2012.7.1 Sun 締めに相応しい極上のステージ |
▶落ち着いて成熟した女性の雰囲気がますます出てきた 伊藤君子(vo) さんと、片倉真由子(ds) 井上陽介(b) ジーン・ジャクソン(ds)さんの月末最終日。客席に話し掛ける ようにして歌に入っていくペコちゃんのリラックスした ステージを彼女のお気に入りメンバーともども楽しみました。 まさに極上のトリオと極上のヴォーカルです。 ▶客席には、幼い頃の同級生で、大会社の社長さんをして、 今は引退なさっている方がお見えになって、目を細めて ペコちゃんのステージを楽しんでいらしたのが、とても 印象に残りました。素敵な歳の取り方をしている彼女は きっと同級生たちの自慢なのでしょうね。 ▶1st.stage…♪Just Iin Time、♪Can't Help Lovin' Dat Man ♪Wives And Lovers、久し振りに歌った♪Hello、 ♪What Is This Thing Called Love、 バラード♪More Than You Know、 津軽弁バージョン♪Summer Time、 ♪Hey,That's No Way To Say Good Bye。 ▶2nd.stage…♪Time After Time、♪A Song For You、 津軽弁バージョン♪My Favorite Things、♪Bridges、 ▶ここで、ブルーノート東京に出演中の ビセンテ・アーチャーさんのトリオがやってきました。 そうこうしていると小曽根真さんもいらっしゃいました。 ペコちゃんは、♪All Of Me、♪Smile、♪You've Got A Frend、 を歌った後、アンコールに応えてリクエスト曲の ♪Body And Soul を、真由子さんに替わって小曽根さんを 呼び出して演奏。お客さまはみなさん予期せぬハプニングで 極上の当店の「社歌」♪Body And Soul を聴いて 大感激・大感動。半年間を〆るのにふさわしい 月末最終日でした。 ▶自転車操業の当店ですが、おかげさまで何とか倒れずに 6月を走ることが出来ました(ふー)。これから年末まで また半年、なんとか無事に自転車が漕げますよう、そして 少しでも多くの方にいいジャズを楽しんでいただけるよう 毎日頑張って行きたいと思います。応援の程、改めて よろしくお願い致します。 ←当夜のスナップ写真
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2012.7.3 Tue 盛況だった7作目の発売記念ライブ |
▶《EQ》メンバーは、小池修(ts) 青柳誠(pf) 納浩一(b) 大坂昌彦(ds) さんです。昨夜はユニット結成10週年を記念した 7枚目のアルバム「Butterfly Effect」の発売記念ライブでした。 4人がそれぞれの曲を持ち寄って演奏するスタイルで 特にリーダーを決めていません。それぞれが責任を持ち合い 成り立っているグループで、演奏曲目も片寄らないよう 皆で決めます。 ▶今回の発売記念ツアーは、東北と関西地方11カ所で行われ CDとTシャツと納さんの書かれたスタンダード曲の本を持って いわば行商を兼ねたツアーです。今どきは、CDは現場で ミュージシャン自ら手売りしなければ売れない時代です。 ▶それでも自分たちの追求する音楽を信じ発表して 残していかなければ、消えて無くなってしまいます。 ミュージシャンも大変な時代になりました。 ▶昨夜のステージは、そんなミュージシャン魂を感じさせる 演奏に、いらした多くのファンの方々も応えて、 CDもTシャツも本もたくさんお買い上げいただき、 その意味でも良い記念ライブになりました。演奏曲は 全てアルバム収録曲です。 ▶1st.stage…大坂作♪Serendipity、♪Exile、♪Stray Sheep。 青柳作♪Namacco、アップテンポの♪Dandy Red Guy。 ▶2nd.stage…小池作息子さん「かずま君」への曲ですが ミュージシャンの通り言葉で♪Mazuka。 レイゲ風の曲をエレベで弾いた納作♪Life In The Bright Side。 小池作の娘さんに捧げた♪Hana。今年50歳になった納作♪50'。 (毎年創っていますから来年は♪51'という曲ですね) アンコールは青柳アレンジの♪Over The Rainbow でした。 ▶同じメンバーで11年も続くのは難しいことですが、 みなさんの創作意欲が一致しているのでしょうね。 ツアーは残り3ヶ所、盛況だといいですね。 気をつけて行っていらっしゃいませ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.4 Wed ファンキーなサウンドに酔った雨の夜 |
▶《鈴木道子 Funky Night》と銘打った久しぶりの オルガンサウンド。メンバーは鈴木道子(vo) 金子雄太(org) 渥美幸裕(g) 小森耕造(ds) さん。 ▶ただでさえ手こずるのに当夜は雨。150キロのオルガンの 搬入・搬出が大変です。でも金子さんはとても几帳面な方で キチンとご自分で本体やら付属品をいろいろまとめてから、 うちのスタッフが手伝うのですが、車の中もとにかく綺麗に 整理整頓されています。ミュージシャンには珍しい方です。 ▶渥美さんは京都に移り住んで3カ月。何でも130坪の古民家を 借りて、音楽制作をしたり、最近は畑も耕し始めたようです。 仕事は何ヶ所かまとめてとり、クルマでやってきます。 理想的な仕事のやり方ですね。 ▶そんなメンバーの演奏を久しぶりに聴きましたが、 それぞれの個性がうまく出て、この四人でしか創り出せない サウンドは、深いグルーブがとても気持ちよく、お客さまも グルーブ感を楽しんでいらっしゃいました。 ▶1st.stage…インスト曲♪Summertime。 道子さんが入って♪Troble In Mind、♪Compared To What、 ♪It's Supposed To Be Love、A.リンカーンのBird Alone、 ♪That's All、♪The And Love Afar。 ▶2nd.stage…インスト曲♪Round Midnght、道子さん入って ♪All Of You、♪Do Nothing Till You Hear It From Me。 A.リンカーン♪Throw It Away。道子さんはA.リンカーンが 大好きでとても尊敬しているのです。 ファンク曲♪Who Is She~♪Guess Who I Saw Today~ ♪Who Is She。よくグルーブするカッコイイいいリズムで、 旦那さんの浮気現場を目撃した時の怖い曲を挟んで…と ストーリー性のある展開でした。 アンコールは道子さんの定番♪What A Wonderful World。 ▶道子さんの大好きなメンバーなのですが、渥美さんの スケジュールの関係で次回は11月になってしまいます。 私も、待ち遠しいですね。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.5 Thu ベテランらしいリラックス・ステージ |
▶昨日昼下がり「桜の園」(三谷幸喜翻訳演出 パルコ劇場)を 観に行って来ました。小曽根真さんの奥様、神野三鈴さんが 出演なさっていること、知っている芝居の三谷版を観たかった こともあります。三谷版は、シリアスな内容を解りやすい コミカルなお芝居にされていました。 ▶神野さんは「ワーリャ」の役。桜の園の女地主の養女で、 外見にコンプレックスを持っている子守り兼お手伝いさんで 悲しい女性をとても控えめな演技でよく演じられていました。 ▶主役は浅岡ルリ子さん。気品があって綺麗で役にピッタリ。 ちなみに彼女と私は同い年ですが…立派ですね。印象に残った 役者さんは江幡高志さん。没落貴族に仕える老従僕ですが、 深い演技に感心しました。 ▶さて夜の当店。山本剛(pf) 香川裕史(b) 大隅寿男(ds) さんの 《スウィンギートリオ》です。剛さんは定番とも言える 夏物の白いチャイナ服で登場。気心知れた仲間とリラックス したステージを繰り広げ、店内は山本家のホームパーティー のような雰囲気でした。 ▶剛さんは、全て譜面なしで気の向くままにピアノを奏で 香川さん、大隅さんがそれに反応して曲に入ります。 剛さんはお客さまに話しかけながら、リクエストを受けたり お客さまの顔を見て好きそうな曲を即、演奏するなど サービス精神満点のステージでした。 ▶1st.stage…♪危険な関係のBlues、♪つよしBlues、 十八番♪Misty、♪Cheek To Cheek、♪Poinciana。 ▶2nd.stage…♪Loving Touch…ノリのいいこの曲が大好きな ご夫妻がピアノの側に座り聴いていらっしゃいました。 ベースソロで♪Stardust、♪イパネバの娘…は剛さんの歌入り。 ▶リクエスト曲♪Body And Soul。そして《BSシスターズ》の ひとり「歌うバーテンダー」真由美さんを呼出しピアノの 椅子に並んで腰掛けてのデュオは♪You Are So Beautiful。 ドラムソロから♪Caravan。最後は恒例のエノケンシリーズ ♪砂漠に陽が落ちて〜♪旦那飲ましてちょうダイナ。 大ベテランらしいリラックスしたステージでした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.6 Fri 美しく響き広がったエリントンの世界 |
▶片倉真由子(pf) さんと浜崎航(ts)さんのデュオによる 《Duke Ellington Song Book》は、お二人の音楽に 対する真摯な姿勢がよく分かる素敵なステージでした。 エリントンの楽曲を愛し大切にしている二人の息も ピッタリ。素晴らしいサウンドの響きが店内に広がって、 とてもゴージャスな夜になりました。昨夜は2回目でしたが この先さらに発展していくのがますます楽しみです。 ▶1st.stage…♪Warm Valley。L.アームストロングに捧げた ♪Poritraint Of Louis Armstrong。♪Low Key Lightly。 エリントンバンドのテーマソングお馴染み♪Take The "A" Train ロミオとジュリエットから♪The Star-crossed Lovers。 ▶2nd.stage…日曜日が待ちどうしい黒人奴隷の曲 ♪Come Sunday。♪Junp For Joy はエリントンと コルトレーンのコラボが実現した時の曲。 ♪The Feeling Jazz…この曲を演奏しながら、もっと自由に なって純粋に音楽を楽しんでいたいと思われるそうです。 ♪It Don't Mean A Thing(スウィングしなけりゃ意味が無い) エリザベス女王に捧げた♪The Single Petal Of A Rose は、 いつ聴いても美しい曲ですね。アンコールは♪昔は良かった。 ▶次回出演は、11月16日。素晴らしくゴージャスな エリントンの世界に浸りに、ぜひどうぞ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.7 Sat エレガントな佳子ワールドを堪能 |
▶今年二回目の出演、木住野佳子(pf) さんと納浩一(b) 藤井学(ds) さんのトリオの金曜の夜。クラブ活動をほとんど なさらない佳子さんの久しぶりの出演とあって、客席は ほとんど中高年の男性で大賑わいでした。 ▶ステージは、MCもゆったりとして時々笑わせ、演奏も 自然体で美しいサウンドが店内を満たし、まさに 「エレガントな佳子ワールド」が繰り広げられました。 ▶6月に「コンコードジャズフェスティバル」で、 片倉真由子・山中千尋さんと三人、それぞれ持ち味が違う ピアニストが一緒に組んで全国ツアーをして、私も 聴きに行きましたが、昨夜のステージを聴いて、 きっとその経験が、自分の音楽の方向性を再確認し、 それが自信にもなっていらっしゃるのかしら、と 思いました。そんな優雅で素敵な佳子ワールドでした。 ▶1st.stage…佳子作♪ジェラシー、 A.C.ジョビン♪Aqua De Beber、♪One Note Samba、 佳子作♪ボサ・デ・ファンク、スタンダード曲♪Night And Day、 B.エバンス♪Waltz For Debby、♪Israel。 ▶2nd.stage…♪Hope、佳子作♪By The Sea、♪銀嶺、 ♪上を向いて歩こう、雰囲気を変えてアルゼンチンタンゴ ♪Jealousy。ピアノトリオでのタンゴ演奏は珍しいのですが そこはベテラン、納浩一さんのイントロから入り 藤井さんもタンゴのリズムを刻み、佳子さんは優雅に それでいて力強く奏でていらっしゃいました。 ▶最近はタンゴに興味を持ってるそうで、続いて A.ピアソラの有名な♪Libertango。アンコールは佳子作 ♪極楽鳥。お客さまは佳子ワールドを堪能し、気に入って CDもお買い上げになり、ミュージシャンともども 気持よく帰路につかれました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.9 Mon 14枚目のレコーディングメンバー |
▶チャリート(vo)さんの七夕の夜。メンバーは彼女のお気に入り 野力奏一(pf)中村健吾(b)ジーン・ジャクソン(ds)さん。来週は 14枚目のアルバムをレコーディングされますが、そのメンバー でもあります。昨夜のステージはいわば「下ごしらえライブ」 でしょうか。 ▶野力さんも演奏しながら色々とアレンジの構想を練っている ようでした。ちなみに彼は、彼女のデビューアルバムも アレンジしており、今回は20数年ぶりの共演アルバムです。 アレンジの天才と言われている野力さんです、出来上がりを 楽しみにしながら、七夕にちなんでたくさん歌われた愛の曲を じっくりと聴かせていただきました。 ▶1st.stage…インストで♪酒と薔薇の日々、 ♪You Are My Everything。 チャリ―トさんが入って♪Evolution、スキャット入りで ♪We Can Take From Me、ルンバのリズムで♪Love For Sale、 バラード♪The Very Thought Of You、♪Let's Falling Love、 F.シナトラのヒット曲♪All The Way、♪Nature Boy。 ▶2nd.stage…インストで野力作♪Red Line、♪Alone Together。 チャリートさんが入って♪Let A Song Go Out My Heart、 ♪An Affair To Remember、♪Love Is A Many Splendored Thing、 ♪It's In Possible、♪Save Your Love For Me、♪On A Clear Day。 アンコールはピアノとのデュオで♪Smile。 ▶夕方からの大雨でご予約をキャンセルされた方もいらして 残念でしたが…心に届くいいステージでした。きっと天の川も 増水で織姫・彦星さまは逢えなかったでしょうけど、 チャリートさんの愛の歌が二人の慰めになったかも しれません。ステージが終わる頃には雨も上がりました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.10 Tue ガッツある女性の華やかなステージ |
▶夕方から少し気温が下がって過ごしやすくなった月曜の夜、 大城蘭(vo)さんと福井ともみ(pf)山下幸治(b) FUYU(ds)さんの トリオは、初顔合わせということで、熱の入ったリハーサル。 ともみさんと蘭さんは、音が綺麗でグルーブが深く気持ちの よいリズム隊に、早くも魅了されたようです。 ▶蘭さんはデビュー間もない頃にNYでFUYUさんのお会いし、 以来6年ぶりで共演は初めて。ともみさんは、特に最近は 音楽に対してとても積極的でやる気満々です。お二人を見ると 最近の女性はほんとにガッツを感じます。 ▶1st.stage…インストで♪How Long Has This Been Going On、 ♪Someday My Prince Will Come、石井彰作♪Fortune Teller。 蘭さんが入って♪It's All Your Fault、沖縄の歌♪てぃんさぐの花、 ♪Almost Like Being In Love、♪Back、♪You Are My Sunshine。 ▶2nd.stage…インストで♪Blue Window、 ♪The Way You Look Tonight。蘭さんが入って 沖縄弁バージョン♪Amazing Grace、♪Day In Day Out、 リズムがカッコイイ♪Fever、ボサノバ♪Little Boat、♪Sales、 ♪My Favorite Things。アンコールは♪ワラビ神。沖縄弁で 赤ちゃんの事をこう言うそうです ▶サマードレス姿の蘭さんは、お客さまのご要望に応えて 一緒に写真を撮ったり、聴き上手というんでしょうか お客さまもそんな方が多く、月曜日とは思えない 華やかな店内の夜でした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.11 Wed 皆なニコニコ楽しいクァルテット |
▶片岡雄三(tb) 吉岡秀晃(pf) 上村信(b) 江藤良人(ds) さんの トロンボーンクァルテット。早い時間に入って曲を決め リハーサル、準備万端整えてのステージ本番です。 ▶片岡さんのMCは、ますます磨きがかかっています。 MCが始まるとお客さまの顔が思わずほころびます。 自分を叱咤激励するいたってまじめでまともな話が、 彼の口にかかると、どこか可笑しいユーモラスな話に なって大笑い。才能なんでしょうか人間性でしょうか… ▶でも音楽にはいるとよくスウィングする素晴らしい サウンドを聴かせてくれます。そのギャップが大きいのも またいいのです。一緒のミュージシャンもホットな気分で 元々がホットな吉岡さんと片岡さん、お二人が揃うと 相乗効果で、また一層楽しいステージになるのです。 ▶1st.stage…♪Just Friend、♪Davi Samba…江藤さんの 自由なソロが入りました。♪No More Blues、 片岡作♪Tuakish Train…72小節も途切れず吹かなければならず 自分でもなぜこんな曲を創ったのか、自業自得の曲、と。 ▶2nd.stage…映画ロザリーの主題歌、古い いい曲 ♪In The Silence Of The Night、 上村さんをフィーチャーして S.ジョーンズの♪Three In One、 片岡作♪Spuri、バース(前奏曲)入りの♪Stardust、 トロンボーンの上手さが光ったバラードです。 ▶外国人のお客さまからリクエストがあり、その場で応えて ♪You Be So Nice To Come Home To を演奏。彼は 5月にいらして気に入り、昨夜、狙っていらしたとか。 嬉しいですね。 ▶そして♪Cherokee。MC解説は…1930年代のソプラノ サックスの人がリーダーのオーケストラのテーマソング。 物凄いアップテンポでした。アンコールはバラード ♪My Foolish Heart。 ▶次回の出演は覚えやすい911(9/11火曜日)です。 笑いは身体にも良く効くそうです。良い音楽を聴いて・ 笑って、健康増進にぜひどうぞ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.12 Thu 素晴らしい《NYの風》に酔いました !! |
▶今月3日に帰国ツアーを始めたのは 百々徹(pf) 中村泰士(b) さんと、ドラマーは小川慶太さんでしたが、小川さんが のっぴきならない仕事ができて9日、NYに戻られました。 さあ、ドラマーは誰になるかしら… ▶ 百々さんが3年前に会い、気に入ったという石若駿(ds) さんに決めたようですが、まだ20歳前の芸大在学中です。 上手いとは思っていたし音源も参考に渡してあったとはいえ NYで活躍するベテランに伍して演奏できるかしら、と 私は少し心配していました。 ▶でも、ここまでできるとは正直なところびっくりしました。 粒立ちのいい太い太い中村さんのベースに寄り添って、 小気味いいタイミングでテンションが入り、メンバーも 感動するほど驚きの素晴らしいプレイ !! 「これこそ NYの風 !! 」にふさわしいピアノトリオになりました。 私もお客さまも大満足。新譜アルバムも沢山お買い上げ いただきました。 ▶百々さんはNYでアフリカのシンガーのバンドに入っていて、 ツアーでよくアフリカに行かれます。そこでのさまざまな 経験が作曲活動にも曲名にも現れています。でもそれでいて 日本人であることもしっかり意識したステージでした。 ▶1st.stage…♪Jafro、♪Al"Jazzy"Ra(よくきく放送局名?) 八代亜紀の「舟歌」をジャズアレンジした♪Funauta。 スタンダード曲♪Night And Day、♪Caravan、♪Love… いずれも百々風のアレンジです。♪S.O.M.I …は アフリカの部族名だとか。 ▶2nd.stage…♪Kam Rara High Way…アフリカウガンダの タクシーがあまりにも飛ばすので恐怖心を曲にしたそうで、 だから凄いアップテンポでした。♪Bahama Mama。 8カ月の娘さん「さくら」さんに書いた曲♪さくら。 ♪Boneless & Skinless、♪Bolivia、♪ふるさと、新曲♪Jafrap、 アンコールは♪サザエさんのテーマ でした。 ▶素晴らしい演奏を聴くと、私も日頃の苦労が吹っ飛び 新たなやる気が出てきます。《NYの風》は私にとって いいカンフル剤になりました。それに、実力ある若手、 石若さんのこれからの活躍が大変楽しみになりました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.13 Fri ジャジーなジャジーなヴォーカル |
▶大野えり(vo)若井優也(pf)佐藤ハチ恭彦(b)原大力(ds)さんの ステージは生憎の雨の夜になりました。この3月にえりさんは 6年ぶりになる新たなアルバムをリリースされました。 前回の21年ぶりのアルバムはオリジナル曲が多かったのですが 今回のものはスタンダード曲だけです。 ▶昨夜は、えりさんらしい解釈のスタンダード曲の多くを その中から選んで歌われました。彼女は、シンガー(=歌い手) と言うよりミュージシャン(=音楽家)に近く、共演者と 一緒に音楽を創り上げていきます。同じ歌でも、その時どきで 変化していき、同じものはありません。共演者もそれを一緒に 楽しむステージでした。 ▶1st.stage…♪Just In Time、♪Old Devil Moon、 ♪When Sunny Gets Blue、えり作♪In Time Of The Silver Rain… 名曲です。♪Once I Loved、♪This Can't Love。 ▶2nd.stage…えり作♪Sweet Love、 ♪It Was Just One Of Those Things、 ♪I Didn't Know What Time Is Was、♪I Got It Bad、 雰囲気を変えて♪One Note Samba、♪The Good Life、 えり作♪Walkers With The Dawn。まるでフロントに 楽器奏者がいるような感じで、筋肉が良くほぐれ、 全身で踊るように、豊かな表現力で歌われました。 ▶ところで九州地方では想像を絶する雨が降ったようですね。 最近特に自然災害のニュースが多く、自然が変調を きたしたようで気がかりです。このところ少し、 人間が自然に逆らっているからでしょうか… ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.14 Sat 今、日本を代表するジャズサウンド |
▶今、日本を代表するメンバーを集めました、という感じの 金曜の夜のメンバー、守屋純子(pf) 納浩一(b) 大坂昌彦(ds) 近藤和彦(as) 岡崎好朗(tp) 片岡雄三(tb) さんらの 《守屋純子セクステット》です。 ▶ベースとドラムのリズム隊がしっかりしているので、 とことん行くとこまで行ける…そんな感じの強力な フロント三管が、綺麗な音色で良くスウィング。スピード感 グルーブ感も言うことなしのステージ。もともと守屋さんの オリジナル曲は聴き応えある素晴らしい曲ですが、メンバーの 皆さんの理解度が深く、いっそう素晴らしく聴こえました。 ▶1st.stage…♪Hackensack (T.Monk)、♪Passion Flower (B.Strayhorn) 守屋作♪Blues 3+2、♪Mood Indigo(D.Ellington)、 守屋作♪Groovin' Forward。 ▶2nd.stage…♪Nostargia In Times Square(C.Mingus)、 長谷川等伯の絵画をモチーフにした守屋さんの作品 等伯組曲♪Monkeys In Withered Tree、♪Maple、♪Nirvana 絵画が想像されるような聴き応えのある組曲です。 守屋作♪East Side West Side、アンコールは優しく ♪Smile (C.Chaplin) でした。 ▶お客さまも大勢いらしていただいて、私は忙しくて ゆっくりとは聴いていられませんでしたが音楽が素晴らしいと 心地よく働けて、とても充実した金曜日でした。 ▶演奏曲目を貰うのを忘れてお昼前に守屋さんに電話をしたら なんと能登に居るということ。昨夜、終演後はワインを 飲まれて雑談し、お店を出たのは深夜2時過ぎなのに… そのタフさに驚きました。いい音楽には、それなりの パワーが必要なのですよね。 ▶守屋さん次回の当店は、9月22日土曜日、秋分の日です。 どうぞ聴きにいらして下さい。感動しますよ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.15 Sun 大歓声で盛り上がったNYサウンド |
▶三連休の初日は、久々の【BODY&SOUL スペシャル】 《シーマス・ブレイク・カルテット》メンバーは、 今NYのジャズシーンを語るのに欠かせない シーマス・ブレーク(ts)オーリン・エバンス(pf) マット・クローシイ(b)ドナルド・エドワード(ds) さんです。 ▶シーマスさん、ドナルドさんは当店ではお馴染み、 オーリンさんは2回目、マットさんは初めての出演でした。 当店が来日ツアー最後の日ということで、よそで聴かれた 方々もいらしてくれて…音が出た瞬間から客席から大きな 歓声が上がりました。 ▶骨太のサックス、凄いスピード感のピアノ、どっしりした ベース、地をはっているようなスピード感のあるドラム、 それに皆さんタッチがとても綺麗で、それぞれが 非の打ち所のないメンバーが紡ぎだす音楽は、別世界に連れて いかれたような気分にさせてくれました。客席の皆さんも 熱心に聴かれ、大喜び、大満足の夜になりました。 ▶客席には、シーマスさんとバークレイの同窓生三木俊雄さん ジーン・ジャクソンさん、TOKUさん、ブライアント・ リンチさん、そして彼らのお仲間たち…ミュージシャンが 大勢聴きにいらっしゃり、「NYの今」を感じさせる演奏を 一緒に楽しみました。 ▶1st.stage…♪Body And Soulのイントロから〜 シーマス作♪Fear Of Rooming、♪Song With You、 ビーチボーイズの♪God Only Knows、 シーマス作♪Fear Of Rooming。 ▶2nd.stage…♪Amuse Bouche、♪Abeleza Quevem、 W.ショータのノリの良い曲♪Beauty Of The Beast、 ♪Subterfuge、アンコールは♪If Ever I Woud Leave You。 ▶ミュージシャンも客席もノリにノって店内大賑わいで、 次回の来日出演が今から楽しみになりました。今頃彼らは NYに向かう機中の人ですが、NY到着翌日にはすぐスペインに 行くそうです。昨日も感じましたが…ミュージシャンは 本当にタフでないとやって行けませんね。 彼らのエネルギーに乾杯 !! ▶今夜も【Sunday Special】デキシーランドジャズ特集。 また違った楽しさでノリのいい店内になると思いますよ。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.16 Mon 楽しい上にさらに楽しいデキシー特集 |
▶3月に続いて2回目《中村健吾ニューオリンズ・クレセント6》 中川喜弘(tp,vo)中川英二郎(tb) ジェームス・マホーン(ts,vo) 中村健吾(b) 松本茜(pf) マーク・テイラー(ds)さんの三連休の 中日は、思わぬゲストも参加もあり大いに盛り上がりました。 ▶今回のピアノは若い女性ピアニスト茜さん。24歳ですが、 ビバップが大好きで、今回はその原点であるデキシーに挑戦。 中川さん親子の共演も皆さまとても楽しみにされていましたが いずれも期待を裏切らないステージでした。 ▶ジャームスさんは在日でとてもマナーの良い方です。 マークさんは本来なら6月に来日予定でしたが、ビザの関係で ようやく来日でき、昨夜のステージに間に合い、皆でホッと 胸をなでおろしました。そのせいか彼はストレス太りのようで 身体がまた大きくなっていたので、とても心配になりましたが 演奏にはもちろん影響なく素晴らしいプレイでした。 ▶ステージ途中で、仙台での仕事から帰京された 小曽根真さんがお土産を持って立ち寄られ、ステージに 登場されると、お客さまは思わぬハプニングに大喜び。 ただでさえ楽しい企画のステージがさらに楽しくなりました。 ▶1st.stage…♪Trabis With Rug、♪Tin Roof Blues、♪Bill Baily〜 中川パパとジェームスさんのヴォーカルが入って ♪Wan't You Prease Come Home To。 ♪Five Pennies、♪懐かしのニューオリンズ、 小曽根さんがピアノを弾いた♪Sweet Georgia Brown。 ▶2nd.stage…♪Royal Garden、♪I'm Getting Sentimental Over You、 ♪That's Prenty、バラード♪Georgia On My Mine、 ♪When Sleep、♪Indiana、アンコールはお馴染みの ♪Saint Go March In …中川パパが歌いました。 楽しい上に楽しくて皆さまお酒もすすんだ真夏の夜でした。 健吾さんのプロデュース力に、乾杯 !! ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.18 Wed 猛暑に似合う躍動感溢れるトリオ |
▶お暑うございます。こう暑いと逆に「雨男」の福ちゃんに 少し期待したのですが…福田重男(pf) さんと 中村健吾(b) 井上功一(ds)さんの三連休明けの夜。 ▶実は私、暑い最中にアレルギーが発症して、痒くて痒くて 皮膚科に行ったはいいけど超満員。終わるまでに3時間も かかりました。夏はお子さんの皮膚のトラブルが多いようで 小さなお子さんも大勢いて院内は大変な騒ぎで閉口しました。 ▶お店に出れないかも…と心配したのですが、夜になって 薬が効いたのかだいぶ良くなったのでお店に出てみると… 出てよかった。躍動感あふれる演奏に気分が晴れました。 ▶福田トリオはいつもと違うメンバーでしたが、リズム隊が 違うと同じトリオでも全く印象が違います。福田さんと 健吾さんが楽しそうにアイコンタクトしながら演奏。 合わせるように井上さんも楽しそうにノってサポート。 ▶1st.stage…♪Nobody Else But Me、福田作♪Rachl's Lement、 ♪Solar、福田作クラシックバレーのために作曲した♪Reveronce …トゥシューズで踊っているような感じの曲でした。 ♪Do Nothing Till You Hear From Me。 ▶2nd.stage…♪How Deep Is A Ocean、 健吾さんとのバトルが面白かったP.マッカートニー♪Blackbird、 福田作名曲♪Lulaby、♪Both Sides Now、 F1ファンの福田作♪Go Ahead Nigel…私の大好きな曲です。 アンコールはお客さまのリクエストで♪Blame It On My Youth。 ▶「雨男」の福田さん、久々にせっかくよく晴れたのに かえっていつもよりお客さまが少なく、とても残念。 福田ファンは傘を持たないと調子が出ないのかしら… ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.19 Thu むせぶ泣くようなサックスに酔った猛暑日 |
▶昔、仲良しでお店の常連さんでもあった広瀬さんが お亡くなりになり、チャリートさんと彼女の事務所の 社長である坂井さんとで、猛暑の最中、南多摩の葬儀場で 行われた葬儀に参列してまいりました。 ▶彼は「マウントフジ・ジャズ・フェスティバル」の プロデューサーで大のジャズ好き。葬儀場では、そのころの お知り合いや関係者の方々にお会いすることができました。 振り返れば、あの頃がジャズ・フェスのピークでしたね。 検査入院の最中に急逝されたそうで、苦しむこともなく アッという間の出来事だったそうです。享年74。 ご冥福をお祈り致します。合掌 ▶お店は 鈴木央紹(ts) 若井優也(pf) 佐藤ハチ恭彦(b) 原大力(ds) さんのサックスクァルテット。客席はいつも以上のお客さま。 いつもは女性が多いのですが、昨夜は半々でしたでしょうか。 サックスのファンでご自分でも吹かれる方もいらしてました。 ▶いつもクールな鈴木さんですが、昨夜はいつにも増して クールに吹きました。若井さんは、その時々に感じた音を 紡ぎ出すので、聴いていてハッとさせられます。ハチさんも 原さんも演奏することを楽しむようなプレイぶりでした。 ▶1st.stage…♪Everything I Love、バラード♪Blame It On My Youth (若気の至り)…サックスがとても良く似合う曲です。 ♪I Should Care、ビートルズナンバー♪She's Leaving Home、 ♪Airegin。 ▶2nd.stage…K.ジャレット♪Prism、G.カーン♪In Love In Vain、 若井作♪In Love In The Rain、♪ビートルズナンバー ♪Here, There and Everywhere。遊びにいらしていたTOKUさんが 参加して♪Four Brothers。アンコールは♪Stardust。 サックスの音色に女性客はうっとりしていらっしゃいました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.20 Fri Emaさんデビューステージは大成功 !! |
▶昨夜はキュートな新人Ema(vo) さんのデビューステージ、 バックは福井ともみ(pf) 増原巖(b) 二本松義史(ds)さんです。 Emaさんはミュージカル女優として活躍中ですが、 ジャズに目覚め、現在、阿川泰子さん、木住野佳子さん akikoさんをプロデュースした金丸さん…について勉強中です。 ▶私は以前に彼女が当店で飛び入り出演で歌われたのを聴き 磨けば光る逸材だな、と思っていたのですが…昨夜の デビューステージで間違いありませんでした。 ダンスをやっているのでリズム感が良く、声質も丸くて 良い声をしています。それに歌っている表情もとても豊か。 ▶初めは緊張していたようですが、舞台経験があるので、 MCもきちんとこなしました。ともみさん増原さんそして 二本松さんも一生懸命なサポート。無事デビューを 果たしました。 ▶1st.stage…インスト曲♪Ster By Star Light、 ともみ作♪Green Window。 Emaさん登場し♪Orange Colored Sky、 ♪Just Squeese Me、♪Peel Me A Grape、 歌手になって初めて歌ったという曲♪Cry Me A River、 ♪Moon River、♪Love Is Here To Stay。 ▶2nd.stage…インスト曲♪How Long Has This Been Going On、 ♪The Way Look Tonjght。Emaさん登場♪Teach Me Tonight、 ♪Someone To Wach Over Me、渡辺貞夫作♪白い波 は 日本語で歌われました。♪Devil May Care、 ♪いい日旅立ち も日本語で。♪Bye Bye Blackbird… ホットしたのか、ここでちょっと可愛い失敗。 アンコールはボサノバで爽やかにステージを締め、 デビューステージは大成功 !! ▶次回出演は、8月29日。聴き逃した方ぜひお越しください。 一人の歌手をデビュー時から聴くと、その人の成長を 見ることが出来、とても楽しいですよ。そんな聴き方が できるのも、ジャズクラブのライブならではです。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.21 Sat マーヤさんのゴキゲンなステージを堪能 |
▶猛暑から一転して10度も気温が下がり北海道では4月下旬の 気候だったとか。都内は過ごしやすい日中でしたが、夕方から 土砂降りになり、生憎の金曜の夜になりました。そんな中、 いらしてくれたお客さまに感激したマーヤさん、今夜の お客さまは親友よ、とステージは始まりました。 ▶グレース・マーヤ(vo,pf) 江口弘(b) 今泉総之輔(ds) 太田剣(ts)さんのメンバー。マーヤさんはいつものように ワイングラス片手に、お客さまに話し掛けながら演奏です。 ピアノ脇の方は彼女のペースに巻き込まれてお酒も進み すっかりゴキゲンになり、一緒にコーラスしたりで 盛り上がっていらっしゃいました。 ▶江口さんの深いグルーブ、今泉さんの心地よいドラム、 太田さんの心得たサポートで、マーヤさんは自由奔放に ステージを楽しんでいました。 ▶1st.stage…♪All Blues、♪All or Nothing At All、 ♪Corucovado、♪Comeing Home Baby、 マーヤさんには珍しく暗い曲♪Don't Explain、 ブルース♪Route 66〜♪Straight No Chsaer〜♪Route 66。 ▶2nd.stage…♪Autumn leaves〜♪Smmertime、♪Lush Life、 ♪Just Squeeze Me、ボサノバ♪Felicidade、♪Besame Mucho。 音楽も大切だけど愛し合う事も大切よね、と ♪Feel Like Makin Love With You。 アンコールは♪High & Dry。 ▶人を楽しませる事が大好きで、陽気で人懐っこい彼女は 皆なに好かれます。明るいキャラは得ですよね。ご本人も お客さまも、みなさんご機嫌で帰路につかれました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.22 Sun 関西出身のミュージシャンが揃い大賑わい |
▶この時期には珍しく過ごしやすくなった土曜日の夜、 関西出身の 近秀樹(pf) 鈴木央紹(ts) 増原巖(b) さん、そして ジーン・ジャクソン(ds)さん。近さんは大阪芸大教授ですが 当店に手弁当でやってきてくれ、昨夜は今年三回目の出演。 東京で活動している鈴木さん増原さんとは6,7年ぶりの 共演ということでした。 ▶近さんはスタンダードナンバーをキチンとアレンジした 譜面を用意しリハーサルをして本番に臨まれました。 ジーンさんは皆さん初共演ですが音楽に言葉はいりません。 音を聴いてすぐ打ち解け、ジーンさんも大層喜んでいました。 ステージ本番では初共演とは思えないほど、素晴らしく いい感じのサウンドになり、客席は酔いしれました。 ▶1st.stage…♪Broad Way、♪Sugar、ドラムをフィーチャーし サンバ♪Rio、ピアノとテナーのデュオで♪Here's That Rainy Day。 そして♪Doxy。 ▶2nd.stage…♪Beautiful Love、♪If You Could See Me Now、 カリプソのリズムで♪Funji Mama、 ピアノトリオで♪Good Morning Heartache、 ♪Night Has A Thousand Eyes、アンコールはブルースで ♪Straight No Chaser。 久しぶりに大賑わいの週末で、私も心地いい疲れでした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.24 Tue 回を重ねる毎に味わい深いブラジル音楽 |
▶大口純一郎(pf) 織原良次(b) 小松伸之(ds) さんのトリオに 上田裕香(vo) さんの《ブラジリアンナイト》。 「ジャズの人」のイメージが強い大口さんですが、実は 小野リサさんのバンドに在籍していたように、ブラジル音楽に とても詳しいピアニスト。織原さんはエレベでブラジル音楽は お手の物。小松さんもジャズのイメージが強いですが、 できるジャズドラマーは何でもござれです。 ▶そんなトリオを得て、もともと声質がラテンに良く似合う 裕香さんですが、元気よく伸び伸び歌います。ポルトガル語の 歌詞の意味もちゃんと説明しながら歌に入ってくれます。 サッパリとした性格で男女ともに好かれる人柄。書く事も 好きで、昨夜の出演チラシも可愛いイラスト入りで手作り されました。聴く者にとっては難しい曲も解りやすく、 味わい深く楽しめるステージです。 ▶1st.stage…インスト曲♪Chovendo Na Rosrira (薔薇に降る雨) ♪Tarde (午後)。裕香さんが入って♪Samba De Arere… (サンバの味を知らないなら味見させてあげる、でも私の分は 残しておいて)、♪O Bebado E A Equilibrista(酔っぱらい と綱渡り芸人、これは軍事政権を批判した歌です) ♪Samba Em Preludio(君がいない人生なんて船があって 海がないような無意味な人生だ) バラード♪Pressentimento(予感…運命だと思ったけど違った、 でもまた新しく愛はやって来る)。 ▶2nd.stage…インスト曲♪Zingaro(放浪の民) ♪Boneca De Palha(わらで作った人形)裕香さんが入って ♪Sai La Mangueira(マンゲイラを讃えよう) ♪Somos Novios(僕たちは恋人同士)バラード♪Triste ( 悲しみは孤独に住んでいる)♪Amor E Festanqa(男も女も 若人も老人も、祭りはいつも海の側で) ▶来月の《ブラジリアンナイト》は8月27日の月曜日です。 ぜひ一度、お聴きになってみてください。もっぱらジャズ、 というジャズファンにも、この音楽の奥深さが、きっと 心に届いて楽しめるはず。お勧めします。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.25 Wed ジャズの醍醐味 straight ahead なジャズ |
▶レギュラードラマーの広瀬潤次さんに替わって高橋徹さんに なった昨夜の 松島啓之(tp)山田穣(as)今泉正明(pf)楠井五月(b) 高橋徹(ds)さんのクィンテット。高橋さんはこのグループで 演奏するのをとても楽しみにされていたようで、素晴らしい サポートでした。 ▶今一番ノっているフロント二人、相性も良く楽器が良く歌い 遠くまで届く感じの浸透力のある音で素晴らしい演奏でした。 ジャズファンにはたまらないストレートアヘッドでジャジーな ステージなのですが、なぜか昨夜は聴き手が少なくて、 もったいない気持でいっぱいになりました。 ▶1st.stage…♪The Summit、♪On A Misty Night、 アルトのイントロから♪All The Way…素晴らしかった !! ♪Sweet In Sour。 ▶2nd.stage…♪Wind Mill、♪Up Jumped Spring、 トランペットをフィーチャーしてバラード♪Embraceable You、 ♪Groovin' High、アンコールは♪Just Friends でした。 ▶このグループは、私が大好きで、私が聴きたくて、 ブッキングしています。来月のステージは8月20日月曜日。 ドラマーがジーン・ジャクソンさんになります。 ジャズの醍醐味を味わいたい方、ぜひいらして私と一緒に お聴きください。聴き手が多いと、きっともっと、 素晴らしいジャズが堪能できると思いますよ。 私のためにも、ぜひ(笑)。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.26 Thu 賑わった「Dancing Luna」発売記念ライブ |
▶結成から11年目、2枚目のアルバム「Dancing Luna」を リリースした《BASS TALK》鈴木良雄(b) さんと野力奏一(pf) 岡部洋一(per) 井上信平(fl) さんの発売記念ライブ。 ▶6月に白寿ホールで行われた発売記念コンサートには、 私も行きましたが、PAなしの気持ちのいい生音による 素晴らしいコンサートでした。その直後で、客席が埋まるか 心配でしたが、コンサートを聴き逃した方々がいらしゃり、 いい感じの店内になりました。 ▶鈴木チンさんの曲に野力さんが名アレンジをして、 信平さん岡部さんが彩りを添える「BASS TALK スタイル」が、 良い感じに完成され、バランスの素晴らしい綺麗なサウンドの ステージが繰り広げられました。 ▶1st.stage…♪Saint Emilion ♪Touch of Spring、 アルバムタイトル曲♪Dansing Luna(月の女神)。 ♪New York Blue、♪Fairy Talk、♪Pantanarl。 ▶2nd.stage…野力さんをフィーチャー、トリオで♪Winter's Tale。 ♪Happy Aniversary、♪Tokyo Bey、♪Ceu Azul Blue、 亡きセシル・モンローさんに捧げた♪Cesil、♪Winter Dayblreak、 アンコールはチンさんの故郷、駒ヶ岳を題材にした♪KOMA。 ▶これから全国55カ所ものツアーが始まります。今やCDは、 ミュージシャン自らが直接、手売りしなければ売れない時代。 昨夜も沢山の方にCDをお買い上げいただき、幸先の良い 記念ライブになりました。全国でも沢山売れるといいですね。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.27 Fri 生音シャワーが気持ちよく店内に… |
▶お暑うございます。猛暑日が続きますね。そんな月末の 木曜日は恒例《フロントページ オーケストラ》でした。 スペイン対日本のサッカー中継がありお客さまはどうかしら と心配しましたが、ジャズファンはサッカーにはどこ吹く風 と言う感じで嬉しい拍子抜けでした。 ▶リーダーの三木さんもホッとされた様子で、メンバーも 嬉しそうで、気持ちの良い生音のハーモニーがお店全体に 響き渡りました。新しい曲も登場して、お客さまたちは 充実した音のシャワーを浴び、暑さも吹っ飛んだよう。 客席には、楽器を持った学生さんも多くいらしてました。 ▶1st.stage…♪Stop And Go…イントロは福田重男(pf) ソロをとったのは三木俊雄(ts) 松島啓之(tp) 中川英二郎(tb) ♪Moon Flower…ソロ 福田重男(pf) 浜崎航(ts) ♪Facher's Vision…ソロ 山岡潤(euph) 浅井良将(as)、 ♪Saudada、ソロ 三木俊雄(ts) 上村信(b)、 大阪のスパードラマー東原力也さんに捧げた ♪East Plain…ソロ 奥村晶(tp) 浜崎航(ts) 福田重男(pf) 柴田亮(ds)。 ▶2nd.stage…♪Papillon…ソロ 浜崎航(fl) 上村信(b) 奥村晶(tp) ♪Next Channel…ソロ 三木俊雄(ts) 浅井良将(as) 松島啓之(tp) 浜崎作編曲♪Suspent…ソロ 上村信(b) 福田重男(pf) 松島啓之(tp) ♪Matilda…ソロ 中川英二郎(tb) 福田重男(pf) 浅井良将(as) ♪Echoas of the forest…イントロ上村信(b) ソロは三木俊雄(ts) 中川英二郎(tb) 福田重男(pf) 柴田亮(ds) アンコールは聴きにいらていたデビット・ネグラチェ(as)さんと 福代亮樹(ts)さんが参加して♪Easy As A Pie を演奏して終演。 ▶一昨日25日、当店で3年間、「歌うバーテンダー」として 働いてくれた加納真由美さんがスタッフを卒業しました。 もちろんシンガーを目指しての勉強は継続中です。そして ▶先週7月15日から、新しく阿部祐介さんがスタッフとして 入りました。元レコードショップでジャズを担当していた ジャズ好きな人で、ジャズサウンドのある場所で働きたい とやってきました。真面目で優しい青年ですがまだまだ 不慣れで申し訳ありません。皆様、よろしくお願い致します。 そんな訳で昨夜、私はカウンターに入って洗い物に忙しく、 じっくり聴いていられませんでした。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.28 Sat 始まる前から期待感いっぱいの店内 |
▶ギラ・ジルカ(vo) さんと クリヤ・マコト(pf) 早川哲也(b) 則武裕之(ds)さんのトリオ。クリヤさん、今年秋のロンドン ジャズフェスティバルに、ハンガリーのテナー奏者トニー・ ラカトシュさんを迎えて出演されるそうですが、とにかく彼は 精力的にいろんなジャンルの音楽に挑戦して活動されている マルチ音楽家です。 ▶そんなクリヤさんとギラさんの初ライブ共演でしたので、 それぞれのファンの方々がいらっしゃって、ステージが始まる 前から店内は期待感であふれ、演奏が始まるとステージも 客席もノリよく大いに盛り上がリました。 ▶ギラさんのMCはいつものことながらとても上手で、初めての 方にも解るように丁寧で愉快に、歌詞の意味をさりげなく 柔らかい関西弁で説明されてから歌に入ります。実は、翌日 知ったのですが、その日ギラさんは体調があまり良くなかった ということでしたが、そんな事を全く感じさせませんでした。 さすがプロですね。そんなプロフェッショナリズムにあふれた 素晴らしいステージを、皆さんおおいに楽しまれた夜でした。 ▶1st.stage…インスト曲♪Watermelon Man、 ギラさん登場♪My Favorite Things、♪On A Clear Day、 バラード♪I Love You、♪Teach Me Tonight (今夜教えて)… ギラさんの歌詞の説明が愉快で、よくリクエストされる曲です。 ♪When the Party's Ove、♪Love For Sale。 ▶2nd.stage…インスト曲♪J.F.S、 ギラさん登場♪Night and Day、ちょっとエロっぽいMCの後 ♪Lover Man、♪Piece Of My Wish、♪Misty、♪Smile、 凄い早いテンポの♪One Note Samba、 アンコールは♪Saving All My Love。 みなさん真夏の金曜日に相応しい夜を楽しまれました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.29 Sun リクエストにも応え大ベテランならでは |
▶熱帯夜の土曜日の夜、オリンピックが始まったり墨田川の 花火大会もあったりで、寂しい客席になるかしら…と心配した 伊藤君子(vo)ユキ・アリマサ(pf)佐藤ハチ恭彦(b)原大力(ds)さんの 週末のステージでしたが…さすが第一人者ペコちゃん、という ステージが繰り広げられました。 ▶ペコちゃんは、白いノースリーブのブラウスに白いパンツ、 そして赤いスニーカー…夏らしいリゾートスタイルで登場。 ステージ用ヒールの用意もされていましたが、たまには スニーカーも新鮮で、可愛くて素敵でしたよ。 ▶お客さまに親しく話しかけ、楽しませるステージですが、 昨夜はさらに、お客さまのリクエスト曲に応える大サービス。 リクエストされた曲を歌うのは、よほどレパートリーが豊かで 自信がないとできませんから、ジャズシンガーではほとんど いません。譜面の準備がない曲も、キーをミュージシャンに 伝えるだけですぐリクエストに応えました。さすが 大ベテランならでは !! お客さまは大喜びで、次回出演の リクエスト曲までされていました。 ▶ペコちゃんとユキさんはお馴染みの仲ですが、初共演だった ハチさんと原さんも、ペコちゃんを楽しみながらサポート されていました。 ▶1st.stage…インスト曲♪I Remember You。 ペコちゃんが入って♪Old Devil Moon、 ♪Once Upon A Summertime、津軽弁バージョン♪Summertime、 ♪What Are You Doing The Rest Of Your Life?、♪Bluesette、 お客さまのリクエストに応え、テンポもお客さまが決めて アップテンポで♪All Of Me。♪Black Coffee。 いろんな橋があるように人生も色々とあって…♪Bridges。 ▶2nd.stage…インスト曲♪On A Clear Day。 ペコちゃん登場♪Like A Lover、♪Falling In Love With Love、 リクエスト曲♪The Man I Love…彼女はあまり歌わない曲ですが さすがです。歌詞もしっかりしていました。 皆で歌いましょうと♪Love Me Tender、 ▶お馴染みの津軽弁バージョン♪My Favorite Things… 日本語がよくわかる外人の方が、目を白黒させていたので、 私が、津軽弁ですよ、とお教えすると「Fantastic !! 」。 スティングの曲♪Fragile、♪What Is This Thing Called Love、 ♪Bridge Over Troubled Water。さてアンコール…で彼女は 迷った末に、これで決めました、と♪Follow Me。名曲です。 みなさま余韻も楽しんで、帰途につかれました。 ←当夜のスナップ写真 |
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2012.7.31 Tue 大賑わいで盛り上がった楽しいコーラス |
▶TOKUさんがどうしてもやりたくて結成したグループ TOKU(vo,flh) マヤ・ハッチ(vo) 伊藤大輔(vo)さんのヴォーカル 三人と宮川純(pf) 楠井五月(b) 二本松義史(ds)さんのトリオ。 当店2回目の出演でした。 ▶TOKUさんが選曲し譜面を起こしてアレンジしたり、 旧いライブ映像を見ながら歌詞を聞き取ったり…大変な手間と ヒマがかかっています。その上メンバーがみなさん売れっ子で リハーサルをする時間がなく、前日の夜中に集まって朝まで リハをされたようです。その甲斐あって、古い曲も 現代風に素敵にアレンジされていました。 ▶帰国されたトミー・キャンベルさんが残していった曲も このコーラス用にアレンジされていました。彼が聴いたら きっと狂喜されるに違いないと思いました。 ▶自然体のマヤさんは、彼女がいるだけでステージが明るく なります。メンバーの皆さんもニコニコ笑顔が絶えない ステージでした。このようなコーラスグループのステージは、 他にはありません。 ▶人気者のTOKUちゃんの、力の入ったステージとあって 猛暑の月曜日にもかかわらず、客席は予約で満杯。当日も 立ち見でいいので入れませんか、と予想以上のお客さまが 詰めかけて、私は嬉しい悲鳴をあげましたが、なんとか いらした方全員にお聴きいただくことができました。 そんな大賑わいの店内で、私は演奏曲のメモをとるヒマも ありませんでした。(送ってくれたマヤさんありがとう) ▶1st stage…♪インスト曲の後、♪Charleston Alley、 ♪Summertime、♪Caravan、♪What Am I Here For?、 ♪Walking。 ▶2nd stage…♪Heaven's Design、♪Gatooze…これは トミーさんが残していった曲。 TOKUさんのソロ♪Moonlight Serenade マヤさん大輔さんのデュオで♪Moody's Mood For Love、 ♪Hi-Fly、♪In A Mellow Tone、♪Everybody's Boppin'。 アンコールは♪The New ABC。 ▶お客さま皆さん大変熱心にお聴きになり大いに楽しんで いらっしゃいました。次回の出演は晩秋11月になります。 多分新曲も披露されることでしょう。私も楽しみです。 ←当夜のスナップ写真 |
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