こる 昨今です。ツアーが無事にそして盛況で終わることを 陰ながらお祈りいたします。
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2013.9.4 Wed 感動した素晴らしいステージ |
▶片倉真由子(pf) 佐藤ハチ恭彦(b) ジーン・ジャクソン(ds) 浜崎航(ts,as,ss) 山田拓児(ts,as,ss,bc) さんのクィンテット。 実は昨夜9月3日は、真由子さんのお父様のご命日でした。 この夜に演奏するなんて不謹慎かしら、と躊躇されていたの ですが浜崎さんの「やりましょう」の一言で決めたようです。 ▶真由子さんがそのお父様の形見の楽器、アルトサックスと ソプラノサックスを持参して、山田さんと浜崎さんが演奏。 楽器も時々は吹いて、命を吹き込んであげないと可哀想、と 真由子さん。天国のお父様に届くような、五人が一体と なった素晴らしい演奏に、そのことを聞いたお客さまも 感動して歓声や拍手が凄かったです。琴線に触れるような 掛け値なく素晴らしいステージでした。 ▶1st.stage…真由子作♪Something New…音を出した瞬間 から勢いが凄かったです。E.ドルフィー♪Serene、 真由子作♪8th Street、山田さんが形見のアルトサックスで 同じく浜崎さんがソプラノサックスを吹いた♪It's Magic、 本当にマジックのような素晴らしい音でした。 R.グラスパー♪L.N.K.Blues…真由子さんのアレンジが 抜群に光っていました。 ▶2ns…♪Jump for Joy、真由子作♪題名のない3拍子の曲、 R.コニッツ♪Sunflower…では、音楽がどんどん発展して行く 醍醐味を味わいました。山田さんバスクラ、浜崎さんフルート を吹いた山田アレンジの♪How Long Has This Been Going On? H.シルバー♪The Jody Grind、アンコールはピアノソロで ♪Memories of You が美しく店内に鳴り響きました。 ▶お父様の思い出が頭をよぎっているようで、その感動的に 素晴らしい演奏に、涙を流しているお客さまも見受けられ ました。お父様もきっと、娘さんのリーダーバンドが奏でる 素晴らしいサウンドをお聴きになり、天国できっと目を 細めたに違いありません。 ▶ウィークデイ火曜日…ジャズクラブにとっては集客に苦労 する条件の夜に、このようなストレート・アヘッドな、いい ジャズを、多くのお客さまが聴きにいらしてくれるのは、 私としては本当に嬉しいです。お客さまもスタッフも演奏に 感動し、私はそのことにも感動した夜でした。
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2013.9.5 Thu スピードとスリル溢れるピアノトリオ |
▶辛島文雄(pf) 島田剛(b) 小松伸之(ds) さんのトリオ。 辛島さんはこれまでジャズの奥の深さに魅せられ飽く事なく ジャズピアノ一筋に、第一線を走り続けてきた方です。ここ 10年ほどは後輩を育てることにも情熱を注いでいます。 ▶ドラマー小松さんはその中のひとり。今やどこに出しても 恥ずかしくない素晴らしいドラマーに成長しています。 名古屋出身の島田さんは、今は東京で活動している基礎が しっかりしたベーシスト。いわばこの道一筋の職人気質の プロたちが、お馴染みの曲をスピード感溢れるスリリングな 演奏で聴かせてくれました。 ▶1st.stage…4ビートで♪Howdeep Is The Ocean、 C.コリアが息子さんと娘さんの名前くっつけた曲♪Litha、 ボサノバのリズムで♪Once I Loved、 バラード♪If You Could See Me Now、 アップテンポのS.ジョーンズ♪Unit Seven、 スピード感が気持良かったS.ロリンズ♪Oleo。 ▶2nd.stage…♪Like Someone In Love、♪Sony Boy、 ♪Two Lomly People、♪Body And Soul、 J.ヘンダーソン♪Recorder Me、アンコールは ♪Someday My Prince Will Come をアップテンポで。 ▶当店には多くのコンボ・ユニットが出演されていますが、 オリジナル曲を追求する方向、スタンダード曲を新しい解釈で 追求する方向…目指す音楽はそれぞれです。ジャズの名曲や スタンダード曲をしっかり聴きたくなったら、ぜひ辛島さんの ステージを聴きにいらしてください。きっと満足されますよ。
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2013.9.6 Fri 三人の魅力がよく表現されたステージ |
▶マーヤさんが、知的なピアノと上品なサックスをバックに いつもの弾き語りと違うジャズ歌手の一面を発揮した昨夜。 ゲストにグレース・マーヤ(vo)さんを迎えた 鈴木央紹(ts) 若井優也(pf) さんのステージ。 ▶マーヤさんは3歳からクラシックピアノをはじめ、小学生で フランスに3カ月間留学。その後ドイツの音楽大学で大学院を 卒業した経歴の持ち主ですが、帰国後にジャズに興味を持ち、 声も良かったので、デビューは弾き語りで話題になりました。 ▶4月にこの組み合わせで当店に出演したのですが、新しい 彼女の面がみえ、共演者三人が気に入って、また共演したい とのリクエストで昨夜の2回目のステージに。 ▶最近特に、ジャズの奥深さを知ってピアノもヴォーカルも 貪欲に勉強し直している彼女。昨夜はリハーサルなしで曲 だけ決めての本番でしたが、三人が自由にお互いに自分の 持つサウンドをよく表現して、お互いを聴きながら発展する ライブジャズの魅力と楽しさがよく感じられるステージで、 持ち前の明るさと人なつっこさと相まって、とても良い 感じのライブステージになりました。 ▶1st.stage…ピアノとサックスでインスト曲 C.ミンガス♪Duke Ellington's Sound Of Love、 D.ガレスビー♪Groovin' High…二人の息がピッタリと 合って、音が綺麗で素敵でした。 マーヤさんが入って♪Polkadots And Moonbeams、 ボサノバで♪How Deep Is The Ocean、 ♪Nightingale Sang In Berkley Square、 ♪You And Night And Music、 ♪Estate、♪Like Somone In Love。 ▶2nd.stage…インスト曲 T.モンク♪Work、私の好きな曲 P.デスモンドの♪Late Lament。 マーヤさんが入って♪Sptember In The Rain、♪Angel Eyes、 ♪One Note Samba、マーヤ作とても悲しい曲だからサンバの リズムにしたと♪The Sad Samba、♪Lush Life、 ♪I Love Being Here With You、♪Closs To You、 アンコールは♪Poinciama でした。 ▶音楽に対する三人の心が通じたとても良いライブでした。 この顔合わせにベースとドラムが入って、マーヤさんが ヴォーカリストに専念するステージが、12月21日に決まり ました。年末の土曜日です、疲れを癒やしに来てください。
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2013.9.7 Sat めったに聴けない才能と演奏を堪能 |
▶ジャズだけでなく、さまざまなな分野で活躍されていて、 当店でも年に2,3回しかライブで聴くことのできない クリヤ・マコト(pf)さん早川哲也(b)大坂昌彦(ds)さんのトリオ。 ▶色々な事に挑戦するのが大好きなクリヤさんは、本当に 多彩に活躍されています。あのSFアニメ大作、劇場版の映画 にもなった「新世紀エヴァンゲリオン」の音楽もその中の ひとつ。当店に出演するたびに私は、彼の大きな引き出しと その中に沢山の宝物を持っているように感じます。 ▶そんなクリエイティブな「クリヤワールド」を楽しもうと、 多くのファンやお客さまがいらっしゃって、大いに楽しんで いらっしゃいました。昨夜のこのトリオとしても、2枚目の アルバムを制作中で、秋10月末にはリリース予定だそうです。 楽しみですね。 ▶1st.stage…クリヤ作♪New Intro、♪Dolphin Dance、 SHアニメ大作「新世紀エヴァンゲリオン」から♪次回予告、 ミュージカル「エリザベート」のテーマ♪私だけに、 クリヤ作♪さくらGarden、♪Cherokee。 ▶2nd.stage…ABBAの♪Dancing Queen、 「千と千尋の神隠し」より♪いつも何度でも、 クリヤ作♪Present、♪Voyage、♪Peninsula、 アンコールはジャズ風にアレンジされたショパンの 夜想曲♪Nocturne。 ▶演奏曲もマルチ・タレント、クリヤさんらしいですよね。 次回当店のクリヤさんは、昨年もやったバースディライブを 12月22日に行います。ヴォーカルも入って、若いミュージ シャンと共演のステージになる予定です。ちなみに… ▶9/14には書家とのセッション、10/1にはクリヤさん主催 日本・ポーランド・アメリカ3カ国混成ジャズユニットの コンサート、12/1には、ジャズ・ミーツ・アメリカンPOPS と題して中西圭三さんとのコンサート…だそうで、作曲・ プロデュースに大活躍、大忙し。次はどんなことにトライ するのか、それも楽しみなクリヤさんです。
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2013.9.8 Sun 久々の大賑わい《ブラジル音楽》 |
2020年東京オリンピック、開催決定おめでとうございます。 日本が元気になるきっかけになるといいですね。福島のことも 忘れないようにしたいと思います。 ▶お店が賑わって、元気一杯の裕香さんの本領が発揮できた 《ブラジリアンナイト》上田裕香(vo) さんと大口純一郎(pf) 橋本信二(g) 小杉敏(b) 小松伸之(ds)さんのバックメンバー。 ブッキングの際、土曜日なので裕香さんの好きなメンバーで 賑やかにやりましょう、という私の提案で、彼女が選んで 組んだメンバーでした。 ▶大先輩の大口さんと橋本さんは、彼女のデビューアルバム を一緒に制作している仲。小松さんとは2枚目のアルバムで 共演されています。小杉さんは、演奏はジャズ専門では、と 思っていましたが…そこは懐が深いジャズミュージシャン、 ブラジル音楽もしっかりしたサポートでした。 ▶客席には、今行われている「東京JAZZ」の昼の部のトニー・ ベネットを聴きにいった帰りの地方の方や、医学会の会合が あってジャズ好きの地方のお医者さまも多数いらして、満席。 裕香さんは、こんなに大勢のお客さまの前で歌うライブは 久し振り、と素直に喜びを表現するステージでした。 ▶ほとんどをポルトガル語で歌う彼女は、歌の内容をお話し それから歌いはじめます。しかも歌うことが大好きなことが 本当によく伝わってきます。人柄もいいし、心をこめて歌う 彼女のステージに、初めてお聴きになった多くのお客さまも 感動して彼女のアルバムも多数、お買い上げくださいました。 ▶1st.stage…クァルテットで♪Mellow Mood、♪Imagem、 裕香さん登場♪Agoniza Mas Não Morre(サンバは死なず) ♪So Danco Samba(サンバが最高) ♪Pressentimento(予感)♪Somos Novios(僕たちは恋人同士) ▶2nd.stage…クァルテットで♪O Morro、 お客さまからリクエストで大口さんのソロピアノ ♪Samba De Orfeu(黒いオルフェ)深い素晴らしいソロでした。 裕香さんが入って♪Reunião de Tristeza(悲しみの集まり) ♪Meu Escudo(私の盾)♪Berimbau(世界最古の弦楽器の名前) ♪O Mestre-Sala Dos Mares(海のメストリサラ) ♪Flor De Lis(ユリの花)アンコールは♪Recado(伝言) ▶次回の裕香さんの当店出演は、12月20日です。きっと ブラジル音楽と裕香さんファンになられると思いますよ。
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2013.9.9 Mon とても綺麗で爽やかな演奏 |
▶ちょうどステージが始まる時間ころに、バケツをひっくり 返したようなすっごい激しいゲリラ雨。私も出掛けに雨宿り しながらタクシーをようやく拾いました。多分お店はガラガラ かも…と来てみると、そんな雨の中をやってきてくれた方が けっこういらっしゃって、少し安堵しました。 ▶【BODY&SOUL Sunday Special】《Yotam Silberstein Trio》 ヨタム・シルバースタイン(g) さん、バラク・モリ(b) アミル・ ブレスラー(ds)さんの、皆さんイスラエル出身のトリオで、 現在ヨタムさんとバグラさんはNYを拠点に活躍され、アミル さんは今はNYからイスラエルに帰って活動されています。 今回は「東京JAZZ」のため初来日。当店と新宿ピットイン、 そして静岡でライブ演奏して帰国されます。 ▶三人とも礼儀正しく知的な好青年で、演奏も音色がとても 綺麗で、素直に心に届く爽やかな演奏でした。お客さまも ゲリラ雨の中びしょ濡れになったけど来た甲斐があったと、 みなさん喜んでくださりCDもお買い上げくださいました。 ▶1st.stage…ヨタム作♪Blewz、♪O vôo da mosca、 夜想曲♪Nocturne、♪If Ever I Would Leave You、 ♪Body And Soul …はとてもシンプルで素敵でした。 ♪McDavid。 ▶2nd.stage…ヨタム作♪Bluse For 007、♪Merav、 ♪Wee-Oleo、ブラジルの曲♪Doce De Coco…ヨタムさんは、 ブラジル音楽に精通していてアルバムも出しています。 ♪Renewal。♪Never Let Me Go…は弾き語り歌入り。 J.ルイス作♪Two Bass Hit。アンコールは♪Tea For Two。 ▶初来日でしたがNYではC.マクブライド(b)グレッグ・リー(b) ロイ・ハーグローブ(tp) B.ハチャーソン(ds)さんら、いずれも 私とは親交の深いミュージシャンたちと、レコーディングも されています。 ▶当店で長い間出演し、昨年NYに帰国された人気者トミー・ キャンベル(ds)さんとは、よく一緒にライブをしているそうで、 トミーさんから「Kyoko に僕からのビッグハグをしてくれ、と 言われて来た」とハグしてくれました。そしてBODY&SOULで 演奏することが出来て、とても光栄だ、と感謝されました。 私は、ちょっと照れてしまいました。良い思い出とともに 帰国して欲しいですね。そしてまた来日してくださいね。
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2013.9.10 Tue 入念にリハをした本番でしたが… |
▶鈴木良雄(b) ハクエイ・キム(pf) 大村亘(ds) 中村恵介(tp) 山田拓児(ts,aa,bcl) さんの、還暦過ぎの父親と、30代の 息子たち…そんな親子共演のような《Generation Gap》 年齢・年代にギャップはあっても、演奏する時はもちろん 関係ありません。あくまで自分達の音楽を聴いていただこう、 と皆でリハーサルをして本番に臨まれました。 ▶秋の気配がする過ごしやすい夜でしたが、お客さまが少なく 皆で随分気をもみましたが、時間通りステージを始めると、 音につられるようにポチポチと客席がサマになり、最初から いらしていたお客さまも、私達関係者もミュージシャンも 少しホッとしました。 ▶演奏が良くても、聴いてくださる方が居てこそのライブ・ ステージです。良い聴き手が居て演奏に張りが出て、演奏家 同士のコミュニケーションで思わぬハプニングが生まれて、 名演奏が聴けるのがジャズの魅力ですから。 ▶1st.stage…鈴木作♪Matsuri、ハクエイ作♪New Town、 鈴木作♪Roulette、♪Skavl。 ▶2nd.stage…大村作♪Palms、鈴木作♪AI(藍) ♪Wings、中村作♪Round Table。 それぞれのオリジナル曲を完成度高く演奏して終りました。
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2013.9.11 Wed お客さまのリクエスト企画大成功 |
▶片岡さんがリーダーのクィンテット出演は当店も初めての 《片岡雄三クィンテット》ご自分で共演したいメンバーを 選んだだけの事はあります。メンバーは、片岡雄三(tb)岡淳(ts) 市川秀男(pf)上村信(b)広瀬潤次(ds)さん。 ▶市川さんは当店六本木時代にはよく出演していただいて いましたが、当店はかなり久しぶりの出演で、私自身は片岡 さんとの接点を知りませんでしたが…片岡さんがビッグバンド で仕事を始めた頃からズーッと憧れていたピアニストだった、 ということで納得。そのあたりの経緯を例によってユニーク なMCでお話してくれました。やっとコンボで共演できる ようになったと嬉しそう。喜びが演奏に表れていました。 ▶片岡さん岡さんの相性がとても良く、音質が良く合い、 楽器も良く歌いリズム隊もしっかりと良くスイング。中身の 濃い、これぞジャズ !! を感じさせるステージを楽しませて いただきました。 ▶1st stage…T.モンク♪I Mean You、 H.ハンコック♪Maiden Voyage、J.ヘンダーソン♪Step Lightly、 トロンボーンをフィーチャーして♪Crazz He Calls Me、 J.コルトレーン♪Moment Notice。 ▶2nd.stage…C.ヲルドロン♪Bolivia、H.シルバー♪Strpllin、 T.ジョーンズ♪Three and One ではベースをフィーチャー。 J.J.ジョンソン♪Lament ではテナーサックスをフィーチャー。 W.ショーター♪Yes and No、アンコールはD.エリントンの ♪In A Mellow Tone。 ▶片岡さんの人間味溢れるユーモラスなMCで笑わせ、打って かわってシリアスな演奏で引き付けるステージ。久しぶりに 聴いた市川さんは、変わらず素晴らしいアプローチでとても 新鮮。この企画は、ジャズ好きな女性のお客さまのリクエスト でしたが、お客さま皆さん大変楽しい時間を共有することが できて皆がハッピーになった夜でした。
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2013.9.12 Thu 心が一つになった気持ち良い演奏 |
▶実は…このコンボのリーダー松島啓之(tp) さんが、旅先で 転んで足首を骨折され、入院して手術。でも昨日無事に退院 されましたが、まだ脚を床につける状態にはなく、休演させて いただいたため、山田穣(as)さんのワンホーン・クァルテット になりました。 ▶それで山田さんがMCを担当し、曲も彼が決めてリハーサル をして本番に臨み、松島さんの分まで皆で一生懸命に心を 込めてカバーし、気持ちがひとつになった気持ちのよい演奏の ステージになりました。 ▶1st.stage…山田作♪Carving The Wood、 B.ハッチャーソン♪Little B's Poem ではソプラノサックスで。 D.エリントン♪In A Mellow Tone、K.ドーハムの名曲La Mesha、 T.モンク♪Rhythm A Ning。 ▶2nd.stage…E.ドルフイー♪Miss Toni、W.ショーター♪Mahjong、 R.カーク♪Lady's Blues でもソプラノサックスを吹きました。 アルトサックスでバラード♪My Foolish Heart、 M.タイナー作♪Passim Dance。 ▶来月には、松島さんもリハビリをしながらも復帰して いい演奏といいステージをお送りできると思いますよ。 松島さん、リハビリ、ガンバッてくださいね。
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2013.9.13 Fri 深いグルーブで聴くスタンダード曲 |
▶大野えり(vo)さんは、このメンバーが揃わないとライブで 歌わない、というほど信頼関係の出来ている、いわばえりさん 専属ピアノトリオ、若井優也(pf) 米木康志(b) 原大力(ds) さん。 そんなトリオがバックで、彼女は自由になって深いグルーブで よくスウィングする、私も推薦するえりさんのステージ。 ▶最近はスタンダードナンバーを、もう一度掘り起こし挑戦 するコンセプトで活動されていますが、若い頃は真の意味が 分からなかった歌詞も良く理解出来るようになりスタンダード ナンバーを歌うことが楽しいそうです。そんな曲を、歌う前に 彼女の解釈をMCで説明されてから、いつものように全身を 使って表現するステージでした。 ▶1st.stage…♪Just In Time、♪There Will Never Be Another You、 ♪I Could Write A Book、♪The Song Is You、♪Hello Like Before、 ♪All The Things You Are、♪Waltz For Debby。 ▶2nd.stage…♪Once I Loved、アメリカの詩人の詞にえりさんが 曲を付けた♪In Time Of The Silver Rain…素敵な曲で私も好き。 ♪Just One Of Those Things…この曲はH.ジョーンズ(pf) E.ゴメス(b)ジミー・コブ(ds)さんとレコーディングしています。 ♪You Must Believe In Spring、♪Just Squeeye Me、 ♪Old Devil Moon、最後は、また会いたいですね、と ♪I'll Be Seeing You。 ▶えりさんはヴォイストレーニングの本をCD付きで出されて いて昨夜はヴォーカルを勉強中の方がいらして、それを お買上げになり、サインをもらったり質問をしたりして 「先生」にいろいろ教わっていらっしゃいましたよ。
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2013.9.14 Sat 心地よいメロディーとサウンド |
▶俵山昌之(b)さんリーダーの《Tower Station》俵山昌之(b) 福井ともみ(pf) 藤井学(ds) 市原ひかり(tp,flh) 纐纈歩美(as,ss) さんのこのユニットは、俵山さんのオリジナル曲も演奏され ますが、ほとんどボサノバやルンバのリズムで作られていて 綺麗なメロディーが多く、とても聴きやすいのが特長です。 ▶フロントの女性二人は、曲によって楽器を持ち変えて演奏。 ともみさんも、エレキピアノとピアノを弾き分ける華やかさも 特長で、普段は大いに賑わう華やかな店内なのに、アルバムを 発売してそのツアーも終えての昨夜の当店でしたが、昨夜は 金曜なのになぜか店内は少し寂しい感じで残念でした。でも、 皆さん心地よいラテンジャズとブラジル音楽を楽しみました。 ▶1st.stage… ♪Chan's Song(H.ハンコック作) ♪Samba de soho (A.C.ジョビン作) ♪Agua de beber(A.Cジョビン作) ♪No More Tea(俵山作) ♪Setemblo(I.リンス作) ♪La Samba(R.オビエド作) ▶2nd.stage… ♪Brasilified(C.コーマン作) ♪Corcovado(A.C.ジョビン作) ♪Chega de Aaudade (A.C.ジョビン作) ♪風の詩(俵山作) ♪Spring can really hang you up the most ♪Oriental walk(俵山作) ♪Berimbau(B.パウエル作) アンコールは♪The Peace song(俵山作) とI wish(S.ワンダー作) ▶次回のこの心地よいサウンドをお聴きになれるのは、 野山が色づく頃10月15日です。ステージも華やかですよ。 ぜひお越しください。
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2013.9.15 Sun エレガントな「佳子ワールド」を堪能 |
▶最近はあまりライブ演奏はされない、当店も久し振りの 木住野佳子(pf) さんと佐藤慎一(b) 藤井学(ds)さんのトリオ。 佳子さんは黒のシースルーの袖無しブラウスに、白黒の スパッツのすっきりした衣装で、エレガントに登場。元々 背が高くスタイルが良いので、とてもお似合いでした。 ▶この11月には、3年ぶりにアルバムを2枚、同時リリース することになっています。1枚は日本の名曲を綴るエバー・ グリーンなアルバム「ふるさと」もう一枚は希望に満ち あふれた「HOPE」で、常に進化する「佳子ワールド」を表現 した、優しくピュアな作品集。昨夜はその中からの新曲も 披露され、いらした多くの男性を魅了されました。 ▶1st.stage…佳子作♪Hope、♪Meridienne…これは今、 日本テレビの天気予報のテーマソングとして流れています。 A.C.ジョビン♪Aqua De Beber、♪One Note Samba、 佳子作♪Tiny Flower、B.エバンス♪Waltz For Debby、 S.スワロー♪Ladies In Mercedes。 ▶2nd.stage…♪赤トンボ、♪上を向いて歩こう、 佳子さんも出演されている皇潤のCMソング♪飛翔、 ♪牛とカタツムリ、♪蝶の夢…夢見る蝶が飛んでいる様子が 目に浮かぶような曲でした。♪Libertango、佳子作♪極楽鳥、 アンコールは「台風もきているようですから、吹き飛ばす くらい明るく」と佳子作♪Bossa de Funk。 ▶佐藤さんも藤井さんも楽しみながら、素晴らしいサポートを されていましたが、お客さまも華のある「佳子ワールド」を 堪能されていました。 ▶佳子さんのCDジャケットは、いつも美しいのが特長です。 次の2作、中身も楽しみですがジャケットも気になりますね。
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2013.9.16 Mon 台風上陸を控えても爽やかなステージ |
▶いま昼過ぎ、都内では台風18号は通り過ぎたようで、雨も 上がっていますが…三連休中日の昨日今頃は台風襲来が心配 される中、アルバム「GIG CATCH」のキャンペーン中の 浜崎航(ts)さんをフィーチャーした松本茜(pf) 本川悠平(b) 海野俊輔(ds)さんのクァルテットがありました。 ▶予報では大雨でお客さまはいらしゃるかしら、と随分心配 でしたが、台風の速度が遅くなったようで、夕方から晴れて、 お店を開けることができました。でも、近づいてくる台風の 対策で2回目の演奏開始を早めるステージでした。 ▶茜さんは、アイドル・タレントといってもおかしくない 可愛いルックスですが、想像できないようなストレート・ アヘッドなジャズをスウィンギーに演奏されます。リズム隊 のサポートも素晴らしく、浜崎さんの素敵な音色と圧倒的な 説得力に、気持の良いサウンドを堪能しました。 ▶1st.stage…松本&浜崎作♪Big Catch、浜崎作♪Hiding Place、 S.ジョーンズ♪Mean What You Say、浜崎作♪Let's Go To The Sea、 A.クヨネ♪Monica、茜さんが高校2年の時に作曲した♪Playing、 …これがもの凄いアップテンポの曲で、高校生が作った曲とは 信じ難い、才能を感じさせるジャズでした。 ▶2nd.stage…エラとサッチモの愛唱歌♪Can't We be Friend?、 ピアノトリオで♪Love Letter、松本作♪JJ、 クァルテットで松本作♪If You Need A Friend、 ♪Three In One では浜崎さんソプラノサックスを吹きました。 浜崎作♪Miss Sunshine もソプラノサックスで。 アンコールはO.ペティホード♪Blues in the Closet。 ▶茜さんは、小学校2年の時に北村英治さんの演奏を聴いて ジャズに興味を持ち、自分で色んな曲を聴いて勉強された そうです。昨夜は全員PAなしの生音でしたが、ピアノがよく 鳴っていました。特に台風の時は湿気が凄いので、ピアノの 鳴りが良くないのですが。お客さまは大満足し帰られました。 台風はまだ四国沖のようでした。
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2013.9.18 Wed 演奏も引き締まった台風一過の夜 |
▶気持の良い青空が広がり、空はすっかり秋の気配になった 三連休明けの昨夜。福田重男(pf) 上村信(b) 奥平真吾(ds)さん のステージ。抜けるような青空に皆さまの気分も晴れたのか、 あるいは台風のため外出を控えていた反動か、思いのほか 多くのお客さまがお見えになリました。 ▶ジャズが聴きたくなるバイオリズムが重なったような 店内の雰囲気で、皆さんほんとに熱心に福田トリオの美しい サウンドをお楽しみになっているようで、演奏者も私も スタッフも、気持ちが引き締まる感じの夜でした。 ▶1st.stage…♪Nobody Knows But Me、 福田作♪Don't Be Silly、♪Rachels Lament、 スタンダード2曲♪Someone To Wach Over Me ♪Someday My Prince Will Come、福田作♪Go Ahead Nigel。 ▶2nd.stage…ビートルズ(P.マッカートニー)♪Black Bird、 先日のブログでもお話しましたが…台風のもたらす湿度は 尋常ではありません。調律を頻繁にしている当店のピアノ ですが、台風一過で急に晴天になり、その差があまりに激し かったようで、さすがに狂ってしまいましたが、調律が間に 合わず、少しおかしいFのキーを弾かないで演奏しました。 ▶♪ No More Blues、J.ローズ♪Bosuden Now、福田作♪Lullaby、 真吾さんのドラムが光った C.パーカー作♪Relaxin' at Camarillo、 ♪Blame It On My Youth、K.ギャレット♪Bup Be、 T.モンク♪Eronel。 ▶ウチはピアノが狂ったくらいですが…18号台風の傷跡は 凄まじいですね。京都の風光明媚なあの嵐山の惨状を見て 大変だと思いました。各地で復興に時間が掛かりそうですね。 被害に合われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
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2013.9.19 Thu スタンダード曲に酔った夜 |
▶北欧のピアニスト、ウラジミール・シャフラノフ(pf)さんと 中村健吾(b) 藤井学(ds) さんの昨夜のトリオの演奏曲は全曲が スタンダードナンバーで、満席のお客さまを魅了されました。 ▶ウラジミールさんはロシア生まれで、ヘルシンキを拠点に 活躍されていましたが、NYに移り激しい競争の中、ビッグ・ ネームたちと共演。自己のトリオでアルバムデビューし日本で 人気を博した方。現在はスウェーデンとフィンランドの間の オーランド諸島にお住まいです。 ▶今回は金沢ジャズフェスに出演のため来日。当店の出演は 昨夜が3回目でした。新しいアルバム「Whisper Not」が発売 されていて、そのキャンペーンもあっての来日でした。日本 びいきの65歳、物腰のとても柔らかい紳士です。 ▶スタンダード曲だけの演奏で、サウンドチェックと少しの リハーサルで本番でした。前日にNYから帰国したばかりの健吾 さんは、彼との共演をとても喜んで、藤井さんも初共演でした ので、皆さんとても楽しそうに演奏されていました。 ▶1st.stage…♪Autumn Leaves、♪I Remember Clifford、 ♪Wisper Not、♪May Be September、♪Emily…この奇麗な曲を 聴いて皆さん夢見心地のようでした。♪Holy Land、♪Bolivia。 ▶2nd.stage…昔懐かしい♪Hush-a-Bye、♪But Beautiful、 ♪Dear Old Stockholm、♪It Never Entered My Mind、 ♪Moon And Sand、♪Prelude To A Kiss、♪Star Crossed Lovers、 ♪Take The A-Train、♪What A Wonderful World (メドレーで) アンコールには♪Blue Bossa。 ▶いずれも日本人好みのお馴染み曲ばかり、お客さまは大満足 されたステージでした。同じメンバーで今夜は横浜のクラブに 出演し帰国されます。彼も日本が大好きで、彼のファンも 沢山いますから、きっとまた来日されると思いますよ。特に スタンダード・ナンバーファンの方、お楽しみに。
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2013.9.20 Fri 名月に因んだ演奏曲を堪能 |
▶ウィリアムス浩子(vo)伊藤志宏(pf)西嶋徹(b)橋本学(ds)さん の「仲秋の名月」が輝く夜。お月様に幸せを願って、月に 関係する曲が演奏され歌われたステージでした。 ▶バックのこのトリオメンバーに弦楽器が入ると《Quiet Jazz》 いうユニットになりますが、ミュージシャンの日程が会わず この夜はアレンジも演奏曲も伊藤さんが担当しました。 ▶浩子さんは黒地に白の花模様のワンピースでシックに登場し このトリオのサウンドを楽しむように、周りの空気を包み込む ような気持のよい歌声で、彼女らしく、原曲に込められた心と メロディーを大切にしたヴォーカルを聴かせてくれました。 ▶1st.stage…次のアルバムのタイトル曲♪A Wish、 ♪I'll Close My Eyes、♪Lullaby Of Birdland、♪But Beautiful、 ♪Tea For Two、♪Softly As In A Morning Sunrise…は 新鮮なアレンジでした。♪Old Devil Moon、♪Moon River。 ▶2nd.stage…♪Fly Me To The Moon、♪Smile、 ♪Almost Like Being Love、♪Blame It On My Youth、 ♪Honeysuckle Rose、♪Laura、 ♪Raindrops Keep Fallin' On My Head、♪But Not For Me、 アンコールは♪Tenderly でした。 ▶伊藤さんの素晴らしいアレンジが光りました。お月様にも きっと「バラードの女王」の想いが届いたに違いありません。
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2013.9.21 Sat 個性がよく尊重されたステージング |
▶ベテランと若手人気ミュージシャンとのコラボレーション、 古野光昭(b) 大隅寿男(ds) ハクエイ・キム(pf) 太田剣(as) さん。 このグループは昨夜が当店2回目の出演でした。古野さんが リーダーで選曲と進行役。 ▶大隅さんは独特のドラミングで良くスウィングして、周りを 明るくする、いわば愛嬌のあるドラマーです。古野さんは、 そんなそれぞれの個性を、よく尊重してステージングされて いました。 ▶1st.stage…クァルテットで♪All of You、 ♪You and The Night and The Music、♪La Bossa、 ハクエイさんと太田さんのデュオで♪Body And Soul…は 心のこもったしっとりとした演奏でした。 ピアノトリオで♪草原の輝き、クァルテットで♪Minor March。 ▶2nd.stage…B.パウエル♪Parisian Tharoughfare、 ピアノトリオで♪It Could Happen To You、 サックスとベースとドラムで♪In Your On Sweet Way、 古野さんの十八番♪Ave Maria…これは450年前の曲ですが ピアノとベースのデュオがお客さまの心を掴んでいました。 ドラムをフィーチャーして明るく♪Caravan、♪Watermelon Man、 アンコールはS.ワンダー♪Isn't She Lovely?。 ▶売れっ子揃いのこのグループ、次回は来年の出演です。 昨夜は熱くもなく寒くもなくいい気候の三連休前。昨夜の お月様も秋の澄んだ夜空を楽しんでいるかような名月でした。
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2013.9.22 Sun 将来 ビッグネームの予感 トランペッター |
▶秋の【BODY&SOUL Special】第2弾《Ambrose Akinmusire Quartet》アンブロース・アキムサリ(tp) サム・ハリス(pf) ハリス・ラグハヴァン(b) ジャスティン・ブラウン(ds)さんの クァルテット。サムさん以外は皆さん黒人です。 ▶アンブロースさんは、まだ少年の面影が残るカリフォルニア 育ちのナイジェリア人で大変おとなしく礼儀正しい若者です。 世界で最も権威あるジャズ・コンテスト、セロニアス・モンク コンペティションで優勝し、彗星のごとく現れた、今NYで話題 にもなっている期待のトランペッター。 ▶テクニックはもちろん申し分無く、クールで説得力があり、 オリジナル曲もグルーブが深く、スタンダード曲は情感に充ち 満席の客席をうならせました。以下演奏曲はスタンダード曲。 (オリジナル曲の題名は、私が多忙で、伺ってメモする時間が ありませんでした) ▶1st.stage…♪In a Sentimental Mood、 バラードをバラードらしく綺麗に吹いていました。 ♪There Is No Greater Love…よくスウィングしていました。 ▶2nd.stage…♪All The Things You Are。 ここで、ブルーノート東京に出演中のダイアン・リーブスの メンバーで来日中のP.マーティン(pf)、C.トーマス(b)さんが 遊びにいらしてシットイン。♪Along came Betty、 バラード♪Tenderly を共演。続いてやはりいらしていた TOKUさんとテリオン・ガリー(ds)さんがシットインして 皆でブルースナンバーを演奏されました。 ▶2ステージ通しで聴かれた方は、とてもラッキーでしたネ。 皆さま大喜びしてヤンヤやの喝采。久し振りにジャズクラブ らしい賑やかな夜になりました。当店では時々、このような ラッキーなハプニングが起こりますが、私自身も事前に知る ことができず、その場に居合わせないと遭遇できません。 だからこそのハプニングなんですが… ▶私は、アンブロースさんの演奏を聴いて、さすが今、NYで 話題になってるのはダテではないな、と思いました。すっかり アンブロースさんのファンなりました。彼はこれから成長して もっともっとビックになると思います。その時も彼の生演奏が 聴けるように、ガンバッてお店を続けていかなければ…
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2013.9.23 Mon 踊り出した方もいらしたラテンの夜 |
▶2週つづいた三連休の中日で、お休みが続いたせいか、 お客さまはそう多くありませんでしたが、いらした方々は 最後は踊り出すほどノッた店内だった《Latin Holiday Special》 チャリート(vo) 井波淑(per) あびるの竜太(pf) 渋谷和利(b) 美座良彦(tinbales) さんのメンバーは、チャリートさん以外は 皆さん当店初出演のラテン音楽畑のミュージシャンでした。 ▶早くからリハーサルをして、チャリートさんはスペイン語 と英語で歌われました。彼女はラテンの曲も得意で、歌う時は オーケストラをバックにゲストで歌うことが多いようです。 昨夜は衣装もラテン音楽に合った綺麗な色合いのドレスで、 踊るように歌われ、いつもと少し違う彼女でした。 ▶1st.stage…インスト曲2曲♪But Not For Me、 ♪Comone。チャリートさん登場し ♪That Old Black Magic、♪Frenesi…チャチャチャのリズムで。 ♪And I Love Him、♪Solamente Una Vez…スペイン語で。 ♪Anos Dorados、♪Come Fly…マンボで。♪Besame Mucho。 ▶2nd.stage…インスト曲♪マリア・セルバンテス、 ♪Some Morning、♪Remember Me、 ♪Human Nature…ルンバのリズムで。 ♪Acercate Mas…スペイン語で。 ♪Quizás, Quizás, Quizás…懐かしい曲。 ♪He Walks This Earth…チャチャチャで。 ♪Oye Como Va…では、60代の男性がノッているの見た チャリートさんが呼び出しステージで一緒に踊られました。 つられて客席のあちこちで、お客さまが踊り出しました。 アンコールは、♪Manha De Carnaval。皆さんが、踊って 楽しまれた、ラテン音楽らしい楽しそうな休日の夜でした。
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2013.9.25 Wed 心に響く温かいサウンド |
▶木幡光邦(cor,tp,vo)さんの《HOT CORNETS》昨夜は2ギター 宮崎信義(g)竹中俊二(g)さんと中村健吾(b) さんのベースです。 今3枚目のアルバムが発売中のこのグループは、皆さんの 人柄がそのまま出たような暖かく自然体のサウンドです。 ▶皆さんがベテランで奏者と楽器が一心同体のようなプレイ。 音楽を楽しんで演奏していて、温かさが心に響いてきます。 でも三連休明けで残念ながら客席が寂しく、ミュージシャン にはお気の毒でしたが、いらしたお客さまは、ハッピーで 素晴らしいステージを大変楽しんでおられました。 ▶1st.stage…♪Flint Stone、D.エリントン♪In A Mellow Tone、 T.モンク♪Rhythm-a-ning。ベースをフィーチャーして ♪Willow Weep For Me、♪Dinah(ダイナ) 客席にいらしていた木幡さんの奥様、ヴァイオリニストの 玲奈さんを呼び出し、ヴァイオリンと歌でとても可愛い 木幡作品♪子豚のサンバ、ベースから始まった♪Caravan。 ▶2nd.stage…♪It Happy To You、♪It's All Right With Me、 ベースとトランペットで♪五つの銅貨、 B.ゴルソン♪Air Mail Special、ベースがメロディーを弾いた ♪All of Me、そして♪Autumn leaves、アンコールは皆で ♪また会う日まで を合唱して終わりました。
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2013.9.26 Thu 心が洗われる いいステージ |
▶D.エリントンを愛し尊敬してやまない片倉真由子(pf)さんと 浜崎航(ts)さんのライフワーク《Duke Ellington Songbook》は その気持がよく伝わってくる演奏で、とても気持の良い サウンドが響く素敵なステージでした。前回は、4月29日の エリントンの誕生日に行われ、昨夜は久しぶりでした。 ▶MCも、エリントンや、共同して作品を作り、あの「A-Train」 の作曲でも知られるビリー・ストレイホーンのエピソード等を 熱く話してくださいました。世界中で彼らの音楽が演奏されて いる素晴らしさを、真由子さんと浜崎さんを通して感じること ができた、とてもいいステージでした。 ▶1st.stage…♪Star-crossed Lovers、♪The Mystery Song、 2曲とも浜崎さんはソプラノサックスを吹きました。 テナーに持ち替えて♪I Didn't Know About You、 ♪The Feeling Of Jazz。そしてK.ドーハムでも有名な ♪Lotus Blossom(蓮の花)…エリントンがこの曲を弾くと ストレイホーンさんがピアノの側を離れなかった程この曲が 好きだったということです。そして定番♪Take The A-Train。 ▶2nd.stage…奴隷時代の黒人が待ち望んでいた日曜日 ♪Come Sunday をテナーで。ソプラノに持ち替えて♪Junp for Joy、 テナーに持ち替えて♪African Flower、♪Solitude、 ♪It Don't Mean a Thing。B.ストレイホーンが死の床で書いた ♪Blood Count…冷静で凄い人だったんでしょうね… ▶昨夜は物凄い湿気で、楽器を綺麗に鳴らすのが大変のよう でしたが…聴き手には素晴らしいサウンドに聴こえました。 素晴らしいステージに、心が洗われました。
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2013.9.27 Fri 気合が入った演奏も客席寂しく... |
▶来月いよいよ待ちに待ったセカンドアルバムが発売になる 《フロントページ オーケストラ》は、レコーディングした レギュラーメンバーが勢揃いしたステージで、皆さんとても 気合いが入っていました。 ▶でも残念ながら予約のお客さまのキャンセルが出てしまう などがあって、ちょっと寂しい店内でした。もちろんいらした お客さま・ファンの方は、最後までゆっくり楽しまれました。 ▶1st.stage…アルバムタイトル曲、このユニットのテーマ曲 とも言える♪Stop And Go…ソロは三木俊雄(ts)松島啓之(tp) 先日足首を骨折した松島さんが手術が大成功で、普通に歩いて いるのを見て驚くとともに安心致しました。 ♪Moon Flower…ソロ福田重男♪(pf)浜崎航(ts) ♪Escher's Vision…ソロ山岡潤(Euph近藤和彦(as)、 ♪Oncei Beleved…ソロ松島啓之(tp)、上村信(b)、 ♪Stepping Stone…ソロ奥村晶(tp)三木俊雄(ts)、 演奏曲は全て三木さんの作品です。 ▶2nd.stage…トルコのピアニスト、エッセン作・ 三木アレンジの♪Loves' Hounts…ソロ福田重男(pf)、 J.カルデラツオ作・三木アレンジの♪Midnight Voyage、 浜崎作・アレンジの♪Suspent…ソロ福田重男(pf)近藤和彦(as) 松島啓之(tp)、M.ナシメント作・三木アレンジの ♪Tarde…ソロ山岡潤(Euph)福田重男(pf) 三木作♪Quantum Leap…ソロ奥村晶(tp)三木俊雄(ts)浜崎航(ts)… バトルが入って柴田亮さんのドラムソロ。アンコールは 三木作♪Sleep Like A Baby…ソロ三木俊雄(ts)で終りました。
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2013.9.28 Sat 飽きることのないステージ |
▶伊藤君子(vo)さんの昨夜は、初めての組み合わせメンバー 秋田慎治(pf) 坂井紅介(b) JUN SAITOH(ds) さんのトリオです。 ペコちゃんと秋田さん紅介さんは、長いお付き合いですが、 大昔共演したことがあっただけのJUNさんはバークレーに留学 してそのまま先生になり演奏活動はNY。長い間日本を留守に されていて、今年帰国して活動拠点を東京に移されました。 ▶昨夜のステージには、ご自分のドラムセットを持ち込んで 音の出る色んな物をつけて鳴らし、彩りを添えていました。 ペコちゃんも信頼出来るトリオで、安心してリラックスして いつものようにお客さまに話し掛けながら、素晴らしい ヴォーカルでお客さまを楽しませてくれました。 ▶1st.stage…♪New York State Of Mind、♪September In The Rain、 津軽弁バージョンでホンワカする感じの♪My Favorite Things、 別れた後に今更なんだかんだ言われても…と♪How Insensitive、 ♪Falling In Love With Love…これにも伊奈かっぺいさんが 詞をつけてくれた津軽弁バージョンがあるけど、津軽弁が 難しくてまだ自分のものにしてないから、と英語で。 そして♪Bewttched、♪Bridges。 ▶2nd.stage…♪Black Coffee、♪Speak Low、 白石加代子作詩・高瀬アキ作曲の日本語の不思議な歌 ♪九月になれば…情景が浮かんできました。 ♪Old Devil Moon、♪A Song For You…いずれもお客さまは みなさん聴きほれていました。♪On A Clear Day、 ♪You've Got A Friend、アンコールは♪Smile をみんなで コーラスして終りました。 ▶毎月一回の当店出演ですが、毎度毎度、ステージングを色々 考え工夫されていて飽きません。今や日本を代表するシンガー ペコちゃんですが、私とのお付き合いはもう30年以上です。 彼女が歳を重ねる姿を近くでずっと見てきて、シンガーとして 人間として大きくなっていることを実感します。 ▶「伊藤君子ファンクラブ」があって「Peco Club」という 会報がお店にも置いてあります。そこには昔のツアーの話や 思い出話や、料理上手な彼女のレシピまで載っています。 ぜひ読んでみてください。彼女の人となりが良く解りますよ。
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2013.9.29 Sun 帰国ツアーは応援する方で大賑わい |
▶毎年、ご自分で帰国ツアーを企画している及部恭子さんの、 昨夜の当店が最終日。このメンバーで地方を回り、岐阜から 東京に着いて当店近くのホテルにチェッックインするとすぐ やってきてサウンドチェックをされ、すぐ本番でした。 ▶及部恭子(pf) ミッシェル・オブラエン(b) クリフォード・ バーバラ(ds) さんのトリオ。恭子さんは凄い頑張り屋さんで 勉強家で、作曲もされます。最近は本拠地NYから、パリや イタリアにツアーに行くことも多く、そこでお知り合いに なった日本人の方や、NYでお知り合いになった方など多くの お客さまがいらっしゃいました。 ▶NYでは、最近クリス・パーカー(ds) トリオのピアニストに 起用されレコーディングに参加するなど認められてきたようで 私も嬉しく思います。ひたむきにジャズに精進している彼女の 姿はとても好感が持てます。温かいお人柄で、感謝の気持を 大切にする、音楽だけでなく素晴らしい女性で、多くの お客さまが応援されるのも頷けますね。 ▶ミッシェルさんは、折り畳めるベースを携行してのツアー。 でも普通のウッドベースに引けをとらない素晴らしい音色で サポート。クリフォードさんはもう16回目の来日で、当店の 六本木時代には、亡くなった本田竹広(pf) さんと出演された こともある味のある74歳の大ベテランです。 ▶1st.stage…A.C.ジョビン♪A Guy From Ipanema、 及部作♪Revolving Door(回転ドア) M.オブリエン♪Jinx、B.ラネ♪How About You、及部さんが イタリヤの大聖堂を見て感動して作ったという♪Duomo 2012。 ▶2nd.stage…目が3つある怖い夢を見て作曲したという 及部作♪The Third Eye、ピアノソロで♪美しい心臓…これは 彼女と同郷の作家 小手鞠るい さんの本にインスパイヤされ 作曲したという綺麗なバラードでした。 J.ルイス♪Milestone 2013Version、及部作♪Another Day Will Come、 ♪Samba Insane、アンコールは及部作♪The Fattest Cat In NY。 ▶終演後も多くの方と一緒に写真を撮ったりサインしたり… 食事する時間もないほど大忙しでお客さまのお相手をして お見送りされていました。彼女は少し帰国を楽しまれてから、 ミッシェルさんとクリフォードさんは今日の夕方、機中の人に なられます。恭子さんお疲れさまでした。お天気に恵まれた ツアーで良かったですね。来年もお待ちしています。
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2013.9.30 Mon 思わぬ事態も思いのほか好評で… |
▶今月のTOKUさんは最終週の《Sunday Special》でしたが… 肝を冷やす事態が起きました。TOKUさん以外のメンバー 宮本貴奈(pf) 楠井五月(b) 福森康(ds) さんは、みなさん地方の 仕事から直接お店に入る予定で… ▶貴奈さんは、彼女が音楽をつけた映画の上映会が桐生市で あり電車で帰京されたため出演時間にギリギリセーフ。でも 山中温泉での仕事から車で帰ってくる楠井さんと福森さんは 日曜日の渋滞に巻き込まれて7時間もかかり、出演時間に 1時間近く遅刻してしまいました。 ▶お客さまはお待ちかねです。いつもは入念なリハをして 本番に臨むTOKUさんですが、そんな訳でひとりで始める覚悟 をしたところに貴奈さんが到着、すぐデュオで始めました。 思わぬハプニングでしたが、TOKUさんと貴奈さんのデュオが 思いのほか好評で、私もホッと胸をなでおろしました。 ▶1st.stage…♪Lover's In Need Of Love Today、 ♪Knocks Me Off My Feet、♪Have You Met Miss Jounes? S.ワンダーの曲をデュオで3曲。この時ベースとドラムが到着。 ♪Over Joyed 演奏中に静かにセッティングをして… ♪Moon River の最後の方で一緒に演奏が始まりました。 ▶客席にお子さんがいらしていたのを見つけ、NHKの みんなの歌でオンエアされたTOKU作♪君へのファンファーレ を皆でコーラス入りで歌いました。そして♪Dream A Dream。 ▶2nd.stage…♪Music Is The Key、♪Bedtime Story、 懐かしい♪Amapor、♪You've Got It Bad Girl、 ♪What A Wonderful World、♪Fly Me To The Moon、♪Sing、 アンコール♪Imagine。 ▶時間が読めない車の移動は、気をつけないといけませんね。 でも昔のミュージシャンに比べて今の皆さんは、社会人として きちんとした生活をされている方が多くなりましたが、昔は もっといろんなことがありました。その意味では久しぶりに 肝を冷やした出来事でした。 ▶さあ今夜は9月最終日で、夏の最後とも言えるジャズライブ です。夏を〆にぜひいらしてください。世界各地で活動する 女性ファンも多い西藤ヒロノブ(g)さんです。
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